ご当地走り | ごめんそれほど好きじゃない

ごめんそれほど好きじゃない

好きだけどそれほど熱中してるわけじゃないんです。

普段、大阪の幹線道路を走っていると、

ノロノロ走って遅い車と並走し、後ろを大渋滞

させている車をよく見かける。

走る地域の兼ね合いかもしれないが、大概は

奈良ナンバーの車で、とことん鈍いか、逆に

暴走して煽り倒して抜けていくか、どちらか。

両極端だなあ、普通に走れないもんかなあと思う。

 

で、いつも「奈良から出んな」とひとりごつ(笑)

 

先日奈良の田舎道を走っていたら、周囲の車が全部

「飛鳥ナンバー」で、なんか独特の走り方をする。

どう表現したらいいのか…速度帯とかいろいろ。

絶対車検通してないやろ、的な車も多くてね…。

 

その時は、一台だけ妙に浮いている私らの乗った

「大阪ナンバー」を見て彼らはきっと

「奈良に来んな」って思ってるかもね、と。

 

大阪でも、別世界のような地域がある。

唯一の村である千早赤阪村。

ここは山道やあぜ道のような農道が多くて、

村民の生活道路でもあるので、軽トラが多い。

私らのようなヨソ者が入り込むと、その独特な

車の動きにチビってしまいそうになる(笑)

 

暴走する軽トラを自由自在に操るおばあちゃん、

一時停止も止まらず突っ込んでくる(笑)

そしてスピードを緩めることなく、「キュッ」

と音立ててカーブしたりする。

そして、え?そこ道ですか?みたいな農道か

何か分からない細いけものみちでもお構いなしに

ズンズン走って行く。

どこからどこまでが道路でどこが私道かも

もはやこちらには分からない。

 

仕事で行く時にはちょっと緊張が走る。

どこから軽トラが飛び出てくるか分からないから

とにかく止まって安全に走ろうとすると…

 

軽トラに煽られてる!(笑)

後ろビタ付けされてる!

ばあちゃんっ!

やめてーっ!

 

生前父もここを走る時、たまに助手席にいたが

運転がかなり上手かった父ですら

「ひゃうえええええーっ!」と

言葉だか何だか分からない音声を発しておった(笑)

 

アトラクションなら楽しいだろうが、

後ろから半笑いのババアに煽られる恐怖たるや。

 

そこで生活している人の走りだから、きっと

これが当たり前なんだろう。

こちとら割と運転の修羅場を乗り越えてきた

百戦錬磨揃いのはずなんだが、

私の周囲でこの村を走った人で「ひえええ」と

言わずに走れた人は一人も居ない(笑)