プロの経営者
- 折口 雅博
- 「プロ経営者」の条件
わずか10年で売り上げ1400億という巨大企業を作った敏腕経営者の書いた本です。現在も介護事業のコムスンや人材派遣のグッドウィルで攻勢をさらに強める。
自らの手で短期間の間に急成長させ続けるグッドウィルグループを率いる折口氏の言葉は、経営の本質を鋭く分析している。
その中でも「ビジネスのセンターピンを見抜けるかどうか。」この一点をまず、経営の軸に置く考えは非常に興味深い。
着手しているビジネスの本当に大事なセンターピンは何か?これがわかってないとビジネスの軸がずれる。
折口氏は介護のセンターピンを「いごごち」であり人材派遣のセンターピンを労働条件のフレキシブルさに置いた。そして読みは確実に時代にマッチし、現在の成功へとつながっている。
このセンターピンを経営者がわかっていないと、戦略や戦術がいつになっても決まらず、状況に左右されるあぶなっかしい一喜一憂型の軸のずれた経営になりやすい。
消費者がほんとに望むものは何なのか?この答えが分かれば、他人の声に振り回されることなく、会社を確実に成長させることが出来る。
予測力と洞察力が経営者には一番必要な能力と言われるのも、この会社を見ているとはっきりを理解することができる。
原因があって結果がある。本物のプロの経営者を目指すなら、何度も読み返すこと間違いなしのお勧めの本です。
選択するということ
- 高橋 歩
- 人生の地図
「本当は、選択した結果に、大きな意味はないのかもしれない。何を選んだとしても、結果の良し悪しは誰にもわからない。
大事なことは、何を選ぶのか、ではなく、選んだ後どう生きるか、だ。
物事を明るく受け止めて、ひたむきに頑張れる人は、何を選んだとしても、結局、「これを選んでよかった」と笑うのだから。」
目の前の状況がどんな状況であれ、目の前の事を一生懸命取り組み、前に進む人に幸運は舞い降りるんだと考えさせられる本でした。
お金や人脈がなくても、自分を信じて前へ進めれば、ビジネスはいずれは成功するし、体調がもうひとつ良くなくても、その状態がベストだと思い込めるひとは頑張れる。
そう考えられれば、選択ってほんとに長時間考えても短時間で考えても大きな差ってないのかもしれませんね。
大事なのは考えるのではなく、全速力で実行すること。
ここを間違えてはいけない・・・・・
前に進むということ
- ジェイ・エイブラハム, 金森 重樹
- ハイパワー・マーケティング
近年流行したダイレクトレスポンスマーケティングの元祖とも言うべき本の翻訳版です。一行一行にマーケティングのエッセンスが凝縮されています。ぜひ一度読んでいただきたい本です。
ただ、この本を読んで改めて思うことは、結構この手の実践的なマーケティングの手法をあらこれと学ぶ人は多くても、ほとんどの人がそれを実行しないという事実です。
逆を言えば学んだことを実行する人のみが道をつくれるということです。
実行しなければ何も変わらない。こんなわかりきった答えなのに批評家になってしまう人がなんと多いことか・・・この手法はもう時代遅れだとか、自社には馴染まないとか・・・・もう少しお金貯まってからとか・・・
実際、そんなことはなにも関係ない。大事なのは先人が考えた末の答えを自分なりに解釈し考え形から入り実行する。これこそが道を開くということだが、ほとんどの人は考えないし、学んだことをフンフン言うだけで何も行動しない。
これはやはり昔から何度か言ってる「変化することに対する恐怖」によって自分の行動を決めてしまっていることから起因するのだが、なんとも悲しい話です。
実際、恐怖というものは案外根拠のない恐怖であり、たとえ問題が起こっても解決できない問題など存在しない。その正体さえ理解出来れば、案外怖いものはなくなる。
その結果、考えてから走るのではなく、走りながら考える。この経営者として当たり前の姿勢を考えさせられる本でした。
フォーカスするということ
- 著者: アル リース, Al Ries, 島田 陽介
- タイトル: フォーカス―市場支配の絶対条件
ホントにためになる本です。ちょっと前の本ですが、ビジネスの本質を捉えてる面白い本です。
まだアマゾンなどにも中古なら売ってたので、ぜひ読んでみて下さい。
多くの企業が経営不振に陥るとき、そこにあるのは、あれもこれもと手を出してしまって、一つに集中できていない事がほとんどである。
先日、飲食店からの相談を受けたが、以前はよく流行ってた店だったのが、最近めっきりお客がこなくなったということだった。そこで、その社長はメニューを沢山増やし、チラシを撒き、新規のお客さんの取り込みに必死になっているのだが、ちっともうまくいかないという。
なぜか・・・
簡単に言えば、戦略が大きく間違っているのだ。
ここで戦略とは、いわゆる、誰が何を誰にいくらでどのように売るかだ。
多くの経営不振に陥る会社はこの根幹の部分が出来てない。
例えば、飲食店では、何の料理を得意とするか自分でも分かってない料理人が、中華でも和食でもカレーでもフレンチでも、小さな子供からお年寄りお金持ちからそうじゃない人にいたるまで全ての人に、まわりのお店の顔色を見て適当に値段をつけ、テイクアウトから店内の飲食も宅配もできます。といった店に食べに行きたい人がいるだろうか?
電気屋のチラシを見ても分かるのが、テレビからエアコンからカメラまで全部扱っているという店よりかもデジカメのみしか扱ってないが、デジカメのことなら全部そこでそろうお店のほうが、マーケットのシェアを奪える可能性が強い。
簡単な話、「絞る」という作業だが、これがまた、経営者にとって、その選択は恐怖を伴う。
裏を返せば、絞るとは他を捨てるという事だからだ。しかしこれを出来ないと企業としては存続するのは難しい。街にレストランが一軒しかなければ、何でも扱えば問題ないが、街に列車が通り、街が開けれれば、もはや専門店化する以外、道はない。
これは歴史が証明している。
車も昔はひとくくりだったのが、今ではスポーツカーからセダン、RV、ハッチバックまで様々にフォーカスされている。その中で、高級車に絞ったメルセデスや安全に絞ったボルボなどは根強い人気が続いている。
集中こそ強い力になる。光を一点に集めれば、レーザーになる。レーザーはどんなものでも貫通する力をもっていることは皆が知るところだ。
そして、その絞り方はやりたくないことをまず掲げられれば、その反対としてフォーカスするべきものが見えてくる。
そこへ会社の全勢力を注ぎ込む。それこそが経営戦略というものだ。
経営の秘訣は、まずマーケットを絞り、商材をしぼり、そこでシェアNO、1になること。これのみである。
これが出来れば、口コミが発生し、チラシのレスポンスに一喜一憂しなくてもよくなるのだ。
そこまでわかっていても、じゃあ何に絞ったらいいかと聞いてくる経営者の人が少なからずいる。
当たり前のことだが、それは社長が自分で判断し選ばなくてはいけない。
そうでなければ、企業のトップの意味はないし、自分で考えるということを社員にも伝えていけない・・・
何かを得ようとするのならば、何かを捨てなければならない。
我々、中小企業が大企業に勝つために必ず覚えておかなければならない原則である。
口コミマーケティング

- 著者: 日野 佳恵子
- タイトル: クチコミュニティ・マーケティング
いろいろと集客を勉強してきた中で、最終的には口コミマーケティングが一番重要だということを気づかせてくれた本です。
著者は女性ばかりのマーケティング会社の社長で現在14期連続増収増益を成功させた敏腕女性経営者です!著者が経営するハー・ストーリィという会社は今マーケティング業界の中でも非常に目立った存在である。
この本は、口コミは自然に発生するもので、仕掛けでは作りにくいとされていたのを、明快にその仕組みを教えてくれ、実際どうすれば口コミを発生させられるかを解きます。
例えば、商材にもよるが、新規顧客を得るためにチラシを1万枚撒いたとしても、実際見てくれるのは3000件程度、さらにそこから興味を持つ人は300人程度、それから問い合わせをする人はわずか5~10人程度らしいのです。最終的に契約できるのは、はたして・・・
それに比べ口コミを仕掛けとして組み込めたら、例えば3人の人間がそれぞれ3人の人間に口コミしたら、9人になり、それからまたその9人が3人の人間に口コミすれば27人になっていくという非常にパワフルな方法である。
費用対効果から見ても経営上一番効率がいい。
その口コミにの仕掛けにはいろいろツールが必要になってくるが、ぜひ一読してその口コミのメカニズムを理解すべきである。口コミを制す者は経営を制す!まだまだ開発の余地のある分野だが、非常に面白い理論である。
購買決定権を握る女性をどう捕らえるかが、これからの経営には必要不可欠となりそうだ。
集客
著者: 藤村 正宏
タイトル: これ、知ってました?集客に、お金はかからないのです。
すぐに出来てお金もかからない集客の本です。
本は小説で書かれているので、誰でも簡単に読めます。
久しぶりに集客を分かりやすく書いた本だなって感心しました。
今までの学術的な本とは違い、具体的に何をすればいいか、何が顧客の購買につながるかが明確に書かれています。
もう商品を売る時代は終わりました。これからは心を売る時代であることを理解させてくれました。
POP戦略からテーミング、色や音楽のマーケティングまでいろいろわかりやすく解説しています。
最近の集客の本の中では一番のお勧めかも。
ぜひ買って読んでみてください。
占いについて
よく女性経営者やある程度中高年の経営者から相談される内容の一つだ。
相談内容としたら、名前がよくないから、名前を変えなさいとか、相性診断とか運命診断そういうものだ。
怖いのが、いまだにそれを信じて、人を採用したり、改名したりする経営者の人が少なからずいるのだ。
テレビなどでも、つい最近、人気占い師が芸人の改名を要求して、名前を変えさせていたりしたことも記憶に新しい。
これは実際効果があるのだろうか?
個人的な見解からすれば、まったくもっていいお客さんにされているだけだと思うのだ。
まず、名前を変えたくらいで運命が変わるなら、成功したい人は坂本龍馬にでも織田信長にでもすればいい。そしたら時代を変えられるということだが、実際はそんな理屈はありえない。自分に当てはめてみたら、天下が取れそうかどうか分かりそうなものだ。
ちょっと考えれば分かりそうなものなのに、そんなものにすがってしまうのだ。
経営というのは、神頼みでも、占い師相手でもなく、切磋琢磨の努力の上になりたつものなのだ。もし自分が神様だったら、神頼みや占いばっかりしている人と、毎日お客様のために一生懸命に頑張っている人とどちらを応援するだろうか?
答えは簡単である。にも関わらず、そういった神頼み経営者が多いのはびっくりする。
経営者の仕事は、そんなところにお金を払うのではなく、知恵を使い、売り上げを上げ、1円でも多く社員や株主、お客さまに還元するものだと思う。
同じく心理を研究する立場からして、人の心の弱みに付け込み心理操作するようなやり方は、納得できない。
商売に必要なもの
著者: 斎藤 一人
タイトル: 変な人の書いた買ったら損する本
商売で成功する人は、どういった人なのかをわかりやすく解説した本でした。これから起業しようとか独立していてももうひとつ上手くいっていない経営者の人にはぜひ読んで欲しい本です。
本のなかで、1万円を使い切るというのがあるのだが、商売は1万円を10万円に出来る人だけが、100万円を1000万円に出来ると説明しているのだが、これはホントにそうだなぁって思う。
お金がないから独立できないとか言う人が多いが、そういった人たちはお金があったらはたして独立して成功できるのだろうか?おそらく答えはNOだろう。
例えば、1万円しかなかったとしても、チラシだったら1枚10円だとしても1000枚すれるし、電話も1000回出来る。1000円しかなかったら、大きな紙とマジックを買ってきたらポスターやPOPも作れるのだ。
そしてさらに、無料で出来ることもいっぱいある。いつもよりキレイに掃除することもタダだし、お客さんにより笑顔で接客するのもタダ、従業員や自分にハッパをかけてやる気を出すのもタダだし、経費を節約するのもタダなのだ。
そういった事をキチンとやれる人だけが成功し、やれることを全部やらないで、うちは大手じゃないからとか、お金をかけられないとか愚痴ばかり言う人は失敗する。それはそうなのだろう。実際の経営にはお金が必要なのではなく、アイデアや熱意のほうが大事になってくるのだ。
また著者は大手に関しても、大手が出てきたって、しょせんサラリーマンの集まりなんだから無駄があると切り捨てる。俺たちは商売のプロなんだから、サラリーマンが何人集まろうが負けるわけはないんだと言う。
さらに最終的には、商売は経費のかからないほうが勝つとも言っている。
株式会社だからとか、人数が多いからとか、そんなのは意外と不利なことも多いのだ。
実際、著者は日本一の納税額を納めているにも関わらず、未だに個人商店だというからまったくもって驚きだ。
商人としての心がまえや商人としての戦い方を教えてもらった本でした。
お金がないから、うまくいかないなんてのは、自分以外に責任を転化する言い訳だったんだなって深く考えさせられました。
モチベーション
著者: 小阪 裕司
タイトル: 「儲け」を生みだす「悦び」の方程式 ―見える人にしか見えない商売繁盛の「仕組み」とは
よく人にビジネスを続けるモチベーションの維持について聞かれる。
何のために人は前進しつづけなければならないのだろうか?
これは、ビジネスに関わらず、芸術家、政治家などすべての人に当てはまる話だ。
確かに志の高さと共にモチベーションの継続こそが、その先の明暗を分けるといっても過言ではない。
この事に関して、私は職業はどうあれ、ビジネスの根本は人に感動や喜びを与えることによって、その人の心を少しでも前向きにしてあげられる快感ともいうべきものがあるからこそ高いモチベーションを維持し続けられると考えている。
そしてまた、どれだけ多くの人たちに価値を与えられたかが、対価という形では、金銭として返ってくるものだとも考えている。
元気のない人や悩んでいる人、困っている人の心に、自分の職業を通して、そっと火を灯すことが出来るのならどんなに素晴らしい事だろうか。
そして、それこそが、無価値だと考えていた自分が生き返る瞬間でもある。
微力な力でも、まわりにそれを必要としてくれる人がいる限り、もっと大きな感動をより多くの人に与えたいと努力しつづけられるのである。そして、その継続こそが、自分の可能性の枠を広げてくれ、そこにはもはや限界という壁は存在しなくなるのだ。
今、モチベーションが上がらないとか、お金がないとか、自分を無価値だと感じている人は、その不足していると感じるものを人に与えることだ。モチベーションが上がらない人はモチベーションの下がっている人を元気づけてあげ、お金がないことを嘆く人は、他の人のためにお金を使ってみる。自分を無価値だと考えている人は、まわりの人の価値を認めてあげ、誉めてあげること。
エネルギーいうのは、使えば使うほど減るものではない。使えば使うだけ増えていくものなのだ。
自分が欲しいものを先に人に与えること。そうすることが自分をより高みへ前進させてくれるモチベーションへとつながると自分は信じている。
希望の光
著者: 本田 宗一郎
タイトル: 本田宗一郎夢を力に―私の履歴書
戦後間もない焼け野原から世界企業へと成長したHONDAの創始者である本田宗一郎さんの本です。
天才的なアイデアと失敗を恐れずトライしつづける姿勢が今でも伝説として語り継がれています。
どうやって彼は一代で世界を相手に戦える企業まで成長することが出来たのであろうか?
もちろん卓越したアイデアと失敗を恐れない行動も必須条件だが、それとともに私はセルフイメージの高さと人々に希望を与えるという信念があげられると思う。
まずセルフイメージに関しては、世界で一番になりたいと本気で考える宗一郎さんの夢は失敗と成功の過程を経て必ず結果を出してきた。
TTレース(当時世界最高といわれていたバイクレースで世界との差は圧倒的に開いていた)では1~5位を独占、F1の世界に参戦した際には、あのアイルトンセナをドライバーとし、16戦10勝という華々しい成績を挙げた。
そして、その高いセルフイメージの上に、人々に希望を与えるというミッションがあったからこそ、成功したのではないだろうか?
彼がお金や勝ち負けだけにこだわっていたのなら、今のHONDAはなかっただろう。
当時、宗一郎さんが起業したときは、戦後で敗戦のムードが強かったらしい。そこでそんな時代だからこそ日本には希望が必要なんだと挑戦を続けたのだ。
彼は言う「今みんなが苦労している時だろ。こんなときこそ夢がほしいじゃないか。」と・・・
従業員や消費者、その接する人たちすべてに夢を与えつづけたこのグレートカンパニーはいつまでも形を柔軟に変化させながら次世代へと前進しつづけるであろう。
何かを得ようとするならば、得ようとするものを他の人々へ与えるという事、人間の可能性には限界がないということ、人々の希望となること、夢をもつこと、それぞれの一言一言が、自分の心に深く刻まれている・・・
