VIVANT考察② | ごめんそれほど好きじゃない

ごめんそれほど好きじゃない

好きだけどそれほど熱中してるわけじゃないんです。

 

皇天親無く惟徳を是輔く

 

こうてんしんなく ただとくをこれたすく

 

意味は、天は公平で贔屓せず、徳のある人を助ける。

 

乃木さんがノコルとの電話で伝えたこの言葉を、

ノコルはちゃんと聞きとれたんだろうか。

私がこの言葉を電話で言われたら「????」だろう。

 

さらりと難解な諺を発し、瞬時に意味を悟れるのは

かなり言語力の高い人達だろうな。

ことわざ系の言い回しって、アホ相手には言っても

伝わらないから、段々使わなくなったなあ。

 

だけどこの、皇天親無く惟徳を是輔く一言で、

ベキたち3人が生きており、まだ続きがあることを連想

させる終わり方になった。

 

見事なドラマだった。

なんせ全ての俳優が主役級だったから、誰のスピンオフでも

作れそうだし、想像が膨らむし、それを観たいと思わせる。

やれば出来るじゃん、TBS!

 

初回から最終回まで考察に忙しかった(笑)

ある程度予測通り、伏線が回収されていった。

大使館から脱出するとき、野崎さんが乃木さん達からチョイ抜けした理由も、大使の部屋にカメラを仕掛ける為だと分かったし。

やたら尾行を失敗する新庄は案の定、テントのモニターだった。新庄役は竜星涼さん。

ちむどんでは残念なニーニー役だったから、どうしても

そのイメージが抜けないって人も多かったかも。

 

そして最後、さらっと乃木さんにディスられていた

登場間もなく殺害された同じくモニターの山本さん。

最終局面の真剣なシーンの中でここだけ爆笑だった。

ご本人の迫田孝也さんも、SNSでちょこっと自虐の呟きをして傷ついておられた(笑)

 

伏線が回収される気持ち良さって独特のものがあって、

小説でもそれがあると無いとでは全然面白さが違う。

湊かなえとか知念実希人とかはそこが抜群に上手い。

東野圭吾も。伏線の張り方だけが物語の良し悪しでは

ないが、最近の主流になりつつあるかなと思う。

 

結局VIVANTは別班でも何でもなく、フランス語そのままの「生きる」を意味していたものだったし、TBSの日曜劇場の裏テーマは全て「家族愛」だからそれに準じた内容だったし、きちんとその王道を貫いたドラマだった。

 

あーおもしろかった!