人魚姫 ブルー・マーメイド 17 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい





「 地獄に行くがいいさ! お~ほっほほっ ! 」

  プリンセスが 短銃の引き金を引きました

<<<   バ ァ ー ン !  >>>











   

 しかし 

 一瞬早く振り向いた人魚姫の 超音波メスが  

 プリンセスの短銃めがけ 発射されました


<<<  キューン  >>>


「  あ” っ ! 」


 短銃に衝撃を受け プリンセスは狙いを外しました

 発射された弾丸は 人魚姫の服をかすりました 


「 テメェェエ ~! 魔術使いなのかぁあ ~! 

 このおぉおお 小娘の分際でぇぇぇえ ~!

許しちゃぁおかないぞぉおおお ~! 」


 プリンセスは 若い娘に 異常な敵愾心を燃やします

 失った若さは 取り戻せないものです

 だからこそ 無駄に 無計画に 自堕落に 

 過ごした若かった日々の 自分自身を思い出し

 プリンセスは無性に腹が立ち 若さを憎むのです

 プリンセスは もう一度弾込めした短銃を持ち直しました


「 今度の弾丸は 殺傷能力に優れた

 とっておきの ダムダム弾だよ ~! 

 被弾したら 弾丸が砕けて 

 その身を ズタズタのボロボロにしてしまうのさ !

 お~ほっほほほほ ♪ 」

 プリンセスは 人魚姫に 狙いをつけました

「 お前の ピンクの脳髄を 

 薔薇の 花びらが舞うがごとく

 私の手で アーティスティックに

 美しく華麗に 舞い散らせてやるわ !

 お前の 白い柔肌に 

 赤や ピンクの 彩りを添えてあげましょう

 幾重にも リボンを巻くようにねぇ

 哀れで 悲しくも 美しい 死に装束としてね 

 マーブル柄は お好きか~い ? 

 お~ほっほほほっ ! 」


 プリンセスが 何やら 

 ウダウダ ゴチャゴチャ言っている間に 

 人魚姫は 渾身の力を込め 超音波メスを 

 プリンセスの乗る荷馬車の車軸に向け 発射しました


 <<<<  キ ュ ーーー ン  >>>>





 <<  バ ッ キ ~ ン ! >>


  整備不良で劣化していた車軸の留め具が破壊され 

  車輪が 外れかけました

<  グラグラグラ  > <  ガタピシ ! >


  プリンセスが乗った荷馬車は 安定を失い

  やがて 車輪が車軸から外れ 大きく傾きました 

 「 うぉぉおお ~ ! 

   何すんのぉぉおお ! 倒れるぅぅううう ! 」


 <   ど お ~ ん !  > 


  と 音を立て 馬車は横倒しになりました

「 ぐわぁわわぁ ~! プリンセス様 ~!

  どうしたんですかぁぁあ ~?

  この頃 セルライトが増えた 

  とっても醜い 肥大化したお尻で

  不用意に 片側に寄ったから

  馬車のバランスが くずれたんですか ~? 」

「 何ぬかしゃがるんだ ! ボケカス ! }

  叫ぶ 変態従者とプリンセスの馬車を 尻目に

  人魚姫と王子を乗せた馬車は 遠ざかります


「 おぼえてろ ~! 

  次に会った時が お前の命日だ ! 

  この恨み 倍返しだ !

  いや 100倍返しで 必ず始末してやる

  切り刻んで 刺身にして

  大皿に 綺麗に盛りつけてやる ~! 

  これがホントの 女体盛りだぁぁああ ~! 

  キィィィイ ~~~! 」

  禍々しき怒声が 地獄の悪魔の声のように

  後方から響いてきました  


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


  人魚姫は ようやく御者席に移り

  王子に代わり 馬の手綱をつかみ 

  馬車を 港に向け走らせまし


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「 ちょっと 聞きますが いいですかぁ ? 」


  転倒した荷馬車から 放り出されたプリンセスが 

  道路に無様に ひっくり返った変態従者に尋ねました


「 はい なんでしょうかぁ ~?

  おぉ いててて  」


「 お前 王子たちを拉致してきた時の 

  工作高速艇は ちゃんと隠してあるのでしょうねぇ ? 」


「 えぇ~っと 

  また すぐ使えるように

  王室専用の船着場に つないでありますが 」


「 バッカも~ん !

  あれは試作品で 一台しかないのに 

  それに乗られたら

  私たちが追いつけないだろうが ~! 」


「 あぁ そういえば そうですよね 

  なんと わたくしめ 鍵も付けっぱなしでした

  燃料も そこそこ残ってます

  彼らには 好都合ですなぁ

  まぁ 今さら しかたないですけどねぇ 

  うっひひひひっ ♪ 」


「 うっひひ じゃあないよ !

  今後 悪事がバレたら どうなるんだい ? 」


「 王子の国と 全面戦争になるやもしれませんなぁ

  またプリンセス様が 世論に叩かれてデモが頻発して

  反政府活動が 盛り上がってきますなぁ

  不満分子たちによる革命で 政権が転覆してしまうかも

  プリンセス様は 恨みを抱いている国民に捕まって

  吊るし首 火炙り ギロチン等の処刑かも 

  この先 見通しは暗いですなぁ

  どの処刑が お好みですかぁ ?

  うっひひひひひっ ♪ 」
    

「 何だとぉ ~! 

  今 ここで お前を処刑してやる ~! 」


「 うわぁわぁ ~!

 新しくて 激しいプレイ ~! 

 プリンセス様 ~♪ 

 ぶっとい腕で見事なチョークスリーパーホールド

 腕をあげましたねぇぇぇ 、、

 あぁぁ 天国が近づいてきてるようですぅぅうう ~♪

 ほら 天使が見えてるぅぅぅ ~ 

 わたくしめに何か かたりかけてますよぉぉぉ ~ 

 うぐぐぅ うぐっぐぅ 、、、
 
 ぎぃいぎぃぃいい 、、、 がっくし 」



         続 く