「 なぁ ホ~ムズ
4つ買って置いたドーナツが
1つしか 見あたらないんだが 君 知らないか? 」
「 なっ なんのことかな ? ワトソ~ン 」
「 なけなしの金で買って 楽しみにしていたドーナツが
3つ 減っているんだよ
包み紙 4つに 名前を書いておいたのだが 」
「 なっ なにかの 間違いじゃないのかい 」
「 間違い ? 」
「 そうさ 君が ぼんやりとして
食べた事を 忘れてしまったとか 」
「 僕は まだ 健忘症ではないぞ 」
「 まっ まさか その目つき
私が つまみ食いしたと 疑ってるぅ ? 」
「 違うのかね ? 」
「 てっ てっ 天下の 迷探偵ホ~ムズが
つっつ つまみ食いすると思うかね 、、、 」
「 ふ~ん これは 医者としての観察なんだが 」
「 なっ なんだろう ? 」
「 脈拍の上昇が 顕著だね
だいぶ 発汗も しているようだし
眼も 泳いでいるようだねぇ 」
「 そっ それで 、、、 」
「 君は 噓をついている
食べたのは ホ~ムズ 君だ ! 」
「 いや いや 待て 結論を出すのは 早計だ
もしかして ハドソン婦人かも
いや アルセ~ヌ・ルパ~ン かもね
奴は 盗人だから
そうだ モリア~ティ教授の 仕業かも知れないよ
ロンドンを 取り巻く 犯罪組織の闇は 深いのだから 」
「 なるほど ご高説は 受け賜っておこう
で も 、、、、 」
「 でっ でっ でもぉ ? 」
「 口の周りの 粉砂糖は どう説明するのかな ? ホ~ムズ 」
「 。。。。。。。。。。 」