偽作 不思議の国のアリス 23 | 藤花のブログ 詩と

藤花のブログ 詩と

この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい




「 ごほん ! じゃぁ 話題を変えよう 」


「 そうだな 」


「 何が いい ? 」


「 なぞなぞなんか どうだい ? 」


「 わぁ なぞなぞ楽しそう あたし得意かも ♪ 」

  と アリス。


「 手袋の反対は な~に ? 」


「 簡単よ ろくぶ 、、、って

  おっと危ない 6回ぶたれるところだったわ 」

  と アリス。


「 円周率は ? 」


「 3. 1415926535 8979323846 2643383279

  5028841971 6939937510 5820974944 5923078164

  0628620899 8628034825 3421170679 8214808651

  3282306647 0938446095 5058223172 5359408128 4811174502 ... 

  って 止めてよ ! いつまでたっても 答えきれないわ ! 」

  と アリス。


「 ふふっ では何故 割り切れないのかな ? 」


「 * 円周率は 無理数なのよ。

  無理数とは、有理数ではない実数、

  分子・分母ともに整数である分数として

  表すことのできない実数を指すわ。

  実数は非可算個で有理数は可算個であるから、

  ほとんど全ての実数は無理数であるのよ。

  2の平方根は無理数よ。

  一般に m が 1 より大きい整数ならば、整数 N の m 乗根は

  それが整数でなければ無理数なの。

  また、logm n( m, n は整数, m > 0, m ≠ 1, n > 0 )

   の形の数が有理数であるならば、

   m = Na, n = Nb を満たす整数  N, a, b が存在すの。

  したがって log2 3, log2 5 のような数は無理数なのよ。

  ネイピア数 e や円周率 π、

  また ゲルフォントの定数 eπ や ζ(3) のような数も

  無理数であることが知られているわ。

  有理数とは、二つの整数 a, b ( ただし b は 0 でない ) をもちいて

  a/b という分数で表せる数のことをいうの。

  b = 1 とすることにより、

  任意の整数は有理数として扱うことができるわ。

  有理数を十進法などの位取り記数法を用いて小数表示した場合、

  どの有理数も位取りの基数のとり方に関わらず

  有限小数または循環小数のいずれかとなるの、

  もちろん、ある基数で表示したとき有限小数となる有理数が、

  別の基数では循環小数となったりすること、

  あるいは、その逆になることもあるのよ。

  同様に、有理数は必ず有限正則連分数展開を持つわ。

  現在では、π の冪乗は全て無理数であることが知られているのよ。

  ドイツのリンデマンは、1882年に π は超越数であることを示したわ。

  これは、さらに一般のリンデマンの定理の特別な場合であるのよ。

  この定理は、円周率のみならず、

  ネイピア数 e、2の自然対数 log 2、1 の正弦 sin 1 などが

  超越数であることを導く、大変強力なものであるの。

  この進んだ結果が知られているにもかかわらず、

  円周率の性質が十分判明したとはいえないわ。

  例えば、円周率が正規数であるか、

  すなわち小数展開が十分に 「 乱数的 」 であるといえるか、

  という問題は未解決なの。

  また、ππ や π + e のような単純な定数が

  無理数であるかどうかも分かっていないのよ。*

  では 数式で 説明するわね 、、、 」

  と アリス。


「 それには及ばない 無駄に行が長くなるからね 」


「 でも ゆとり世代は 円周率は 3 なのよ 」

  と アリス。

「 それも なんだかなぁ ~ 」


「 じゃぁ 一つの声をもちながら 

  朝には 四つ足、昼には 二本足、

  夜には 三つ足で歩くものは 何かな ? 」


「 ふふふ お嬢さんに 答えられるかな ? 」


「 返答次第では 怖い結果になるやも知れないよねぇ 
 
  この謎を解こうと 旅人は知恵を絞ったが

   誰も解く事は出来ず、

  多くの者がスフィンクスに殺されたというね 」


「  君は どうなるのかな ? 」


「 それは フェキオン山の スフィンクスの謎かけね、

  旅人を捕らえて謎を出し、

  答えられぬ者を食べていたというわね 」

  と アリス。


「 さぁ 答えられるかい ? 」

「 さぁ さぁ さぁ 答えるんだ ! 」


「  ふふん 答えは 人間よ、

  人間は 幼い頃は四つ足で歩き、

  青年期には 二本足で歩き、

  老いては杖をついて 三つ足で歩くからよ。

  この なぞなぞの 「 朝 」「 昼 」「 夜 」 は

  人間の一生を一日に例えた 比喩的表現なのよ、

  さぁどうするの ?

  あなた方は 正解を言われて、

  スフィンクスのように山から身を投じたりするの ? 」

  と アリス。


「 残念だったね ふふふっ 

  我々は 山には出かけないよ、

  ましてや 身を投じることはないのだよ。

  なにせ ここで お茶を飲むのに忙しいからね。

  この問い掛けは 元々は

  オイディプス王の悪行を 揶揄するものという説もある 」


「 ギリシャ悲劇の 父親殺しのオイディプス王ね 」

  と アリス。


「 人の業というものは いつまでも解けず、

  解答の出ない、永遠の謎なのかも知れないね。

  だから人は いつになっても

  混乱 苦悩から 逃れられないのだろうね、

  科学が進歩しても 人は今も悲観にくれるものなのだよ、

  迷宮に囚われた 出口を探し求める迷い人のように、

  我々が この お茶会から抜け出せないようにね、 

  ふふふふふふふ ♪ 」



     続 く







 *~*( ウィキペディア参照 )