偽作 クリスマスキャロル 2 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい




「 あなたの病気は 」

「 何じゃろ ? 」

「 癌 で す 」

「 が ~~~ ん ! 」

「 残念ですが すでに 末期の癌ですね  」

「 ワシゃぁ まだ 死にとうない ! 」

「 お気の毒ですが 」

「 なんとか ならんのか ? 」

「 今となっては 手遅れです 」

「 そこを なんとか 」

「 残念ですが 」

「 金なら あるぞ ! 」

「 お金の問題ではないのです、

  現在の 19世紀の医学では

  もはや 手の施しようが無いのです。 

  開腹手術も まだ一般的には行われていませんし、

  もし外科手術をしても 

  あなたは 高齢のため 体に負担が大きく 

  生存期間を短くするだけでしょう 」

「 先頃 ドイツ人のレントゲンが発見した

  X線とやらで がん細胞を 

  焼いたりはできないのだろうか ? 」
  
「 残念ながら X線による治療は

  現時点では 実験段階で

  当分 実用にはならないでしょう、
 
  私は 重粒子治療が いいと思うのですが  

  まだ 発明されてもないものですから。

  あと100年 待てればいいんですけどね 」

「 そんなに生きてるわきゃ 無いだろうが ! 」

「 そりゃぁそうですね

  私も多分生きてないでしょう 」

「 ならば ワシは どうしたら良いのじゃ ~!? 」

「 痛みを暖和する 痛み止めを処方します 」

「 それは なんじゃ ? 」

「 モルヒネです。

  使用量には注意して下さい

  乱用は だめですよ、

  私の友人にも 探偵を生業とする

  薬物依存症の男がいまして 、、、

  あっ もう 会っていますよね 」


  スクルージは モルヒネを使用して

  痛みを暖和するようになりました。


      続 く



  当時、モルヒネは合法的に市販されていました、

  あの有名探偵も

  使用していたとか いなかったとか。