皆さんこんにちは。FGそうたです。
本日はX (旧Twitter)にて読みたい記事アンケートで1位となりました999.9 Meister ブルーウルフ613UL-TRZのインプレです。
今回は旧ブログのインプレに加筆修正したものになります。
999.9 ブルーウルフ613UL-TRZは、トラキンマイスター井野竜也さんのシグネイチャーモデル。
まずコスメがバチクソにカッコイイ。
実は999.9 Meisterシリーズの中では最初に買ったロッドです。
購入理由、このコスメに惹かれたからでした(爆笑)
余談ですがそうたさん、青がいちばん好きなんです(X (旧Twitter)を普段からご覧になっている方はご存知かな…)。
そんな超カッコイイロッドの実力やいかに。
早速基本スペックから見ていきましょう。
■基本スペック
サイズ:6.1ft (1.85m)
自重:70g
テーパー:レギュラーファースト
ガイド:オールチタンTORZITE(KL)
グリップ:AAコルク
グリップ長:265mm
グリップ径:25φ
ティップ:チューブラー
継数:3
■メーカー説明(引用)
マイクロスプーンからクランクベイトまでこなせる繊細なティップを持つ3ピースロッド。
ナイロン、フロロ、エステルと幅広いセッティングに高次元対応可能なオールマイティロッド。
キメラほど詳細な説明は書かれていませんが…どんなラインとも高次元に合わせていけるロッドとのことで、期待が高まりますね。
■使用感
今回はメーカー説明にあります通り、ナイロン(2.5lb、2lb)、フロロカーボン(2.5lb)、エステル(0.3号)を試してきましたので、それぞれについて書きます。
その前に、テーパーデザインについて触れておきます。
曲がりはこんな感じ。
前々回、「ダーインスレイヴ コードグライガン6’1UL」のインプレを書かせていただきましたが、これと比べてティップがやや繊細で、バットパワーがさらに強くなっています。
【インプレ】初心者がイキってハイエンドロッド使ってみた⑤ 【コードグライガン 6'1UL】
このティップの繊細さゆえ、かなり高感度です。アタリの質を手元でしっかりと感じて巻きアワセやロッドワークでのアワセで掛けていく、攻撃的なロッドになっています。
写真からはややファースト寄りに見えますが、魚をかけると全体がもっとしっかりと曲がりバラしません。不思議な感じです(笑)
また、この「ブルーウルフ 613UL-TRZ」のティップの繊細さとバットの強さをより極端にしたデザインのものが「ダーインスレイヴ 6'1UL-H Black Vespine」。ティップがより細くバットがより強くなることで、ロッドワークによるアワセを入れることにより特化しているイメージです。
私個人としてはコードグライガン6'1ULはエステルラインで巻き合わせでフッキングを完了させる乗せ重視、6'1UL-H Black Vespineはソフトナイロンでしっかりアワセを入れる掛け重視で使っていますが、今回のブルーウルフはそのちょうどど真ん中。乗せ掛け両方いけるバランスのテーパーデザインで、バットにもしっかりパワーがあり40センチクラスの良型ともこちらが主導権を握って難なくやり合うことができます。
マジかっこいい
テーパーデザインについてを頭に入れていただいたところで、各種ラインセッティングについて触れていきます。
・ナイロンライン
現在私が愛用しているラインセッティング(ハードナイロン2lb)。
メインロッドに999.9 Meister Chimera 603L-e+エステルライン0.3号を使用しており、ナイロンラインで少し細めにすることで線径を変えずにマイクロスプーンまで扱いやすくしています。
ティップがやや繊細でラインにも伸びがある分、ギューっと絞り込むようなアワセを入れて掛けにいく使い方をしています。
冬場などの魚が元気なときや、飛距離が大して必要ないとき、そこそこの大物も混じるようなポンドでは、2.5lbを使用しています。
・フロロカーボンライン
伸びすぎず硬すぎない適度な伸度と比重で1本でスプーン、クランク、操作系プラグと何でもやりたいならかなりバランスの良いセッティングになると思います。
細糸を使えばマイクロスプーンも扱いやすいです。
・エステルライン
しっかり反転するバイトを取りにいくならこっち。
繊細なティップが勢いのあるバイトもしっかり吸収して乗せることができます。
スプーンを扱いやすいのはもちろんですが、本ラインが特に真価を発揮するのはミノーイング、ボトムプラグなどの操作系プラグであるように思います(エステルラインでのスプーニングはキメラでやってるってのもありますが)。
ティップが繊細な分ややマイルドな動きを演出しやすく、ひったくる、じゃれるようなバイトに対しても持ち前のパワーで早いレスポンスを返してしっかりと掛けていくことが可能です。
また、今回自身では試せていませんが、PE0.2号のセッティングで操作系プラグを扱うのもかなり気持ちが良いとのことです(某有名チャンネルさんの動画インプレにて語られています)。近々試したいですね。
以上のとおり、ラインセッティングでさまざまな表情を見せてくれる、汎用性◎のロッドです。メインとしてさまざまなルアーを扱うもよし、サブとして自分にとって足りないトコロを補うもよし。
ただ一つ気になる点をあげると、巻き合わせは可能とはしていますが、全ライン共通してしっかりとアワセを入れていきたいロッドであるように感じます。
巻き合わせだけで対応しようとするとティップが入りすぎて掛からない、バレやすいといった状況に陥りやすいので、ビギナーの方はまだ手を出さない方がいいかも。
(同じ理由でダーインスレイヴ 6'1UL-H Black Vespineと仲良くなるのもだいぶ時間がかかりました…)
エステルラインで使用する場合でも、魚がルアーを咥えたときに持っていかれそうになるロッドをグッと握って止め、竿をやや引きながら巻きアワセをしてやるとしっかり掛かります。
巻きアワセで対応するのか、スイープにゆっくり絞り込むようなアワセを入れてやるのか、アタリの質を見て即座に選べるようになってくると、魚の動きを鮮明にイメージできるような高感度と、しっかり掛けて寄せて来られるパワーの恩恵を受けられることと思います。
■総括
ULクラスにしては攻撃的でパワーがあり、軽いルアーを使ってもしっかりと掛けにいけるロッド。
使いたい場面、ルアーに応じてラインセッティングを替えてやるだけで何でもござれの汎用性が魅力的です。
昨今はエステル全盛期。それ専用機みたいなロッドも増えていますからね。どのラインを合わせても高次元に何でもできるロッドは貴重な存在だと思います。
ダーインスレイヴ ISシリーズのオートマチックフッキングにずっと楽をさせてもらってきた身としてはかなり時間がかかりましたが(笑)
いかがでしたでしょうか?
しっかりとアワセを入れていく掛けの釣りが好きな方(掛けのスタイルを始めてみたい方も!)、1本で何でも高次元にこなせる汎用性のあるロッドをお求めの方にはぜひおすすめしたい一本になっています!
それではまた次回記事でお会いしましょう。