「 あなた方には たいへん お世話になりました 」
「 いやいや なんの なんの 」
「 えへへ 」
「 お別れは 少し さびしいな 」
「 あなた方 7人を臣下として
お城で 召抱えても良いのですが 」
「 いや 俺達は このままで いいのさ 」
「 宮仕えなんか 肩がこるよ 」
「 そうだ そうだ 」
「 ところで 王子様とは どうなるの? 」
「 それは これからのことで まだわかりません 」
「 王子様は フィアンセって 言ってたよ 」
「 軽い小芝居 アドリブですね 」
「 願望が 口に出たのかも 」
「 でも お似合いだと 思うよ 」
「 結構 ハムサンド だし 」
「 それを言うなら ハンサム 」
「 そうとも 言う 」
「 おいら かつサンドがいいなぁ 」
「 たまごサンドも すてがたい 」
「 チーズサンドも 好き 」
「 おい 論旨が ずれてるぞ 」
「 でも 幸せになってほしいな 」
「 そうだ そうだ 」
「 うん うん 」
「 ヒュー ヒュー ♪ 」
「 結婚式には 招待してね 」
「 それは まだ 気が早い ですよ うふふっ ♪ 」
「 ハッピーエンドに なるといいよね 」
「 おいら達が 嫌いな王妃も 失脚したしさ 」
「 そうそう 結局 リンゴに
毒は 入っていなかったんだね ? 」
「 そうです 」
「 でも ぶっ倒れたよ 」
「 貧血を 起こして倒れ 気絶したのです 」
「 倒れたときは 毒が回ったのかと思ったよ 」
「 なかなか 劇的な 結末と思ったけどね 」
「 甘くて 美味しい 林檎なんですよ
食べて 何事もなくて すべるリアクションを
大笑いしてやろうかと 思ったのですがね 」
「 あははは ♪ 」
「 王妃は 意外と だらしなかったんだね 」
「 気が 小さいのかな ? 」
「 きっと 思い込みが 激しいんだろうな 」
「 レイシストで サディストだけど
それは きっと 心が弱いからなんだろうな 」
「 心の暗部の 投影なのかもしれないな 」
「 だから 責められるのは 苦手なのさ 」
「 そんな もんなのかねぇ 」
「 攻めばかりじゃぁねぇ 」
「 うん 受身も上手に取れなくちゃぁいけないよね 」
「 攻守 揃わなくっちゃね 」
「 そそ プロレスのようにね 」
「 鉄分不足で 貧血を起こすなら
レバーや ほうれん草も食べなきゃいけませんね 」
「 でも 姫も 人が悪いや 」
「 軽く 意趣返しです
毒入りとは 一言も 言っていませんし うふふっ ♪ 」
「 やられたらやり返す 100倍返しだ ! ってか 」
「 とても 倍返しにもなりませんよ うふふ ♪ 」
「 あのまま 息絶えた方が 王妃は楽だったかもね 」
「 でも 我が国の 正式な裁判で 裁かねばなりませんから 」
「 そりゃぁ そうだね 」
「 さぞや 王妃に 牢獄は 辛かろうてもんさ 」
「 辛い目に遭い 悔い改めるが いいさ 」
「 臭い飯が お口に 合いますかどうか ? 」
「 ああいう人は 二度と 世の中に 出しちゃいけねえよ 」
「 そうだ そうだ 」
「 では みなさん 鉱山の仕事を 続けてくださいね 」
「 もちろん 」
「 そうねぇ 」
「 これから じゃんじゃん 儲けるぞぅ 」
「 でも 税金は 払ってもらいますよ
それと 密輸は 禁止します 」
「 おおぅ なんて姫は しっかりしているんだ 」
「 まぁ そのくらいの方が この国のためにも 安心だ 」
「 税金の申告を お願いしますよ
設備投資や必要経費の 控除は認めます 」
「 それは たすかる~ のかな~ ? 」
「 税制は むずかしくて よくわからないや 」
「 今は 非合法で輸出しているので 安く買い叩かれていますが
精錬して 国を通せば もう少し高値で取引が出来るでしょう 」
「 ほうほう それはいいかも ♪ 」
「 義母の 野望は 潰しましたが
わが国への 脅威が
全て 払拭したわけではありません
私は 父上を補佐して
国力を 充実させなければなりませんからね
国を上げて 林檎の増産にも 力を入れます
知恵の実とも 健康に良いとも言われていますから
あなた方も 頑張って 働いてくださいね 」
「 は~い がんばりま~す 」
「 あ~ぁ もう うまい飯が 食えなくなるなぁ 」
「 それだけは 残念だなぁ 」
「 また 当番制で まずい飯に逆戻りか 」
「 それでは 腕の良い料理人を 王室から派遣します 」
「 やった~ 」
「 そいつは いいぞ 」
「 また うまい飯が食えるぞ ~ 」
「 ハイホ~ ハイホ~ ♪ 」
「 でも あなた方が 料理人の
お給金を 払ってくださいね 」
「 え ぇ ぇ ? 」
「 うふふふっ ♪ 」
「 なんだよ これって 俺たちにとって
ハッピーエンド なのかい ? 」
「 さぁ どうなんだろうねぇ ? 」
「 けっこう おれたち 本家より 活躍してるんだけどね 」
「 かっこいい見せ場もあったよねぇ 」
「 ここまで お読みの みなさんは どう思いますか ? 」
「 おゃぁあ ?
なんだか みんな呆れ返って 飽きちゃって
もう 誰も 読んでないみたい 、、だぞ 、、、 」
「 え え ぇ ぇ ぇ ~~ !? 」
おしまい