最終話 偽作 白雪姫 20 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい





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     「 あなた方には たいへん お世話になりました 」


     「 いやいや なんの なんの 」


     「 えへへ  」


     「 お別れは 少し さびしいな 」


     「 あなた方 7人を臣下として 

       お城で 召抱えても良いのですが 」


     「 いや 俺達は このままで いいのさ 」


     「 宮仕えなんか 肩がこるよ 」


     「 そうだ そうだ 」


     「 ところで 王子様とは どうなるの? 」


     「 それは これからのことで まだわかりません 」


     「 王子様は フィアンセって 言ってたよ 」


     「 軽い小芝居 アドリブですね 」


     「 願望が 口に出たのかも 」


     「 でも お似合いだと 思うよ 」


     「 結構 ハムサンド だし 」


     「 それを言うなら ハンサム 」


     「 そうとも 言う 」

     
     「 おいら かつサンドがいいなぁ 」


     「 たまごサンドも すてがたい 」


      「  チーズサンドも 好き 」


     「 おい 論旨が ずれてるぞ 」


     「 でも 幸せになってほしいな 」


     「 そうだ そうだ 」


     「 うん うん 」


     「 ヒュー ヒュー ♪ 」


     「 結婚式には 招待してね 」


     「 それは まだ 気が早い ですよ うふふっ ♪ 」


     「 ハッピーエンドに なるといいよね 」


     「 おいら達が 嫌いな王妃も 失脚したしさ 」


     「 そうそう 結局 リンゴに

       毒は 入っていなかったんだね ? 」


     「 そうです 」


     「 でも ぶっ倒れたよ 」


     「 貧血を 起こして倒れ 気絶したのです 」


     「 倒れたときは 毒が回ったのかと思ったよ 」


     「 なかなか 劇的な 結末と思ったけどね 」


     「 甘くて 美味しい 林檎なんですよ 

       食べて 何事もなくて すべるリアクションを

       大笑いしてやろうかと 思ったのですがね 」


     「 あははは ♪ 」


     「 王妃は 意外と だらしなかったんだね 」


     「 気が 小さいのかな ? 」


     「 きっと 思い込みが 激しいんだろうな 」


     「 レイシストで サディストだけど 

       それは きっと 心が弱いからなんだろうな 」


     「 心の暗部の 投影なのかもしれないな 」


     「 だから 責められるのは 苦手なのさ 」


     「 そんな もんなのかねぇ 」


     「 攻めばかりじゃぁねぇ 」


     「 うん 受身も上手に取れなくちゃぁいけないよね 」


     「 攻守 揃わなくっちゃね 」


     「 そそ プロレスのようにね 」


     「 鉄分不足で 貧血を起こすなら

       レバーや ほうれん草も食べなきゃいけませんね 」


     「 でも 姫も 人が悪いや 」


     「 軽く 意趣返しです 

       毒入りとは 一言も 言っていませんし うふふっ ♪ 」


     「 やられたらやり返す 100倍返しだ ! ってか 」


     「 とても 倍返しにもなりませんよ うふふ ♪ 」
 

     「 あのまま 息絶えた方が 王妃は楽だったかもね 」


     「 でも 我が国の 正式な裁判で 裁かねばなりませんから 」
  

     「 そりゃぁ そうだね 」


     「 さぞや 王妃に 牢獄は 辛かろうてもんさ 」


     「  辛い目に遭い 悔い改めるが いいさ 」


     「 臭い飯が お口に 合いますかどうか ? 」


     「 ああいう人は 二度と 世の中に 出しちゃいけねえよ 」


     「 そうだ そうだ 」


     「 では みなさん 鉱山の仕事を 続けてくださいね  」


     「 もちろん  」


     「 そうねぇ 」


     「 これから じゃんじゃん 儲けるぞぅ 」


     「 でも 税金は 払ってもらいますよ

       それと 密輸は 禁止します 」


     「 おおぅ なんて姫は しっかりしているんだ 」


     「 まぁ そのくらいの方が この国のためにも 安心だ 」


     「 税金の申告を お願いしますよ 

       設備投資や必要経費の 控除は認めます 」


     「 それは たすかる~ のかな~ ? 」


     「 税制は むずかしくて よくわからないや 」



     「 今は 非合法で輸出しているので 安く買い叩かれていますが

       精錬して 国を通せば もう少し高値で取引が出来るでしょう 」


     「 ほうほう それはいいかも ♪ 」


     「 義母の 野望は 潰しましたが

       わが国への 脅威が

       全て 払拭したわけではありません

       私は 父上を補佐して

       国力を 充実させなければなりませんからね

       国を上げて 林檎の増産にも 力を入れます

       知恵の実とも 健康に良いとも言われていますから 

       あなた方も 頑張って 働いてくださいね 」


     「 は~い がんばりま~す 」


     「 あ~ぁ もう うまい飯が 食えなくなるなぁ 」


     「 それだけは 残念だなぁ 」


     「 また 当番制で まずい飯に逆戻りか 」


     「 それでは 腕の良い料理人を 王室から派遣します 」


     「 やった~ 」


     「 そいつは いいぞ 」


     「 また うまい飯が食えるぞ ~ 」


     「 ハイホ~ ハイホ~ ♪ 」










     「 でも あなた方が 料理人の 

       お給金を 払ってくださいね 」


     「 え ぇ ぇ ? 」


     「 うふふふっ ♪ 」


     「 なんだよ これって 俺たちにとって 

       ハッピーエンド なのかい ? 」


     「 さぁ どうなんだろうねぇ ? 」


     「 けっこう おれたち 本家より 活躍してるんだけどね 」


     「 かっこいい見せ場もあったよねぇ 」


     「 ここまで お読みの みなさんは どう思いますか ? 」


     「 おゃぁあ ?

       なんだか みんな呆れ返って 飽きちゃって

       もう 誰も 読んでないみたい 、、だぞ 、、、 」



     「 え え ぇ ぇ ぇ ~~ !? 」




           おしまい




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