ー食品にっぽん 健康ウオッチングー
魚こそ長寿への道
  ー セレニウムと魚 ー

先に公開した 「名刺代わりに2 私の「若見え」の秘密 綴ってみた」※、とのブログタイトルに、(この世的に)一番に応えているのがこの項目かなと思う。後段の「老化を早める元凶はなにか」をお見逃しなく。

※「「名刺代わりに2」 私の「若見え」の秘密 綴ってみた

  『長寿の秘訣・セレニウム』
最近、各所の栄養研究機関で話題となり注目を集めているものに「セレニウム」(Selenium・セレン)がある。これは土壌中や海水に微量に含まれる元素(希元素)でミネラル類に属する。
必須微量ミネラルと呼ばれるものであり、人間や動物にとって栄養上大変重要かつ基本的ミネラルとして知られる。


 ただ、鉄分や銅といった他の微量元素と同様に、大量に摂取すると非常に危険であり、体に害を及ぼす。多すぎても、少なすぎてもいけない。例えば、セレニウムを比較的多く含む土壌に生える草をはむ動物は、脱皮症状を起こすだけでなく、運動障害や失明の症状になったり、時には死を早めてしまう。

 一方、セレニウム含量の少ない土壌の草で放牧される動物、例えばニュージーランドの羊がそうだが、筋肉機能が侵される筋ジストロフィー病にかかってしまう。「白筋症」といわれる心臓の筋肉退化と不整脈の病気である。人間の場合はどうであるかというと、セレニウム摂取の不足の場合心筋の障害となってあらわれる。よく「ケシャン(Keshan)病」と呼ばれるもので、心臓病の一種である。この前兆なるものが心臓肥大と頻脈で、ときには心不全で死に至る。
 そこで、このセレニウムに関しては適度な摂取が望ましいわけだが、大体一日に0.05~0.2mgが許容範囲とされている。これが0.5mgを越えると、それまでの有益が有害になってしまう。ともあれ0.3mg以上の摂取は危険とされる。


<ガンと心臓病を予防する>
 栄養素としてのセレニウムを考える時、これは大変重要なミネラルとなる。一般に抗ガン性と心臓病の予防に効果があると考えられている。
 フィンランドにおける研究では、血液のセレニウム含量の少ない人は心臓病にかかる率が高く、非常に危険であると発表されている。またアメリカでは、国立リサーチ機関の一部門である「食事、栄養、ガンについての委員会」では、疫学的、実験的な調査結果から、セレニウムがガン予防に効果ありと結論づけている。事実、土壌中のセレニウム含量の低い地方に住んでいる人々が、ガンや心臓病にかかりやすく、その率は国の平均を上回っている。

 そして、何よりも、セレニウムの最も注目される特徴は、人間の寿命を長くする作用をもっていることであろう。ここでいう寿命とは限界寿命(最大寿命)のことで、何年間生きられたかという年数で表現される。これに対して平均寿命とは、その国の人口の50%の人々が生き得る年数といえる。日本における平均寿命は男76歳、女80歳という事になっている。
(2019年8月時点では男81.25歳、女87.32歳 :厚生労働省)
これは限界寿命と異なり乳児死亡率、疫病、事故などに著しく影響される。

 しかし、人間の限界寿命は百二十歳である。これはなにも理論上の寿命ではなく、実際に人類が証明し得た寿命なのである。

 人間の平均寿命をのばすことは、実験段階では比較的やさしく実行できる。そして多くの方法がすでに開発・研究ずみである。
 しかし限界寿命をのばすとなると、これは大変難しい問題である。現在、僅か二つの方法しか限界寿命を引き延ばす手段は研究されていない。一つは若いときから厳しいカロリー制限を行う事であり、もう一つの方法はセレニウムの有効利用である。


<百七十歳生きたラット>
 セレニウムが限界寿命をのばす効果をもつことは偶然に発見された。1960年代にダートマス薬科大学のヘンリー・シュローダー博士がセレニウム(Se)とテルル(Te)の毒性について長期に渡る実験中に見いだされたのである。この実験ではラットが使われたわけだが、ラットは二つのグループに分けられ、一つはセレナイト塩(ソディウム・セレナイト)を入れた食事に飼われ、もう一つはセレネイト塩(ソディウム・セレネイト)を入れた食事によって実験が試みられた。この実験中に、不幸にもセレナイトによる第1のグループは23ヶ月後に死んでしまった。一方、第2のグループは完全に自分たちの寿命をまっとうした。平均寿命が照査基準(以下 コントロールと表記 )グループより長くなっただけでなく、限界寿命もコントロール群を上回った。
 

 この実験で使われたコントロール・ラット(ロング・エバンス・ラット)の最大寿命は四十二か月(千二百三十四日)とされている。
ところがセレネイト塩飼育による第二のグループのうちの二匹はコントロールのそれを上回り、一匹は四十八か月(千四百三十日)の最大寿命という信じられないほど長く生きたのである。

 これはまさしく実験ラットにおける世界最長記録であり、これを人間の寿命に当てはめると実に百七十歳の長寿に等しい。この二匹のラットによる限界寿命の延長という事実は、単なるまぐれ当たりのフロックということではない。今回のシュローダー博士による実験そのものが、限界寿命についてのものではなく、セレニウムの毒性についての実験ではあるが、その中で偶発的に発見された寿命の延長なのである。

 もちろん、セレニウムが人類の限界寿命をのばすことを証明するためには、今後ともより多くの実験研究と調査が必要である。加えて単にラットだけによる実験で人間の寿命に直接的に当てはめることにも、議論の余地はあるだろう。しかしながら、ラット実験にみられるセレニウムによる長寿効果は、われわれ人類にとって無関心ではいられない、限りなく興味がそそがれる問題なのだ。
 

<老化を早める元凶はなにか>
それでは、どうしてセレニウムなどどいう元素が限界寿命の延長を可能にするのかを考えてみよう。ただその前に、人間はなぜ年をとるにつれて老化して行くのかを理解する必要がある。従来、老化のセオリーについては各種多様な理論が展開されてきた。そしてどれが最も正しいかについての結論もでないままである。ただそれらの中で、多くの科学者によって受け入れられている老化原因説の一つに「フリー・ラジカル老化説」がある。

 「フリー・ラジカル」(free radical)という言葉はまだ一般になじみが少ない。不対(奇数)電子をもった分子の一種である。メタンの様な単純な分子についてこれを考えてみると、この分子のなかの一個の水素が何らかのエネルギー衝撃で離れてしまうとフリー・ラジカルが形成される。このフリー・ラジカルは非常に不安定であると同時に反応性が高い。他の分子とすぐに反応・結合を行ってしまう。

 このフリー・ラジカルが人間の体内に発生すると各種の分子と反応して障害を起こす。特にたん白質や酵素、さらに細胞中のDNA(遺伝子)にまでも損傷を与えてしまう。

 人体というものは常にこのフリー・ラジカルによる攻撃にさらされている。人体そのものも自らの新陳代謝の中で大量のフリー・ラジカルを作り出しているからである。このフリー・ラジカルは酸素のフリー・ラジカルの形をとり「スーパー・オキサイド」(スーパー・オキシドと表記されることもある)」(Super oxide)という二個の酸素に電子が一個結合した「(O2-)」という形をとるものが代表的なものである。


 抗酸化能測定キット「PAO」で知られる日本老化制御研究所を設立された越智宏倫氏は、そのご著書「老化制御の理論と実際」のなかで、これを「悪玉酸素(あくだまさんそ)」と名付けておられる。

 私事ながら、クノール食品株式会社在籍中に静岡県袋井市にある日研フード株式会社を訪れ、越智宏倫社長に工場内をご案内頂いた事がある。昼食時には近隣ゴルフ場のクラブハウスでバイキング式のランチにお招き頂いた。各種のくだもの、野菜、魚介類、畜肉などなど、選ぶ眼をもっていれば、とてもバンランスのよいものになる仕掛けだった。越智社長は 私がどのような食材に手をつけるのか観察されておられたのかもしれない。その後、ご丁寧にもご著書をお送り頂いたことは、その後の企業人としての志すべき方途をご示唆いただいた様に思えてならない。感謝に堪えない。

Website:ヘルシー企業の顔:日研フード・越智宏倫社長 美食小食で老化制御 (日本食糧新聞)


『 救世主は”三種の酵素” 』
 では、もしこのフリー・ラジカルの作用を無効にし、体内で暴れ回るのをコントロールできないとなると大変なことで、人体は重大なダメージを受けることになる。幸いにして、人間の体内にはスーパーオキシドや他のフリー・ラジカルを制御する三種の酵素(こうそ、英:Enzyme)が存在しており、この酵素のお陰で難を逃れている。この酵素は共同して働き、フリー・ラジカルの”暴力”を制御する。この三つの酵素とは「スーパーオキシド・ディスミュターゼ」「グルタチオン・ペルオキシダーゼ」「カタラーゼ」がそれである。

 フリー・ラジカルによる老化説では、人間が老化する原因をこれら酵素の不足においている。つまり、フリー・ラジカルの働きを抑制する三種酵素を100%満足する形で体内に持たない場合に、老化がより早く進行するというものである。この場合、なにがしかのフリー・ラジカルが、これらの酵素をすりぬけて、細胞に損傷を与えてしまうのである。この酵素不足は時が経つにつれて次第にフリー・ラジカルによる細胞侵蝕(さいぼうしんしょく)を許し、これらの細胞で構成される体内の諸器官の働きが弱まってしまうのである。


『魚・肉・穀類が有効』
 以上のフリー・ラジカルとこれに対抗する酵素の働きの中で、冒頭から述べているセレニウムはどのような位置を占めるのかである。セレニウムは前述の三つの酵素の一つであるグルタチオン・ペルオキシダーゼの構成分子であり、セレニウムの四つの原子によりこの酵素の一分子が形成される。即ちセレニウムの不足はグルタチオン・ペルオキシダーゼの不足となる。言い換えればこの酵素の不足はフリー・ラジカルへの制御力を弱め、この結果として体の老化を早め、ガンのような各種の疾患に侵される危険が増すという図式となる。

 それでは、当該酵素の元となるセレニウムを我々はどのようにして体内に摂取していけるのかである。

 食べ物によるセレニウム摂取の主なるものは、魚、肉それに穀類の三つに求められる。しかし穀類においてはセレニウム含量の少ない土壌から収穫されたもの、また肉類についてもこうした土壌に生える草をはんだ動物によるものは十分なセレニウムを供給できるとは言い難い。この三部門の内、魚だけが我々の欲求に十分応えられるセレニウムの供給が可能である。魚はセレニウムに限らずミネラル類の豊富な供給源でもある。

 魚については水銀の問題を指摘する向きがある。しかし、水銀そのものは、海中で生物が誕生する以前から海水中に存在していたものであり、生命誕生後の魚はこの水銀を克服して生き続けてきたものであり、つまり、魚はすでに水銀を自身の持つセレニウムによって中和してしまうメカニズム(水銀をセレニウムに結合させる事で、無害な形すなわちマーキュリー・セレナイドという無毒な化合物にしてしまう)を作りあげている。有毒性は何一つ残してはいない。

 現在、日本人は世界でも最も長寿を誇る民族である。この原因は食事にあり、食べ物の重要な部分を魚によっているところに長寿の秘訣があると言える。魚は日本人に他の国の国民より多くのセレニウムを供給しているのである。この事実こそが人間の寿命を考える時、今後とも重要なテーマとなってくる。

『スーパーオキシド・ディスミュターゼ』
 スーパーオキシド・ディスミュターゼ(Superoxide dismutase, SOD) は、細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素である。酸素消費量に対するSODの活性の強さと、寿命に相関があると言われるが、これは体重に対して消費する酸素の量が多い動物種ほど寿命が短くなるはずのところを、SODが活性酸素を分解することで寿命を延ばしているとするものであり、動物の中でも霊長類、とくにヒトはSODの活性の高さが際立ち、ヒトが長寿である原因のひとつとされている。 (Wikipedia より)

 個人的な事ながら、と語るべき第二弾は、このSODなのだ。
SODに触れて、それを意識して実践に移したのは故萩原義秀医学博士が著された麦緑素(ばくりょくそ)についての書に触れてからだった。

萩原博士は様々な素材を研究される中で、20cm~30cm程の高さに成長した大麦の若葉の中に、神秘的ともいえる様々な有用成分や栄養素が存在していることを突き止められたのだ。

「草だけで、あの大きく立派な体を保っている馬が、それを証明している」旨のフレーズを今も忘れることができない。

 大麦は、ビールや麦茶の原料となるイネ科の植物として知られている。その穂よりも若葉の方に、私たちの体を常にフレッシュな状態に保つSOD(Superoxide dismutase)やカタラーゼなどの酵素が存在し、その活性は非常に高く、全体で数千種類とも言われる酵素の解明を目指して今も研究が続けられているほどだ。

 さらに長期保存できないその搾汁液の活性を損なうことなく、大麦若葉の新鮮な青汁を、熱を加えずにスプレードライで粉末化させる「活性保存製法」という博士独自のプロセスを経て誕生したのが日本薬品開発株式会社のグリーンマグマだ。

そのグリーン・マグマのパッケージには日本薬品開発株式会社の登録商標となっている「麦緑素」の文字が誇らしげに記されている。更にパッケージには、SODの含有単位が表示されている。

 萩原博士は様々な素材のなかから、植物の表面にある細かな繊維が大麦の若葉には少ないことも、素材研究を後押しした旨、著書に記されている。微生物、夾雑物を排除し、工業的に安定した品質の製品を供給する為に何が必要か、食品開発・研究者としてリアリスティックな眼が欠かせないと、学ばせていただいた。

 そして、おそらくは、この高単位のSODなどの良質の酵素を、私が長年に渡って補って来た事等によって、「年をとらないヒトがここに一人いる」に繋がったのだと思っている。
なんのことか、お解りになられない方はこのブログは以下のブログの継続記述ですので、ご参照をお願いしたい。
名刺代わりに2 私の「若見え」の秘密 綴ってみた
https://ameblo.jp/festy1987/entry-12578807151.html

 この30年以上に渡って摂って来たグリーンマグマですが、実は今は摂ってはいない。北海道産の大麦若葉をメイン素材に、別プロセスで商品化された商品が他の企業から上市されており、試しているところだからだ。

 大麦若葉と称する製品は雨後の竹の子の如く存在する。中には葉(枯れ葉含む)を粉砕し、粉末化しただけもの、枯れ葉の様な味のするもの、まことに様々です。

以下に掲げる日本薬品開発Homepageに記載されている様な
内容の製品は希な存在とご承知おきください。

<日本薬品開発 homepage>
なぜ大麦若葉なのか?
究極の青汁エキス 麦緑素とは
活性保存製法
大麦若葉エキスに関する研究発表
グリーンマグマ170g amazon
バーリィグリーン
 成分表示:SOD 9,000~20,400unit


<シャイン(株) homepage>
Green Revolution
本物の青汁とは
・ 生の大麦若葉エキス「麦緑素」
無限の可能性を秘めた大麦若葉
「麦緑素」三つのこだわり

公式オンラインショップ
Re・GREEN®(リ・グリーン)
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Website:
微量栄養素情報センター 
セレン 」
全粒穀物 」
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このブログは以下のブログの継続記述です。
名刺代わりに2 私の「若見え」の秘密 綴ってみた
https://ameblo.jp/festy1987/entry-12578807151.html
文献:食品ニッポン  
記述内容は1980年代後半時点での知見を元にしている。



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