偽作 白雪姫 5 | 藤花のブログ 詩と

藤花のブログ 詩と

この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい




「 鏡よ 鏡 」

「 はい 王妃様 」

「 ちょっと質問ですが 何故 お前は 

  鏡の裏に 身を潜ませるのですか ? 」

「 はぁ 話せば長くなるのですがぁ 」

「 かまいませんよ お話しなさい 」

「 その昔 わたくしめは 

  大学で経済学の教授をしていました

  世に知られる エコノミストとして

  認知されていました 」

「 教授だったのは 知っています

  履歴書に 書いてありましたねぇ 」

「 ある日 女子のスカートの中を

  手鏡で覗いたという 嫌疑をかけられまして 」

「 それで どうなりました ? 」

「 囚われの身になり 有罪判決が出て

  大学はクビになり 身の置所がなく

  流れ流れ 今や こんな所まで身を落としました 」

「 こんな所で 悪かったですね

  私が拾ってやったんだから 感謝しなさいよ ! 」

「 はいはい それで有名人ゆえに 誹謗中傷され 

  あまつさえ世間から

  ” ミラー●ン ” と呼ばれたのが

  トラウマになって 鏡の裏にいないと

 落ち着かないのですぅ ~ 」

「 どっかの国で そんな話があったような

  まぁ これで 私が鏡に話しかける事の

  整合性が 一応つきましたね 

  お約束事だけど こういうとこ大事だからねぇ

  普通 鏡が しゃべるわけ無いからねぇ

  知らない人が見たら 頭おかしいと思われるから

  合理的な説明が 欲しかったのよ

  お~ほっほほほほ ♪

  でっ 本当のところは 冤罪とか ? 」

「 いやぁ それの どこが悪いのか

  さっぱり わからないんですよ

  元経済学教授の わたくしめに言わせてもらえるならば

「 ふん ふん ? 」

「 みんな ケチ臭いですなぁ 

  おパンツぐらい ちょっと覗いたって

  別に 減るもんじゃなし うひひひ ♪ 」


「 。。。。。。 」


「 極東のどっかの国でも ある大臣が

  昔 女性物の おパンツを盗んだとか噂されましたが

  わたくしめは 彼の行為を 断固支持しますよ

  な ぜ か っ て ~?

  だって そこに おパンツがあるからです

  例え ヤバい場所であろうとも 

  変態 犯罪者と 呼ばれて仕事クビになっても

  捕まって 家族が泣いても

  覗く ! なんとしても 覗く !

  神秘の秘境を目指す 冒険家と同じです

  それこそが 男のロマンですからなぁ

  うひひひひぃ ~♪ 」

「 お前は 見事に 品性下劣な 女の敵ですね 」

「 お褒めの言葉を 賜りまして 恐れいります 」

「 はっ ! もしや私の 

  おパンツにも興味があるんじゃぁ ? 」

「 いやぁ おばさん臭いのは けっこうです

  キ ッ パ リ ! 」

< ぼ こ ! >
 
「 あぁ殴りましたねぇぇえ !

  オヤジにだって殴られた事ないのにぃ 」
 
< ボコ ボコ ボコ ! >
           
「 あぁぁ また 今回もグーパンチで

  ブラピに似た ハンサムな顔がぁぁ

  崩れるぅぅぅ、、、 」                       

「 嘘つくな ! 

  類人猿そのものだろが ! 」                        

「 王妃様の イジワル 言わなきゃ分からないでしょうが ~ 」
                             
「 ところで その後 白雪を発見できたのですか ? 」

「 はい 王妃様 ~ 七つの山を超えた地に 

  逃げ延びていたようですぅ 」

「 刺客は 放ったのですね ? 」

「 もちろんです しかしながら 

  七人の屈強な 小さな男たちに守られているようで

  返り討ちにあってしまいました 」

「 どうなったのですか ? 」

「 特殊な技で 投げ飛ばされ

  手足の靭帯を傷めつけられ

  暗殺に使う予定の紐で縛られ 

  毒を塗った櫛を髪に飾られ あばらを折られ

  首も へし折られそうになりながら

  かろうじて逃げ帰りました かなりの重傷でした 」

「 いったい その男たちは何者なのですか ? 」

「 どうやら もともとは職業格闘家だったらしいのです 」

「 格闘家ぁ ? 」

「 王妃様が 毛嫌いして禁止された 

  フリークスのレスリングを していた連中です 」

「 まぁ あの飛んだりはねたりのミゼットレスラー連中ですか 」

「 ショービジネスとはいえ 格闘家としての実力は

  小さい体でも 侮ることができません 」

「 ふ ~ ん 」

「 レスラーのトレーニングは常人の域を超えています

  彼らのプロレス技を 素人相手に屋外で使われると

  文字どおり 必殺技になりますよ

  ちっちゃいからと 見た目で判断してはいけませんな

  とんでもない連中を 味方につけたものです 」

「 ふ ん ! 

  私は 異形の者は 嫌いなの 

  差別が大好き 人種差別も大好きで

” レイシスト ” って 呼ばれて うっとり ♪ 

  私の持つ崇高な ” 差別思想 ” が誇らしいわ 

   人間が獲得した 自己と他者との異差を確認する行為

  大昔から 遥か未来まで 人による人への差別は

  終わることが 無いのよ ~!

  極東の島国でも大量発生してるそうじゃない?

  レイシストは一匹見つけたら

  100匹以上は いるのよ !

  レイシストは ゴキブリ並に

  次々に 生まれるのよ ~!

  何故って 人が人を差別することが

  人を人足らしめるからなのよぉぉおおお~! 」

「 やれやれ 王妃様も相当な人格破綻者ですなぁ 

  差別主義者が権力の座を上り詰め 

  独裁者になると きっと恐ろしいでしょうなぁ

  民族浄化とか 言い出して

  ジェノサイドを やりかねないですなぁ  

  社会の いや 人類の敵ですなぁ 

  極東の島国の人たちも 気をつけないといけないかもぉ~

  まずは経済弱者から 駆除されてしまいますよう~

  うっひぃひぃひひひ ♪ 」

「 あぁ うれしいわ ♪ 人類の敵だなんて

  もっと言いなさい 褒めなさい 称えなさい ~! 」

「 実は わたくしめも そうなんですよ

  他人を誹謗中傷したり貶めたり差別を助長したり 

  差別ってなんて楽しいんでしょう ~♪

  うひっひひひひ ♪ 」

「 お前も 変態の上 レイシストなのですね 

  存在自体が ゲスで 醜悪で おぞましいですね

  お~ほほほほっ ♪ 」

「 過分な お褒めの言葉を賜り わたくしめ

  嬉しゅうございますぅぅ うひうひひっ ♪ 」 

「 全ての人類が 互いに差別し合う世界

  なんて素晴らしく美しい夢のような世界でしょう

  世界中が 血の薔薇で 埋め尽くされるのよ

  お~ほっほほほほほ ♪」

「 うひゃひゃひゃ うひゃひゃひゃ ♪ 」
 

                                       
「 しかし 白雪は 男をたぶらかす手腕には 

  長けているようね

  なんて 嫌らしくて 恥知らずで

  破廉恥で 淫らな 小娘なのかしら

  ならば 正攻法でなく 

  物売りを装って 毒殺しておしまい 」

「 王妃さま お得意の 卑怯で卑劣な手ですね 」

「 白雪の苦しむ姿を 想像するだけで

  ウキウキするわねぇ ♪ 」

「 王妃様は サディストの鏡ですなぁ 

  ものすごく性格が歪んでますなぁ うひひひ 」

「 またぁ お世辞を言ってぇ 嬉しいじゃないか ~♪

  ほんとに お前は口が うまいんだからぁ 」

「 王妃様は ほんとに 無慈悲で 冷酷で

  救いがたい お ん な ♪ 」

「 そうだろうさ 昔から 小悪魔的 魅力的な女って

  そういうものなんだよ お~ほほほほっ ♪ 」

「 それじゃぁ何か 白雪姫の好物に毒を入れましょうかねぇ  」

「 白雪は りんごが とても好きだったわねぇ

  おほほほほっ ♪ 」




「 はっ しかるべく

  今 りんごの美味しい季節ですからねぇ

  うひひひひひ ♪ 」

「 お楽しみは これからよ おほほほほっ ♪ 」

「 ほんと これ読んでない人は 損してますなぁ

  わぁはははっ ♪ 」

「 そうよねぇ でもねぇ

  ほとんど 読む人いないんだけどねぇ 

  お~ほほほっ ♪ 」

「 なるほど 王妃様が絡む お話は不人気ですなぁ

  だから こんなヒドイ話でも平気なんですね

  いぃひひひひぃ ♪ 」

「 お前も 加担しているのよ 

  きっと 変態の お前のせいよ

  変態は どこの国でも不人気なのよ 

  おほほほほっ ♪ 」

「 まぁ せいぜい頑張って グロテクスな話を盛り上げましょう

  うっひひひひっ ♪ 」

「 もともと グリム童話は残酷な お話なのさ

  今後の血も凍るような 残酷な展開が楽しみだねぇ

  お~ほほほほっ ♪ 」

「 今の季節には ちょうどよいですなぁ 

  嫌~な脇汗を たっぷりかけますよねぇ

  びしょびしょで気持ち悪くなりますなぁ 

  うっひひひひひひぃぃ ♪ 」


       続 く