寄生!?コラボ!?奈良公園、不思議な、不思議な、木(2)
さて、奈良公園、不思議な、不思議な木(1)
の続きです。
翌年の夏、ふとこの木のことを思い出し、
かの男がいうとおり、もうすでに竹は取り払われているのか、訪れてみました。
それはすぐに見つかりました。
翌年の夏、ふとこの木のことを思い出し、
かの男がいうとおり、もうすでに竹は取り払われているのか、訪れてみました。
それはすぐに見つかりました。
寄生!?コラボ!?奈良公園、不思議な、不思議な、木(1)
一昨年の11月ごろの話です。
春日大社 にお参りした帰り、表参道を興福寺、猿沢池方面へ歩いていた時でした。
飛火野を越えて、砂利と木々に囲まれた参道の先には大鳥居がかまえており、
更にその先に、町並みが遠目で伺えたころ。
参道のまんなかで、「今しかないよ、今しかみれないよ~」と、声を張り上げているかっぷくのいい初老の男がいました。
何事かなと思うと、幾人かが参道のはずれに入り込み、一本の木を取り囲んでいるではありませんか。
それが、くだんの木でした。
男は、講談師よろしく口調でとおるガナリ声で、その木を見ていくように勧めています。
「木のなかに竹がはえているよ。見ることができるのは今年だけっ」
高さは幹で3~4メートルはありますか。
確かに、すっとのび、ひろげた太い枝のまたに、
竹が4本、はえているではありませんか。
すぐにはわかりませんでしたが、うろがあるようで、そこから竹がのびているようでした。
木のすぐまわりには、竹ははえていません。
さても不思議なことかと思っていましたら、男が語るには、
どうやら竹林は離れた場所にあり、生えても幼いタケノコはすぐさま鹿が食べてしまうとか。
たまたま、木の根の下からのびた竹だけが、その難を逃れ、木をつらぬき飛び出したそうな。
1年に1本づつ顔を出し、今年で4年目、4本の竹が顔をのぞかしたそうです。
「これは来年きってしまうので、今しかみれないよ~」
という男の語り口に、観光に来た老人が尋ねる。
「なぜ、切ってしまうんだ。名物にすればいいじゃないか」
男はお定まりの返事のようにやや芝居がかった高揚した雰囲気で
「木がかわいそうだからですよ。
木が枯れたしまうので、市で伐採するんですよ。」とこたえる。
そして通りすがる修学旅行生にも声をかけるが、からかわれあしらわれる。
「大阪にもない木だよ。今しかみれないよ。今しか見れないよ~」
「おっさん、後でよるからさっ!」と少年が答える。
「絶対に見に来いよ~」と男。
立ち去ろうとした私は、男に会釈する。
男は一心地ついた様子で、
「地球温暖化のせいだよ。異常気象だよ。こんな木に竹がはえるなんて」と教えてくれた。
いささか強引なむすびではありましたが、
悪意のない言葉と、
子供が宝物を発見したときのような興奮した様をみせつけられたようで、
むしろすがすがしさすら感じられました。
さて、それからしばらくたちました。この木はどうなったのでしょうね。
このお話には、つづきがあります。
春日大社 にお参りした帰り、表参道を興福寺、猿沢池方面へ歩いていた時でした。
飛火野を越えて、砂利と木々に囲まれた参道の先には大鳥居がかまえており、
更にその先に、町並みが遠目で伺えたころ。
参道のまんなかで、「今しかないよ、今しかみれないよ~」と、声を張り上げているかっぷくのいい初老の男がいました。
何事かなと思うと、幾人かが参道のはずれに入り込み、一本の木を取り囲んでいるではありませんか。
それが、くだんの木でした。
男は、講談師よろしく口調でとおるガナリ声で、その木を見ていくように勧めています。
「木のなかに竹がはえているよ。見ることができるのは今年だけっ」
高さは幹で3~4メートルはありますか。
確かに、すっとのび、ひろげた太い枝のまたに、
竹が4本、はえているではありませんか。
すぐにはわかりませんでしたが、うろがあるようで、そこから竹がのびているようでした。
木のすぐまわりには、竹ははえていません。
さても不思議なことかと思っていましたら、男が語るには、
どうやら竹林は離れた場所にあり、生えても幼いタケノコはすぐさま鹿が食べてしまうとか。
たまたま、木の根の下からのびた竹だけが、その難を逃れ、木をつらぬき飛び出したそうな。
1年に1本づつ顔を出し、今年で4年目、4本の竹が顔をのぞかしたそうです。
「これは来年きってしまうので、今しかみれないよ~」
という男の語り口に、観光に来た老人が尋ねる。
「なぜ、切ってしまうんだ。名物にすればいいじゃないか」
男はお定まりの返事のようにやや芝居がかった高揚した雰囲気で
「木がかわいそうだからですよ。
木が枯れたしまうので、市で伐採するんですよ。」とこたえる。
そして通りすがる修学旅行生にも声をかけるが、からかわれあしらわれる。
「大阪にもない木だよ。今しかみれないよ。今しか見れないよ~」
「おっさん、後でよるからさっ!」と少年が答える。
「絶対に見に来いよ~」と男。
立ち去ろうとした私は、男に会釈する。
男は一心地ついた様子で、
「地球温暖化のせいだよ。異常気象だよ。こんな木に竹がはえるなんて」と教えてくれた。
いささか強引なむすびではありましたが、
悪意のない言葉と、
子供が宝物を発見したときのような興奮した様をみせつけられたようで、
むしろすがすがしさすら感じられました。
さて、それからしばらくたちました。この木はどうなったのでしょうね。
このお話には、つづきがあります。



