![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200114/16/ff22302370/16/34/p/o0660046714696064187.png?caw=800)
<< がやがやがや >>
「 おや? 女王様 」
「 何だ !? 」
「 なんだか 表が 騒がしいんですけど 」
「 お前 ちょっと 見てこいや 」
「 あぁ はいはい あぁァァあああア~! 」
「 なんだ ! うるさいよ ! 」
「 ゲルダ ! ここにいるのか !? 」
男の子が 息せき切って ドアから入ってきました。
「 お い !
あたしが さらってこいといったのは
この少年だよ ! 」
『 あらら まぁ綺麗な男の子ですなぁ~ 」
「 ゲルダを かえせ !
ツララだらけの館に住む 氷の女王 ! 」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200114/16/ff22302370/16/34/p/o0660046714696064187.png?caw=800)
「 えぇ ? 何のことやらぁ~ 」
女王は しらばっくれました。
「 カイ ! あたしはここよ ! 」
麻袋の中のゲルダは 目を覚まして叫びました。
「 チィイ ! 知られちゃァしょうがない
飛んで火にいる 冬の虫ってか
また 拐いにいかせる手間が 省けたってこった
おい 従者よ この子を ふん縛れ ! 」
「 えぇ めんどくさいですなぁ~ 」
「 臨時ボーナスを出すと言ったら ? 」
「 やりますやります お任せ下さい
うひょひょひょ ♪ 」
「 男の子は あたしがもらうから
少女は お前が好きにしろ 」
「 ははぁ ~ ありがたきしあわせ ~♪ 」
変態従者は ヘラヘラ笑いながら
美少年に にじり寄りました。
<< ピ ~ ! >>
少年が 口笛を吹きました。
<< ドタバタドタバタ >>
村人たちが ドアから押し入ってきました。
「 てめえたちか ! ゲルダをさらったのは ? 」
「 少女誘拐犯め ! 」
「 ふん縛って 雪に埋めてやろう 」
「 それがいい !
アレと氷の女王にふさわしい お仕置きだべ~ 」
「 氷漬けの女王にしてやるだべ~ ! 」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200115/09/ff22302370/14/65/j/o0900058814696412126.jpg?caw=800)
何人もの屈強な村人が
女王と 変態従者を取り囲みました。
「 覚悟しゃがれ ! 」
「 年貢の納め時だな 」
「 引っ越しの挨拶も 無かったよな 」
「 村の集会費も 払わないし
ゴミ出しは いい加減だし 」
「 オイ やばい状況だぞ ! 」
「 そうですねぇ~ 」
「 あっという間に バレたじゃないか ! 」
「 村人で こんな悪さする人はいないから
どうしても よそ者の女王様が
容疑者になるのでしょうねぇ~ 」
「 分析してる場合じゃねぇだろう !
どう すんだよ ! 」
「 まぁ いつものように トンズラ ですねぇ 」
変態従者が 股間に手を入れ
ゴソゴソと 何かを取り出し
床に投げつけました。
<< B O Ò M ! >>
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200115/09/ff22302370/43/30/j/o0225022514696412769.jpg?caw=800)
たちまち煙と 臭気が部屋に充満しました。
「 げほげほ ! 」「 ごほごほ ! 」
「 くっさい ! 」「 スカンクのガスか ? 」
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「 やれやれ なんとか 逃げ出せましたねぇ 」
「 何だよ この クッサイ匂いは ? 」
「 爆薬に わたくしめの香りを濃縮ブレンドしました 」
「 悪臭で 殺害する気か !? 」
「 えぇ ? 風流に優美な香りを
残り香にしようと思ったんですがねぇ 」
「 あぁ 鼻が ひん曲がりそうだ ! 」
「 えぇ ? お嫌いですか ?
プアゾンにも似た
良い香りのはずなのですがぁ ? 」
「 ば っ か や ろ ~ !
ほんとに プアゾン( 毒 )だ ! 」
「 しかし また流浪の身になりましたねぇ とほほ 」
「 また 次の国に行けばいいんだよ ! 」
「 ほんと学習能力のない 悪い お ん な !
うひょひょひょひょ ♪ 」
「 さぁ 気を取り直して
新規蒔き直し ガンバルぞ ~! 」
「 やれやれ 全然お話 盛り上がりませんでしたねぇ
まぁ 『 アナと雪の女王 2 』 に
乗っかっただけですからねぇ
次は どうなることやら
みなしゃ~ん またいつか
どこかの偽童話で お会いしましょう
では さよならさよならさよなら 」
おしまい