繋ぐ | 学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

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国際協力の最先端へ―――― 
現地の自立発展を目指す様々な思いを綴ります。

Bonjour!

FESTマンゴー品評会会長のゆーりです。
ついにブログも4回目!
年齢を感じます。笑


私は、よく虫歯になる子でした。
小さい頃は常にと言って良いほど歯医者さんに通っていました。
だから大学生になった今でも、同じ歯医者さんにしか行けません。
だって、新しい歯医者さんって怖いんだもん。
いつもの歯医者さんなら、その人がどんな人かわかっているし、
痛い時の私の癖や、イチゴの歯磨き粉しか使えない事だってよく知っています。
つまり私は、その歯医者さんをすごく信頼しているんです。
信頼しているので、隠し事はしません。
実はここも痛いとか、最近一生懸命歯ブラシをしていなかったとか、
チョコレートばっかり食べてたとか。
だから治療もスムーズに進みます。
もしも怖い歯医者だったら、私はきっとどこも痛くないよと嘘をついていたでしょう。

人と人を繋ぐのは信頼です。
それは国際協力に関しても、一緒なんだと思います。
途上国と先進国じゃない。
大切なのは人間と人間の繋がりであり、信頼関係です。
支援対象の人たちが私たちを信頼してくれて始めて、私たちのプロジェクトは回り始めます。
一緒に創っていく、という表現をした方が正しいのかもしれません。
歯医者さんと私が一緒に治療方針を決めていくように、
私たちは支援先のマボロの住民と相談し、話し合いながらプロジェクトを進めています。

ただ、私と歯医者さんの関係とは決定的に違うことがあります。
それは、同じ私たちは学生でいずれはFESTを巣立っていく、ということです。
秋が来ると3年生は抜け、次の春が来ると新入生が入ってきます。
ずっとマボロにはいられません。ずっと一緒にはいられません。
「個人と個人の繋がり」という力にずっと頼ることはできないのです。
悲しいけれど、それが事実です。
だからこそ、「個人と団体の繋がり」が大切なんだと感じたんです。
メンバーは入れ替わっていくけれど、FESTという組織が生きていくということです。
信頼が組織を通じて生きていく、ということです。
そのためには、ひとりひとりが輝く必要があります。
メンバーひとりひとりのマボロへの愛が、FESTを強くします。
ひとりひとりの苦労や失敗は、きちんと還元すればFESTの財産です。
ひとりひとりの努力が、FESTの力になります。

私は、本当にたくさんのことをFESTから学ばせていただきました。
色々な人に会えて、話せて、
うまくいったこともいかなかったことも含め色々なことを経験させてもらって、
色々なことを考えました。
あんまり言わないし態度に出ないけれど、私はFESTが大好きで、
世界でいちばん素敵な団体だと思っています。
今までは、自分には何ができてそこから何を学べるのかって、そればかり考えていました。
それもとっても大事なことです。
でもきっと大切なことってそれだけじゃないって、最近気がつきました。
自分が所属し、大切に思っている組織にどんな可能性があって、
どこまでできるのか、また何をするべきなのか。
そして、そのために自分は何ができるのか。
人がひとりでできることは限られています。
でも、誰しもが何かしらの才能を持っています。
人は自分が持っている才能を提供し、無いものを補うために集まるんだと思うんです。
みんなの得意なことを合わせたら、大きな大きな力になります。
ひとりひとりの力で、FESTはまだまだ大きくなります。
まだまだ可能性があります。
私もFESTを輝かせられる一員に、FESTを繋いでいくための大切なひとりになりたいなって、
思っているんです。

長くなってしまいすいません!
きっと最後のブログかなって思ったら、気合い入っちゃいました。笑

あでゅー♪

海外事業部
椿 優里