勇気と確信 | 学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

国際協力の最先端へ―――― 
現地の自立発展を目指す様々な思いを綴ります。

こんにちは。

今回でブログは3回目。

入会してから1年近くが経過しました。

事業局長の中野です。







突然ですが読者の皆さんに質問です。

あなたにとって、勇気とはなんでしょうか?





新しい一歩を踏み出す原動力?

恐怖を前に自分を奮い立たせるもの?



人によって答えは様々ですが、

きっとほとんどの方にとってポジティブな意味合いを持つものでしょう。





組織行動論の権威であるピーター・M・センゲは

「勇気とは、ビジョンを追求するために必要とあればひたすらなんでもするということだ」

と言っています。



彼の言う勇気には、自分に明確なビジョンがあり、

それに基づいた行動をしているという、前提条件があります。

つまり言い換えれば、ビジョンに基づかないものは勇気ではないということです。











4月という年度が変わるこの時期には、多くの人々が新しい一歩を踏み出します。

気持ちを入れ替え、今までに経験のないチャレンジをする人もきっといるでしょう。



その時に、立ち止まってよく考えて頂きたいのです。

あなたにとってその「勇気」は、本当にポジティブなものでしょうか?

後悔のない決断だと自信を持てますか?

勇気をもって挑戦することがいけないと言っている訳ではありません。

挑戦し続けることは、目標に近づくためにも、自分をより高めるためにも、

必要不可欠な事です。



ただとりあえずチャレンジすればいいというものでもないはずです。

例を挙げてみましょう。





好きな人に告白して、振られたとしても

きっと清々しい気分になるでしょう。

自分の目指すべき道に沿っていれば、

結果が付いてこなくても後悔はしません。



けれど、好きではない人に告白したら、

付き合えることになっても

素直には喜べませんね。

自分が目指した道を踏み外しているからです。



実際の恋愛ではこんなバカげたことはしないでしょう。


しかし、サークルや学生団体、インターンを選ぶときに

「自分は将来なにやりたいかわからないからとりあえず飛び込んでみよう」

と言って入ってみたら、

「うわ、こんなの興味ねえわ。辞めよ。」

と早々に辞めてしまうなんてことはよくあります。



ですから、その勇気に確信が持てるかを確認してみてください。

自分のビジョンから外れない確信があるか。

失敗しても後悔のない決断だと言える確信があるか。


ちょっと考えればきっとすぐにわかることです。

ただビジョンと言われると不安になりますよね。

普段はなかなか意識できないものです。




先に挙げたセンゲ氏は、

ビジョンとは単なるいい考えではなく天命、としていますが、

それは個人の価値観や関心事に由来する、としています。

つまりどれだけ大きなビジョンになっても

必ず今の自分と繋がっているということです。

ですから、「大金持ちになる」や「幸せな家庭を築く」

のような抽象的なものでも、

価値観と合わせて考えれば、

行動の指針と言う意味でのビジョンとしては十分と言えます。














なので読者の皆さん。

大きなチャレンジをするときは、

とりあえずよくわからんけど当たって砕けろ!

ではなく

自分の興味や価値観を分析した上で

そこから外れないか、失敗しても後悔しないかを考えてみてください。



それでも不安がなければ、きっとあなたにポジティブな何かを残してくれる決断なはずです。







そして確信のある勇気を持って

FESTに入ろうと思っていただける方がいたら、

すごく嬉しいな。



なんて考えつつ、

ここで結びとさせていただきます。



今後ともFESTをよろしくお願いいたします。