違和感 | 学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

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国際協力の最先端へ―――― 
現地の自立発展を目指す様々な思いを綴ります。

FESTのブログをご覧のみなさま

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

2年生の杉山綾です。



なんだかおかしいな…。


そんな「違和感」を感じることってありますか?


急になんのことやらという問いかけですし、

誰もが何かしらのことに対して感じたことがあるのではないでしょうか。


わたしは最近、この世の中これ間違ってないかな、おかしくないかな

と疑問に思う、違和感を感じることが増えてきました。


例えば食べ物について。

世界には人々が生きるのに十分な食料があるのにも関わらず、

今もなお飢餓に苦しむ多くの人がいます。

それなのに日本などではたくさんの食べ物が廃棄されています。

そして何気なく口にするお肉。

わたしはどうやってパックされたお肉がスーパーに並んでいるか、

あまり深く考えたことがありませんでした。

しかしきれいにパックされたお肉ができるまでには、

多くの牛や豚、鳥が犠牲になり、(私も普段食べるのですが)

多くの人たちがわたしたちの食卓に届けるために

働いてくださっています。

たくさんの人や命のおかげで得ることができる

貴重なお肉やその加工品、そして野菜も。

それなのに

どうしてわたしたちはこんなにも捨ててしまうのだろうと、

ふと考えるとおかしいなって思うんです。


その他にも、人間だけが住む場所ではないのに環境を破壊し、

絶滅してしまう動物がいたり、緑豊かな森が失われてしまったり。

時間がない、時間がないと多くの人が何かに常に追われていたり。


自分を棚に上げて自分はそうではないなんて

言えるような生活をしているわけではないのですが、

当たり前だと思っていたことが正しいのかどうか、

分からなくなってきました。

そもそも絶対に正しい答えなんてないのかもしれませんが。


何かヒントがほしくて、GNH(国民総幸福量)で知られる

ブータンについて少し調べてみました。

とても簡潔に述べてしまいますが、

伝統的な文化や自然を大切にし、自給自足の暮らしを

家族と共に営んでいるそうです。


しかしもう少し調べてみるとその一方で、

犯罪率の増加やアルコールや薬物に関する問題が深刻であったり、

幸せの国と呼ばれるには遠い現実もあるそうです。


わたしはブータンで生まれ育ったわけでもなく、

ましてや人々の声を聞いたこともありません。

なので幸せかどうかなんて判断することはできませんし、

他人に決められるべきだとも思います。


しかし

自分が今は現在の環境を抜け出せないだろうということを

分かっていますが、ブータンの自然や家族や周りの人々を大切にする

そんな暮らしが素敵だな、羨ましいなと思ってしまいました。


自給自足の暮らしが良いと決めつけたり、

それをすべきと押し付けたりするつもりはありません。

何が正解なのか、正解なんてあるのか、今は分からないです。


でも日々生きていく中で、「おかしい」と思ったことに対しては

よく知って、深く深く考え続け、真摯に向き合うこと。

当たり前を疑う心をなくさないこと。

そして自分にできることから行動に移すことを

精一杯、頑張っていきたいと思っています。



長々とすみません。

読んでくださった方、ありがとうございます。



最後にお知らせです!

FESTでは10月26日(日) 18:30から渡航報告会を

国立オリンピック記念青少年総合センターで開催いたします。

報告会にはFESTの一年間がつまっています。

詳しくはWebサイトやFacebookページをご覧ください。

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。


国内事業部
杉山綾