今回は、過酷な生活を余儀なくされている
獄中者とその家族と友人の心の支えになるような本を、
岩崎の独断と偏見から紹介します。
刑務所に差し入れるもよし、
家族や友人が読むも良いです。
一冊目。
「食う寝る坐る永平寺修行記」
野々村馨 著
永平寺では座禅の仕方といった明らかに重要不可欠なものから
歩き方、
食事方法、
トイレの仕方や
歯の磨き方
といった日常生活にかかわるものまで
開祖道元が書き残した、詳細なルールがあります。
その厳しく細かなルールは、あたかも刑務所の規律を思わせます。
2年目の雲水(修行僧)が暴力を持ってそれを新入の雲水に叩き込みます。
ノンフィクションの文学賞まで受賞した本なのに、
この本は、しばらく絶版になっていたようです。
思うに、総本山での暴力が明るみに出るのがまずい、という配慮かと。
永平寺と、刑務所の生活はよく似ています。
刑務所は、強制的に収容されるところです。
永平寺は、出家する覚悟があって自発的に行くところです。
大きな差はこれくらいです。
共通点は多いです。
粗食。
永平寺はこの本の中では、栄養失調から脚気になります。
刑務所も栄養失調と冬の寒さから、しもやけになります。
髪型。
男子刑務所は、バリカンで丸刈りです。
永平寺は、カミソリで剃髪です。
私物も制限されます。
狭い場所で共同生活する文化上、暴力は身近にあります。
ひとは、
刑務所にいることが辛いのではなく、
刑務所にいると思うことが辛いのです。
刑務所が修行の場、と思えれば苦行も糧となります。
今が一番つらいと思っている獄中者が
より辛い修行を進んで受けている雲水がいることを知れますように。
世界の広さを、この本からも学べますように。
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