来年、青森港の八甲田丸が還暦を迎えます。もう動きませんが一般の船の寿命の3倍も姿をとどめて連日お客様を迎えています。
本年9月3日の講演会に伺った折、青函連絡船大雪丸の元船長のK山さん、同じく元事務長のN田さん、そして元機関長の葛西さん、講師の羊蹄丸の元航海士の川村さんそして札幌から連絡船ファンの先輩であるN岡さんが集った折、葛西さんから『来年は8月12日に八甲田丸のお祝いをするから皆さんぜひ来てくださいね、待ってますよ!』とお声がけを頂きました。
別れ際に、船舶OBの方々はみなさんご高齢なので、お互い揃って参加できます様にお身体のご自愛を呼びかけておられました。
一般に船の誕生日は進水式と言われており、八甲田丸の場合昭和39年4月15日ですが、竣工(船主への引き渡し)が7月31日、初めて青森にやってきたのは8月10日の試運航、そして就航が8月12日だったことから今までの経緯もあり、8月12日に還暦の記念イベントを行う予定とのこと。
旧盆かー。新幹線の混雑とホテル代も高い時期と覚悟しなくてはいけませんね。日帰り参加の考え方もありますが、青森まで来て八甲田丸に寄ったら、摩周丸にも顔見せずには帰れません。青森一泊、函館にも一〜二泊でしょう。
現在、青森駅はその姿を大きく変えつつあります。
私が八甲田丸に乗ったのは2回と少なく、どちらも上り便(20便、4便)でした。他の船よりも1年上のためか晩年は丙便が多かったですね。旅程の都合上乙便利用が多かったため縁が薄かったのかもしれません。
昨年夏に見たファンネルマークの赤が更に褪色しているのを見て、ちょっと悲しい気分になってしまいました。
最近青森市の市長さんが訪船の上、痛んだ箇所などの説明を受けて対応を検討との話題が報道されました。青森市と港が400年を迎える節目に、八甲田丸も青森市と青森港のシンボルとしてお手入れされることを願ってやみません。
今年はまだ大人の休日パスを使っていないので、12月頭か年明けのパス使用期間にまた訪船してみようかなと思案中です。
20代の頃はシーズン毎に通った北海道。お別れに行きたいところはまだ少しあります。留萌本線に未練はありませんが、廃止後道の駅に移転した立ち食いそばの「にしんそば」は魅力だし、塩狩峠や音威子府、稚内、駅の宿比羅夫、最近食べられる様になった牡蠣を食べに厚岸など。そしていくつかの保存蒸機の見学。少しじゃありませんね(笑)。
小樽や札幌はまだまだチャンスあるでしょうけれども。もう飛行機は乗らないと思います。
8月12日は日航ジャンボ機事故日ですから、八甲田丸就航のお祝いとイメージが被らないことを願っています。
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