我が家のトイレ空間を晒す
物を減らしていこうと決意したら、次に考えるのは「どこから手を付けるか」でございますよね。
ワタクシが思うに、まずは自分の物からと考える人が多いかもしれません。
それは家族が物を減らすことを理解してくれない場合、まずは自分のできる範囲でと考えるからでございましょう。
それでも良いと思いますが、もう少し成果が目で見えるところ、そしてその成果が家族も実感できるところが良いと思います。
そうすれば家族の理解が得られやすくなると思うのですが、如何でしょう。
家族に理解が得られていて協力体制が整うのであれば、なおさら家族が良く使うところからスタートして、一緒に物を減らす作業を行う事も出来ます。
最初に手を付けるのは、トイレ・お風呂場・洗面所が良いと思います。
その中でも、トイレが始めやすいのではないかとワタクシは考えます。
何故なら、トイレはほかの部屋に比べて空間が狭いので物が少ないことが多く、時間がかからず尚且つ物を減らすときの最大の障壁と言われる「思い入れのあるもの」がほぼないからです。初心者にはハードルが低いのです。
そういった点から、初めに取り掛かるのはトイレをお勧めいたします。
では早速減らす作業をしていきましょう。
Step1 トイレに必要最低限なものを紙に書きだし、それ以外の物を処分しましょう。
私が考える我が家の最低限必要なものと言えば、
・トイレットペーパー
・生理用品
・掃除用品(流せるトイレブラシ、トイレクイックル、スポンジ(洗面台用)、マイクロファイバークロス(洗面台用))
・ペーパータオル
・ハンドソープ
・ゴミ箱
です。
これだけです。これ以外、何か必要なものありますかね。
ペーパータオルは普通のタオルを活用されているお家のほうが多いかもしれません。それであればゴミ箱がいらないですね。
そしてトイレに洗面台が無いパターンもあるでしょう。そうすると更にハンドソープも置けないでしょうし、掃除するスポンジやマイクロファイバークロスもいらなくなります。
そしてここが50歳からのスタートでの素晴らしいところで、もしかしたら生理用品が必要なくなっているかもしれません。
それであれば必要なものは、トイレットペーパーと流せるブラシとふき取りシートのみ!
ああ、早く閉経しないかしらワタクシ。
まずは、このリストを参考にこれ以外の物を処分いたしましょう。
たぶんそんなに処分するものは沢山無いと思いますので、あっという間に作業は終わるでしょう。
Good job!
You got it!
ここまでで一つでもゴミ袋に入れることが出来たら素晴らしいです!
物の処分を決意し、実際物を減らすというところまでたどり着ける人は、本当に少ないのです。それだけ実行することは難しく勇気のいる行動なのです。
さてこの勢いで次のステップに行きましょう。
Step2 絞り込んだ物の数を減らしましょう
ここでは最低限必要となったトイレットペーパーのストックと掃除用品、タオルの数を更に選択していきましょう。
ここで50歳の方々にご質問。
トイレットペーパーの在庫はいくつあるのが妥当か説明できますか?
たぶん50歳あたりの方々の家族構成は、子どもが一緒に住んでいても大学生か社会人。子どもはほぼ家に居ないことが多い状況かもしれません。あるいはすでに独立し、パートナーと2人だけの生活になっている方もいらっしゃるでしょう。
我が家はいまだ3人暮らしですが、トイレットペーパーの平均消費個数は、1週間で1個です。
という事はですね、在庫がもし1個になってしまった状況になっても、それからまだ1週間は猶予があるので、それから買いに行っても何の問題もないという事なのです。そういった数値で家の状況を把握してみて下さい。
では在庫はどれぐらい必要かと考えると、最も簡単なのは、トイレットペーパーは今はロング巻が主流になりつつあるので一袋に8個入っていますが、これプラス1が在庫の最大の個数とする考え方です。何故ならこれだけで2か月在庫の心配が必要ないので、それ以上の在庫は2か月以上全く動くことが無く、管理コストがかかりキャッシュフローが悪くなるとされる余剰在庫なのです。
もちろん使用頻度の問題がありますので、ご家庭で使用状況を見て在庫の量を決める必要はありますが、ただでさえとてもスペースを取るトイレットペーパーの在庫を大量に持つ必要については、ワタクシは無いと思います。
一度家族で話してみて下さい。
さて次は洗剤です。
ネットで「トイレに必要なもの」と検索すると、なんとこんな記事がヒットします。
トイレ掃除の道具はこれ! 最低限用意しておきたいおすすめグッズまとめ!
- 便器を磨くブラシやスポンジ
- 便座や床などの汚れを拭き取るシートやスプレー
- 黒ずみ取りに塩素系トイレ用洗剤
- 蓄積した尿石落としに酸性洗剤
- ノズルシャワー用の洗浄洗剤
- トイレタンク洗浄剤
- 汚れ防止や消臭にトイレスタンプ
- 棚などのほこり取りにハンディモップ
ハウスクリーニングのプロなの?
必要最低限なの?この量。驚くべき種類の掃除用品が最低限必要なように掛かれていますね。
でも、実は皆さんのトイレにも結構あるのではないかと思います。
塩素系とかトイレ用洗剤とか酸性系とか消臭剤とか。
シニアな我々は今までの経験から、確かに塩素系や酸性系があると便利かもという事もわかっています。それにトイレって意外とホコリが溜まることも。
しかし、先に書き出しました通り、ワタクシは4種類の掃除用品で掃除しています。
流せるブラシで便器内部を掃除し、クイックルワイパーで便器外側と床、壁、棚、ぺーパーホルダー等を拭きあげておしまい。
それだけでも、黒ずみや尿石で困ることはありません。何故困らないかは、この後の効果の部分の記事までお待ちください。
とりあえず、どれを残せばいいか決められないのであれば、毎回の掃除で必ず使うものだけを残してみて下さい。
トイレマジックリンとブラシとふき取りシートとか。
サンポールとブラシと除菌スプレーと雑巾とか。
そしてそれ以外を処分してみましょう。必要ならば買えばいいのです。
たぶん必要にならなくなると思いますけどね。
次はタオルの数の適正について考えてみましょう。
これは洗濯の頻度によると思いますが、毎日の方は2枚、2日に1回の方は3枚で十分だと考えます。
さすがに3日以上洗濯しない方はかなり少数派でしょう。ですので、それ以上ある場合は処分しましょう。
タオルを山のように積み上げていても1日1枚しか交換しないですよねー。
さあこれでトイレにある物の数はかなり減ったのではないでしょうか。
All done!
トイレ空間はこれで終了です。
やりましたね。
さてここまで頑張った効果はどうのようなものになるでしょう。
ワタクシの場合は次のようになりました。
使う品数が減ったので掃除が簡単になる
↓
短時間で掃除が終わるようになると、頻度が上がる
↓
こまめに掃除すると黒ずみも尿石も付きにくく、専用の洗剤がいらない
↓
スペシャルケアがいらなくなり、さらに負担が減る
↓
そんなに簡単になったのであれば、家族に分担できる
↓
物の数が減ったので、在庫管理も簡単になり、キャッシュフローも健全になる
どうですか?
トイレは小さい空間なので、物を減らすという作業自体短時間で終わったと思いますが、その短時間からかなりの時間もお金もセーブできるようになりますよね。なんとコスパの良い空間でしょう。
それにここで処分したものははっきり言って捨てるしかないものがほとんどです。まだもったいないから寄付しようかといっても、人の家のトイレにあったものはなかなか使われないでしょう。そう、処分に労力がいらないのです。
その点も、物を減らし始めたばかりの方にトイレから始めることをお勧めする理由でございます。
これによって効果を実感できた方は、他のリビングやキッチンなど物の種類が複雑かつ多い場所ににチャレンジすると、更に驚くような効果を実感できるようになりますよ。お楽しみに。
もしワタクシほどの物の数までは減らせないという方でも、ネガティブにならないでください。
トイレにある物の数の半分まで減らしてみることにチャレンジしてみて下さい。
洗剤が6種類あったら、3種類まで減らす。それだけで手間が半分になるとイメージできると思います。
とにかくまずは実行することです。
ワタクシの所有する量も、極端に少ないわけではないと思っております。
ミニマリズム=物を極限まで減らす、と勘違いなさっている方もいらっしゃるかもしれませんが、私が考えるミニマリズムは合理的ミニマリズムといいましょうか、過剰な数の物は持たないよう気を付けるぐらいの感覚でございます。
ワタクシのケースはぜひ参考にして頂けると嬉しいですが、その方によって何を残すのか、どれぐらい持つのかはご自身で決めることなのです。
でも実は物をかなり減らした生活を始めると、本当に必要なものが見えてくるようになる人が多くいます。
そしてそれは、その後物を無駄に買いにくくなるという効果につながっていくのです。
だから本当は出来るところまで減らしてみるというのは、是非チャレンジして欲しいとは思っているのですけどね。
さてここまででお疲れさまでした。
ぜひこのままものの少ない状態をキープして、トイレへと向かう自分のリソースを減らしてみて下さいね。