皆さんこんにちは。FGそうたです。

 

※本記事は旧ブログからの完全移植版になります。加筆修正等も行っていません。

6'1UL-H ブラックヴェスパインについて伺ったお話は、こちら(インプレ記事)に移行しました。

 

本日は、8/26(土)に御徒町トラウトアイランドにて行われましたヴァルケイン・なぶら家合同イベントにてヴァルケインプロスタッフ赤羽根先生とお話させていただいた内容と、9/3(日)にアングラーズベース赤城山にて行われましたヴァルケインファン感謝祭にて同社プロスタッフの篠塚先生とお話させていただいた内容を備忘録兼ねてまとめます。

 

書いていたら思いのほか長くなってしまいましたので、本記事は以下の二部編成とします。

・前編 8/26(土)トラウトアイランドイベントでの赤羽根先生との対談 ←今回はコチラ!!

・後編 9/3(日) ヴァルケインファン感謝祭での篠塚先生との対談

 

対談記事になりますので文字だらけですがご容赦ください。内容は正直「無料でそこまで教えていただいていいんですか!?」なレベルなので、ぜひ最後までゆっくり読んでいってください。

 

※赤羽根先生のご厚意によりタックルセッティングのかなり深いところまでお伺いしました。これでもまだ公開していない所、ぼかして書いている所があるのですが、怒られたら消します。

 

■8/26(土)トラウトアイランド 赤羽根悟先生に聞く!~赤羽根流タックルセッティングの極意~

私:私のタックルセッティングにアドバイスをください。よく行く釣り場は朝霞ガーデンさんです。

①6'1Is-SSL

VARIVAS ES2 0.3号

Is-MLで乗せられずにもう少しパワーが欲しい時のスプーニング&ミノー用

 

②6'2Is-ML

ユニチカ シンサヤ(エステルナイロン) 2.5lb

メインロッド。サーチ、放流など幅広くスプーニングを行う。ボトムルアーもこちらで

 

③6'2Is-ML

VARIVAS スーパーエステル 0.3号

②で釣れない時に。活性が落ちてきたタイミングで切り替える。

 

④6'1Is-UL

VARIVAS スーパーエステル0.3号

クランキングスペシャル

 

⑤6'1UL-H Black Vespine

VARIVAS スーパーエステル0.3号→上記アドバイスを受け、東レ リアルファイターハードナイロン 2lb に変更

マイクロスプーン専用機

 

⑥6'1GL Rev-F

ロデオクラフト マイスターエステル0.35号

Is-SSLでも乗らない時にアタリを掛けにいく奥の手的な1本

 

赤羽根先生:うーん、悪くないんだけど良くもない(笑)。まず、僕のタックルセッティングについて説明すると、軸にしている釣りがスプーニングで、それをやるためのメインロッドが2本。僕の場合はダーインスレイヴ ブラックヴェスパイン 6'1L-Hが2本です。で、両方ナイロンライン。ハードナイロンとソフトナイロンです。(理由は後述)

魚の反応、バイトの様子を見て切り替えます。そしてその隣に、高活性&遠投用にブラックヴェスパイン6'1ML-Hにナイロンラインをセッティングしたものを置いています。その他のサブロッドは、クランク用に6'1ML-HにPEを巻いたもの、マイクロ用のUL-Hにナイロンの細糸を巻いたものを置いています。ここで大事になってくるのが互換性。メインロッドの2本はどちらがいなくなっても大きく崩れてしまいますが、サブロッドを考えるときは、例えば先ほど高活性&遠投用にと紹介したブラックヴェスパイン6'1ML-H×ナイロンラインの組み合わせがいまいち掛からないとか、極端な話折れてしまったとしても、メインロッドかクランク用のML-H×PEのもので代用できるといったような、互換性が大事になります。

 

赤羽根先生:互換性のあるサブロッド同士を数珠繋ぎのようにつないでいった結果、最終的に綺麗な円になるようなイメージでタックルを考えてみてください。

 

私:互換性については私も重視していたつもりだったのですが、プロの目線ではまだまだなのですね。

 

赤羽根先生:この中だと①6'1Is-SSLと⑥6'1GL Rev-Fが浮いて見えるかな。もちろん、両方とも持っていて損のないアイテムではありますが、メインが朝霞ガーデンさんのような小規模ポンドがメインとなると、ちょっとパワーがありすぎるかなと。

どうしても近くでヒットすることになるため、魚がまだ元気な状態で手元に寄ってくることになります。そこで手元でしっかり曲がって魚のパワーを吸収できるようなロッドを手厚くしてあげたいです。①6'1Is-SSLと⑥6'1GL Rev-Fのようなパワー系のロッドは、どちらかと言うとジョイバレーさんや東山湖さんのような中規模以上のポンドで真価を発揮する気がします。

 

メインは同じロッドを据えたいので、先ほどのセッティングを見る感じだと、そうたさんのメインロッドは6'2Is-MLかな?

そこからパワーを落としていくようにサブロッドを繋いでみるのがいいと思います。

 

私:アドバイスありがとうございます。メインロッド2本はかなり似ているセッティングですが、片方エステル等にはしないんですね。

 

赤羽根先生:ナイロンとフロロ等、質が違うラインをメイン2本に巻くのは正直オススメしません。ナイロンはスプーン用、フロロはサブロッドのクランク用…のようにある程度役割が分かれているならいいんですが。理由としては、ラインの比重です。スプーンを投げたとき、ナイロンは水中で山なりのカーブを描き、フロロは谷なりのカーブを描く。その結果として、例えば2gのスプーンで同じ3カウント沈めたとして、水中では4~50cmの誤差ができている。

この誤差がメインの2本で生まれてしまうのを嫌って、僕はハードナイロン、ソフトナイロンの2本で差別化するようにしています。エステルですと、ちょうどその中間くらいで、ナイロン、フロロとの誤差はそれぞれ2~30cm程度になります。その程度であれば無視できるか、ロッドワークでうまくアジャストできるので、ナイロンとエステルみたいな組み合わせはアリだとは思います。ですが、ナイロンとフロロとか、ナイロンとPEとかの組み合わせをメインの2本に据えてしまうと、自分が狙っているレンジをきちんと引けているかが不明瞭になってしまいます。なので、僕はスプーンはもうナイロン固定。エステルもスプーンではほとんど使わないかな。ナイロンの中でもその質感の差で細分化するようにしています。

マイクロ用のUL-Hもその延長として、ナイロンの細糸で使用感が変わらないようにしています。ブラックヴェスパインシリーズは、ナイロンでちゃんと人より飛ばせる設計になっているので。

私:実に赤羽根先生らしい、攻撃的で深く研究され尽くしたセッティングですね。

 

赤羽根先生:いやいや(笑)。メインとなるものは当然使用頻度が最も高いので、そういった使用頻度が高いものほど微差を大事に細分化したいです。

スプーンが好き、クランクが好き、ミノーイングが好き…自分のスタイルに合ったメインロッドを2本据えるところから、組み立てていってみてください。

 

私:非常にわかりやすい解説をありがとうございました。いただいたアドバイスを元に再度タックルを考えてみようと思います。

 

赤羽根先生:参考になれば嬉しいです。

 


赤羽根先生、イベントのお忙しい中お付き合いいただき、ありがとうございました!!

 

アドバイスをいただいての所感ですが、やはり互換性のあるロッドをしっかりと繋いでいったほうが、最終的にできること、手数は増えることを実感しています。

今回「浮いて見える」とご指摘のあった⑥6'1GL Rev-Fのエステルセッティングですが、事実9/3(日)のヴァルケインファン感謝祭では一度も使っていませんでした。

こういった奥の手的なセッティングであったり何かに特化しすぎたセッティングは、ハマる時は使うのですが、使わないときは出番ナシ、せっかく6本持ち込んでも実質5本しかないのと変わらない、という状況に陥りかねません。

使用感がメインロッドと異なってくる、握り替えるたびに頭を切り替えないといけない、というのもやや問題です。

これを受けて完成したタックルセッティングについても、後日また記事にしようと思います。


~余談~

私:6'1Is-SSLは、夏の朝霞ガーデンさんのヤル気のない魚でもちょっとつついてきただけですぐにケンカ始められるので、気に入ってはいるんですけどね(笑) 目つぶってても魚かかるので…

 

赤羽根先生:ハリがあれだけあるからね~。

 

私:6'1GL Rev-Fのエステルセッティングもピーキーではありますが、違和感があった瞬間にバシッと掛けにいけるので結構好きですね。

 

赤羽根先生:僕も好き(笑) 沖のバイトをしっかり掛けるのに同じ6'1 GL Rev-Fで同じエステルセッティングを使っていましたよ。今は、新しいブラックヴェスパイン6'3ML(仮)を作っていて、沖のバイトを掛ける役割はそちらの方に移行してますけど…。

 

さらっと新情報。楽しみですね!

それでは次回記事でお会いしましょう。後編もどうぞお楽しみに。