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世界トップクラスを目指す マーケティング戦略

超ー本気で行くぞ!世界トップクラスを目指す

先進国の生活水準を引き上げたのは、テイラーの科学的管理法(サイエンスティフィック・マネジメント)
である。
テイラーは労働科学におけるアイザック・ニュートン、あるいはアルキメデスである。
だが、彼の築いた基礎のうえに付け加えたかったものはまだあまり多くない
仕事についての研究に比べて、働く人間についての研究は更に行われていない
特に知識労働者については、ほとんど研究されていない
しかし学者の成果を待っているわけにはいかない
我々は今日、マネジメントしなければならない
たとえ不十分であっても、すでにわかっている僅かなことを利用しなければならない
マネジメントは、生産的な仕事を通じて、働く人達に成果をあげさせなければならない
仕事と労働(働く事)とは根本的に違う。
仕事をするのは人であって、仕事は常に人が働く事によって行われる事は間違いない
しかし、仕事の生産性をあげるうえで必要とされるものと、人が生き生きと働くうえで必要とされるものは違う。
従って、仕事の論理と労働の力学の双方に従ってマネジメントしなければならない
働く者が満足しても、仕事が生産的に行わなければ失敗である。
逆に仕事が生産的に行われても、人が生き生きと働けなければ失敗である。
肉体労働者の問題は、社会にとっては重大であってもマネジメントにとっては小さな問題である。
この点に関してマネジメントに望むべきは、過去の歴史が残した傷を塞ぐことである。
これに対し知識労働と知識労働者に関わる問題は、昨日ではなく今日と明日の課題である。
まったく新しい種類の課題である。
知識労働のマネジメントには先例が無い
知識労働は、昔から一人ないし少人数で行われてきた。
今日、知識労働は複雑な大組織において行われている。
この意味で、今日の知識労働者は昨日の知識労働者の後継ではない
昨日の熟練労働者の後継である。
組織における知識労働者の地位、仕事、貢献は、いまだ明らかではない
知識労働者のほとんどは、その生産性を測定することはもちろん、定義することさえできない。

かくして今日、われわれは仕事と人のマネジメントに関して、三つの挑戦に直面している。
それは、①被用者社会の到来、②肉体労働者の心理的・社会的地位の変化、③脱工業化社会における経済的、社会的センターとしての知識労働と知識労働者の台頭である。
今日この変化が、肉体労働者と彼らの労働組合とに危機をもたらしている。
過去200年にわたって、行動労働者は産業革命の息子として、経済的保障、地位、権力を得る為に戦ってきた。
特に第一次大戦以降の躍進には目覚ましいものがあった。
この肉体労働者が、再び危機に立たされている。
経済的保障が脅かされているわけではない
むしろ経済的保障はさらに確立されている。
問題は、彼らの社会的地位と身分が急速に失われつつあることにある。
知識労働者と知識労働者への移行に伴う肉体労働者の地位の変化は、19世紀初めのプロレタリアとブルジョアの分裂より深刻な新しい階級分裂を生み、肉体労働者の組織である労働組合を危機に陥れる。

肉体労働者は、組合の力を自らの力と同一視していた。
組合の指導者が権力を持つことを誇りにしていた。
ところが今日の若い肉体労働者は、自らが拒絶されていると感じるがゆえに、組合指導者の権威を受け入れない。
その結果、労働組合はますます力を失っている。
抵抗され、否認されるようになっている。
労働組合は弱体化しつつある。

しかし、マネジメントに対抗して、あるいは少なくとも少なくともマネジメントを相手にして労働者を代表すべき機関は、労働者にとってばかりでアなく社会にとってばかりでなく社会にとっても必要である。
マネジメントは、いかに選ばれ構成されようとも、一つの力である。
そうでなければならない
一方で、労働組合こそ、このマネジメントの力に対する特異にして例のない拮抗力である。
労働組合の弱さが、マネジメントの強さを意味するなど考えることは、完全な錯覚である。