Aさん | ごめんそれほど好きじゃない

ごめんそれほど好きじゃない

好きだけどそれほど熱中してるわけじゃないんです。

今から書くのは、歌い手Aさんのこと。

色々書くのであえて名前は出さないことにする。

ファンが検索して「はあああ?」と怒ったら

困ってしまうので。

 

でも言っておくけど、私も相当のガチファンなんだ。

ファンクラブというか秘密基地の会員だし、

アルバムはしっかり買うし、この前までやってた

ラジオは毎週リアタイしてたし。

 

この前国立競技場でライブをしたときに、

スタンド席までしっかり音が届かなかったとか

音が割れてセトリがわからなかったとか、

ちょっと驚くような感想がわいていた。

そもそも国立競技場はコンサート会場じゃないし

音響重視の作りでもないんだろうとは思う。

でもオリンピックの時にそんな苦情出てないし

その他にも色んな人がライブしたけど全然

何も言われてなかった。

 

ってことはやっぱり、演出ミスなんだろう。

Aさん本人のコメントのように、今回の事を

しかと踏まえて次に備えます、でいいよね。

顔出して謝れとか何言ってんだ?と思う。

顔出して口パクのクッソみたいなアイドルの

方がずっと失礼じゃないのさ。

誰とは言わんが生歌だと放送事故起こすし。

 

怒号のような歓声の中、あの小柄の女の子が

1人で声を張るんだから大したもんだ。

ついこの前、ワールドツアーを完走した。

シカゴから生放送でラジオを放送してくれた

んだけど、その数時間後にステージがあると。

2時間喋り倒した後のステージ、普通なら

喉大丈夫?となる。

でも彼女曰く、「私そういうの大丈夫なんで」

と。どうやら人並外れた強靭な声帯を持って

いるんだろう。本人も自信を持ってる。

 

顔出さないから口パクなんだろ!って悪口も

聞くけど、あれは全部生歌なんだなあ。

毎日のように聴いてるからな。わかるもん。

 

そしてどんどんライブ回数を増やしていく。

夢だったワールドツアーのすぐあと国立で、

7月からまたアリーナツアーで全国を回る。

毎週土日、1ステージ25曲を歌いちぎる。

 

昔カラオケで4時間歌いまくったことがあるが、

翌日声がガラガラになったもんだよ。

比べちゃいかんとは思うが。

 

どんどん仕事量が増えているし、なんかちょっと

生き急いでる感がある。彼女はかなりの陰キャで

本来ならこんな目まぐるしいスケジュールを

ビジネス的にサクサクこなして平気とは思えない。

昔のネガティブ日記なんかを読んでると心配。

本人が大丈夫って言うなら大丈夫なんだろうが。

要らぬ心配なんだろう、とは思う。

 

他のアーティストと違って顔バレしていないのが

ここにきて本当に幸いしてるなと感じる。

だって心斎橋ブラブラしてたらしいもん(笑)

普通にくら寿司にも行けてるし。

 

でもあの唯一無二の声は、本当に本人の言うように

全然大丈夫なんだろうか。

私ら世代はクリスタルキングの例を知っている。

あのハイトーンボイスの田中さんは、趣味の

草野球でバウンドしたボールが喉に直撃して

高音を失ったと聞く。

声帯って酷使するとすぐ異常が出る。

老化でも高音が出なくなる。

長年美声を響かせる事が出来ている歌手は少ない。

細川たかしとか小田和正とか稲葉浩志とか。

 

Aさんの持ち歌は、彼らのようにゆっくりと発音して

歌うものじゃない。1音の中に言葉がひしめく曲ばかり。

早口言葉のような歌、あれはいったい何歳ぐらいまで

そのままの状態で歌えるんだろう。

 

Aさんと契約している各会社は、彼女の声と存在を

長く大切にしようと思ってくれているんだろうか。

もしかして、先が短い流行りモノとして

使い捨てようとしているんじゃないか。

儲けられる時に儲け倒しておいてとっとと引退で

あとは悠々自適を本人が望んでいるならそれでいい。

 

でも、歌うことが大好きで、聴いてもらう事に

喜びを感じてずっとそのまま過ごしていくのが

希望だったら今の状態はちょっと危ない。

まだ21歳の彼女を寄ってたかって大人が利用

しまくっているような、なんか心がザワザワする。

 

要らぬ心配ならいいけど。

若いうちは自分の体の機能を過信するから。

多少の無理ならきいてしまうからなあ。

 

彼女の声に惚れてる1人のオバサンの希望は

出来るだけ長く歌声を聴かせ続けてもらいたい、

それだけなんだな。