僕は田舎に生まれ育って今も住んでいます
僕は細い道が好きです
それは密集した住宅内を通るような狭い道路ではなくて
山の中にある登山道のような小道のことです
時間をかけて人が切り開いて足で踏み固めて出来たような道
急な登りでは土や岩が階段のようになっていたりするような道
山を縫って歩くような木に囲われた道
家の近くにはそんな道がたくさんあり
この細い道を行けば此処にでられる
というのがすごく楽しかった記憶がある
父親に連れられて家族で山にハイキングに出かけたりするのも楽しかった
でも今は、あの細い道をぬけた先にあった密柑山や
あの分かれ道を下った先にあった池のすぐ横には
おおきな道路が出来てしまった
そこに行くのは便利になった
けれど便利になったせいで行きたくなくなる場所だってある
田舎は開発によって姿を大きく変えてしまう
山には大きな道が横切るようになり
山がごっそり宅地に整理されたりする
車を乗るようになった今の僕は
その道路を毎日のように利用する
実際有り難く思わないといけないんだろうけれど
変わってしまったその場所を
毎日目にするから
昔の姿を忘れてしまう
それがなんか悲しいんです