とある極東の国が 失政につぐ失政
国土強靭化といいながら
増税の結果 財政が弱体化して
財政赤字の真っ赤っ赤 ついに破綻してしまいました
年金は出ない 働き口はない
男の権威は 失墜してしまい
人権も ないがしろにされるようになりました
かろうじて退職金を 確保した古女房は
飯だけは一人前以上食う グータラ亭主の処置に困りました
「 えぇぇ ~!
毎度 おなじみ 廃亭主の 回収車でございます ~
お気軽に お声を お掛け下さ~い 」
「 あっ ちょうどいいわ うちの亭主 お願いします 」
「 まいどありぃ 」
「 もう古くなって 見苦しいから いらないわ 」
「 なるほど だいぶ くたびれていますね
ちゃんと 食べさせてましたか ? 」
「『 働かざるもの食うべからず 』 よ
まぁ 残飯程度は 与えてたけどね 」
「 なるほど 古亭主 受難の時代ですなぁ 」
「 ところで 出した 廃亭主は どうなるのかしら? 」
「 はい 大きな声では 言えないんですけどねぇ
オークションで 業者間取引されてますょ 」
「 まぁ そうなの ? 」
「 まだまだ 色々 利用価値は ありますょ
そこそこの歳なら 軍事訓練して
紛争地帯に 傭兵として売り払います 」
「 えっ ? 使い物になるのかしら ? 」
「 パソコンが使える人は 需要があります
今時の兵士は ハイテク兵器のオペレーターですからね 」
「 ふ~ん 」
「 脳みそのシワが少なく 体力しかない人は
ガレー船式人力発電所の 動力として使います
映画のベン・ハーで 奴隷役のチャールトン・ヘストンが
大勢でガレー船のオールを漕いでいたでしょう
ボート漕ぎ動作で 発電するわけです 」
「 環境には良さそうね 二酸化炭素は出るけど
煤塵や 放射能は出ないからね
でも 力むと 臭いガスが出るかもね ぷぷぷ 」
「 体力がない場合 臓器売買用として解体 輸出 」
「 国内で売らないの ? 」
「 国内は臓器売買は 禁止なんですよ
もっとも非合法でやってる医者もいますがね
でも 円安なので輸出したほうが ウチも儲かるんですよ 」
「 バカ政府のくせに 頭かたいわね
国内需要を喚起する政策をしなきゃぁね おほほほ ♪ 」
「 それにも使い物にならない だめなメタボな奴は
ファストフードチェーンや
大手居酒屋の 、、、 」
「 ブラック企業で 働かせるのね 」
「 それが違うんですよ 」
「 じゃぁ 何をするのかしら ? 」
「 食材としてですね 」
「 んまぁ 美味しいのかしら ? 」
「 調理次第でしょう
チャーシュウ 焼き肉 唐揚げ
ハンバーグ等の 代替品として
けっこう好評ですよ 」
「 あらっ みんな 知らずに食べてるかもね 」
「 昔から 食材の代替品は多かったですよ
すぐ近所にも 何軒かありましたよねぇ
ご利用されたことありますか ? ふふ ♪
はい じゃあ トイレットペーパー3個と
ファストフード店と 居酒屋の 割引チケット 、、、 」