奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ -119ページ目

石楠花の花がさく頃... 都祁水分神社 ~都祁紀行 大和国水分四社 (2)

(1)水の神様がやどる地 」のつづきです。


都祁水分(つげみくまり)神社。


奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社

5月には、境内のそこかしこに植えられた石楠花が花をひらきます。


柱には千羽鶴が飾られていました。


奈良県奈良市都祁友田町。
宇陀、吉野、葛城と並ぶ大和国水分四社のひとつです。
速秋津彦命、天之水分神、国之水分神を祀っています。

創祀は定かではありません。

旅人が伊勢五十鈴川 の霊水を奉持し、2人の少年と少女と老人を供に遊行中のことでした。


大和国の国境にさしかかったとき、突然、霊水が二白龍と化して天へ飛翔したそうです。

すると老人が、


「二白龍が水分神である。そしてわれらは三大神である。」


彼らも白鷺と化して西へ飛び去ったそうです。

その地を祀ったのが起源だともいわれているそうです。

参道をすすみ、境内にはいると、まわりには巨木が立ち並びます。

見上げると空が開け、あたかも森のエアポケットに鎮座する神社といった様相でした。

さて、正面・中央には、舞殿があります。

奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社


その奥が拝殿となります。

奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社



奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社


拝殿すぐ奥が本殿となります。


奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社

あざやな朱が走った垣の中に春日造の本殿です。
本殿は室町時代中期に造営されました。
現在では、国の重要文化財に指定されています。

拝殿の左右にある狛犬は、鎌倉時代末期の作。
頭が小さく、全体的に卵のよな形をしています。

奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社


奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社


都祁水分神社の北側に古い石燈籠があり、
閼伽井という井戸があるそうです。
燈籠には、万葉集の歌が刻まれているそうです。

~山辺の三井を見ても神風や伊勢の乙女に相見つるかな~

この友田には、他に日賀井、藤井の三つの井戸があり、
山の辺の三井とよばれていたそうです。
聖武天皇が堀越の頓宮で用いられ、
また伊勢の斎宮が参宮の途中、禊に使ったとも伝えられています。


奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社 石楠花



近鉄大阪線「榛原」駅より
針インター行きバスで「友田」下車。
徒歩5分。



> 「奈良の空中都市 大和高原 都祁地区

水の神様がやどる地 都祁水分神社 ~都祁紀行 大和国水分四社 (1)

都祁水分(つげみくまり)神社。

奈良県奈良市都祁友田町。
田園がひろがる風景の中、こんもりとした森の中に鎮座します。

奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-奈良市都祁地区


奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社

宇陀、吉野、葛城と並ぶ大和国水分四社のひとつです。

水分(みくまり)とは、山から流れる水が別れる”水配”の地を言います。
古くから大和川、木津川の分配を司る神として祀られてきました。


奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社
奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-都祁水分神社

鳥居をくぐると、左右に土を盛った参道がつづきます。

よく私は、寺社仏閣を訪れた、その場の雰囲気を伝える時に”結界”という表現を使います。

つまり外界と隔てられた特有の空気、
入り込むと、すっと外界の喧噪がうそのように遮断され、
その場に限って、清々とした空気がみちみちている。

そんな様子のことを指しています。

元興寺 がまさにそうでした。
奈良町の喧噪とかけ離れ、遮断された空間がひろがっていました。


ここにはそれがありません。

田舎の景色に溶け込んだようなところです。
主張しない。しかし確かな尊敬を集めている場所。
言いかえれば、都祁そのものが、結界がはられているのかもしれませんね。

参道をすすむにつれて緩やかなグラデーションのように神域へ足をふみいれていくような、ピンとした空気を感じます。
だけど、粗野で田舎くさい。
土盛りの上にならべられた石灯籠は色々な形がそろい、無造作に見えます。


つづく



 「奈良の空中都市 大和高原 都祁地区






鹿鳴きて ~ 會津八一と奈良

しかなきて

  かかるさびしき

   ゆふべとも

しらでひともす

  ならのまちびと



しかなきて

  ならはさびしと

    しるひとも

わがもふごとく

  しるといはめやも



奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ-春日大社 参道



鹿が鳴いて
こんなにもさびしい日暮れなのに、
そうだとも知らず、
奈良の町びとは灯をともしているのだ

鹿が鳴いて
奈良はさびしいと知る人も
私が思うようなこのさびしさを
果して知っているといえるだろうか