春休み暇な皆様へ | 学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

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現地の自立発展を目指す様々な思いを綴ります。

 はじめての方ははじめまして、そうでない方はこんにちは。

 どうも、FEST海外事業部の小石です。二回目のブログ更新となります。今回はWC直前ですけどFESTメンバーでない方向けへの本当にどうでもいい話を書こうと思います。

 モニターの前の皆様、春休み如何お過ごしでしょうか?
 サークルの仲間とスノボに行く、海外に留学する、バイトで学費を稼ぐ…etc、色々とお忙しい方も多いと思います。今回はそういった方には無縁の話です。今すぐブラウザの「戻る」ボタンを押していただいて結構です(笑)。

 ですが、残念ながら春休みすることが無い、やる気が出ない、何かやらなければならないと思いつつも一日中寝てばっかりという方も少ないでしょうがいると思います。
 そんな方へ向けの内容です。

 大学生のやる気の出ない無気力な現象を教育学の用語で「学生の無気力症候群(スチューデントアパシー)」と言います。あまりにそのままですね。一昔前は「五月病」とも言われていました。もっと広義で極端な場合は「回避性人格障害」と呼んだりもします。現在では季節も問わず、無気力状態になってしまう思春期中期~後期の青年のことを指します。

 では何故、無気力になってしまうのか、その原因ついて考えていきたいと思います。
私は大きく二つの理由に分けられると考えます。

① 自身の目標そのものが不明瞭である。

② (他者との)競争による敗北への恐怖。

 つまり、「無気力=何したらいいか解らない上、どうせ何やっても失敗してしまうのでやる気が出ない」と言い換えられるのではないでしょうか。

 さらに理由をもっと詰めていきましょうか。①の理由は「自分自身、自分の将来や自身と向きあう時間が足りない」ではないのでしょうか。今の時代、中学に入ったら高校受験、高校に入ったら大学受験でその先は就職活動と目先の課題に向かっているあまり、自分の将来についてしっかり考えたりする機会が減っているということです。
 これは個人の問題だけでなく、現在の日本教育の問題点の一つでもあります。難しい言葉でいうと「主観視の自己と客観視の自己の統一」や「自己統一性」が十分でないとか言えば納得する方も多いのではないでしょうか。
 
 ②についてはさらに大きく二つ。

ⅰ.他者との比較の結果、自分が劣っていると自他共に共通の事実となることへの恐怖。

ⅱ.それについて生じる社会的責任を取ることの不安。

 と出来て、ⅰは自身への過剰な劣等感、自尊心の未成熟を意味して、これは前述の自己統一の逆である「自己の発散」を意味します。ⅱとは「大人になることへの躊躇い」へと帰着、その原因はさらに二つ、自身の経験不足と第二次成長による心身の不安定性へと執着出来るのではないでしょうか。

 纏めると、何故「無気力」なのかとは「自分について深く考える時間も、人生経験も浅く、その上心身成長途中で不安定なので新しい事柄に挑戦するやる気が出ない。」と言い換えられるのではないでしょうか。つまり皆様が感じているその無気力とは極めて当たり前の現象であり、その潜在的素因は誰もが持ちうるものだと私は考えて問題ないと思います。

 だからと言って無気力なままでいいかと聞かれたら愚問ですよね。勿論解決そのものは直ぐには難しいかもしれませんが、その原因を自分自身深く考えていくことでその解決への糸口が見えてくるかもしれません。その為の時間に春休みを使うことは間違いなく有意義な過ごし方の一つだと私は確信しています。

 願わくはこれを読んだ皆様が充実した春休みを過ごしていただければ幸いです。

 ここで私の話は終わりです。大変長くなってしまいすみません。
 余談になりますが、何故私がここまで分析して書いているのかは前回のブログを読めば何となく解るかと思います。

 え?これがFESTとどう関係あるかですって?
 大事なこと忘れていました。散々上から目線で偉そうなこと書いた自分ですが、昨年の春、まだこの団体に入る前ですが、斯く言う私も無気力真っ盛りで長い春休みをバイトもせず約四十日間ダラダラと溝に捨ててしまいました。

 なので、宣伝にはなりますけどモニターの前でこれもしかして私かもって思ったそこの貴方、もし良ければ一度FESTの活動を見学しに来ては如何でしょうか?

 何か琴線に触れる新しい出会いがあるかもしれませんよ?


海外事業部
小石智也