人魚姫 ブルー・マーメイド 14 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい




   王子たちが お城の玄関口に出ると 馬車が待機していました

   事情を知らない係の者は 王子たちの姿を見ると 

   反射的にドアを開け うやうやしくレディファーストで

   人魚姫を 馬車に乗せました  



 ” プリンセスが 僕たちを誘拐したことを 

   お城の者達は 知らないようだな ”

   王子は 考えました


 ” それなら 好都合だ ”


 「 自分で 馬車を走らせたいのだが いいかな ? 」

 「 どうぞ どうぞ 」

   王子は馬車の御者を下ろし

   自分で馬を操り 馬車を出しました


 「 いってらっしゃいませ 」

   御者と係の者は 並んで手を振り見送りました






   お城の門に さしかかりました 

   王子は にこやかに声をかけました

 「 やぁ いい天気だねぇ 警備 ご苦労様 」

   門番の警備兵達が 最敬礼で見送りました

   王子の馬車は ゆうゆうと お城を出ていきました




   遅れて ドタバタと変態従者と走ってきたプリンセスは

   御者と馬車の係に 叫びました 

 「 王子たちは ど~したぁぁああああ~! 」

   と プリンセス

 「 だだいま お出かけになられました 」

   と 馬車係

 「 なんで行かせた~! ちっくしょうめぇぇええ ~! ]
  
「 お忍びで 遊びに来られたのではないのですか ? 」

   と 御者


「 ちっ ! あぁ もういい 早く他の馬車を用意しろ ~! 」

「 今 他の馬車は整備に入っております 」

  と 馬車係

「 何でだよ ~! 」

「 先日 パレードに使いましたので

 定期整備を 前倒しでやっています 」

「 あぁぁ もぉぉおおお ~! 」

「 おぉ ! プリンセス様 一台ありますよ ~!

  荷馬車で ずいぶん古いですけど  」

  と 変態従者

「 かまうもんか さあ乗れ ! 」

  と プリンセスが 荷馬車に駆け寄りました

「 じゃあ 荷台に失礼します 」

「 ばかも~ん !

  お前は御者席だ ! 早く出せ ~! 」

  プリンセスと従者は 荷馬車に乗り込みました


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「 あぁあ ~! 

  それは 整備が 後回しになっていた 荷馬車 

  飛ばすと あぶないですぞ ~ ! 」

  馬車係は 慌てて 叫びましたが 

  プリンセスの 耳には 届きませんんでした


 「 プリンセス様 ~!

   なんか さわいでますよ ~! 」

 「 知るか ! 

   早く追いかけろ ボケカス ! 」





 「 王子は ど~したぁ ~~! 」

   プリンセスが 門番に 聞きました

 「 お出かけになりましたよ 感じの良い方ですねぇ 」

 「 またかよ ~! この城には バカしかいないのか ~! 」

 「 しかたないですなぁ ~  

   秘密の悪事の裏事情を みんな知りませんからねぇ

   まさか 他国の王子を 拉致して来たなんてねぇ

   それも プリンセス様の命令で 

   常識で考えて そんな事あるわきゃないですから

   うっひひひっ ♪ 」

 「 お前が 非常識なこと 発案して 実行したんだろう ! 」

 「 あぁあっ わたくしめに責任転嫁してるぅ ~

   元はといえば プリンセス様が 王子に

   ネトネトと 執着してたからじゃぁないですかぁ ~

   なぁ~んて 悪い女だことぉ うっひひひひぃ ♪ 」


 <  ぼ こ ! >


 「 あぁっ 殴りましたね 

   親父にだって 殴られたこと ないのにぃ ~ 」

 <  ぼこ ぼこ ! >

 「 あぁぁっ ! 

   おふくろにだって 殴られたこと無いのにぃ ~ 」

 < ぼこ ぼこ ぼこ ! >
 
 「 あぁぁぁっ! おじいちゃんにも 、、、、 」



      続 く