ある高校野球児の話 | mellow diary

mellow diary

相変わらず訳の分からないこと言ってます

小学校時代に少年野球を始めたきっかけは
友達がみんなしていたから
流されやすい性格だとつくづく思う・・・
結局そのままずるずると続けて高校野球児になった

僕が入部したとき上級生の人数は8人だった
新入生が入らないと試合もできない状態だった
そのうち2年生は3人
最後まで続けたひとつ上の学年は
たったひとりだった

そんな状況である程度経験者だった僕は
一年からレギュラーで試合に出ることができたけれど
それはなれない硬球にじっくりと順応する暇もなく
大して身体のできていない中学生上がりには
いきなり実戦に使われることが
マイナスだったのではないのかと今になって思う

三年になった時に僕はキャプテンを任命された
スランプや故障に悩まされ続けた毎日に
主将をまかされたことがチームに貢献できる道だと思い
野球を続ける道しるべになった

それなりにまじめに練習をし
それなりにサボった

はっきり言って強くはなかった
練習試合に行って勝ったという記憶があまりない

けれど大会には懸ける思いがあった
ひとつでも勝ちたいという思いが強かった
最後の夏はそれまでの集大成であり
高校最後の試合になるからだ

結果は一回戦敗退

あっけなく最後の夏は終わった

あれだけ練習をサボったくせに
中学のときは勝ち進めば夏休みが減って嫌だったくせに

最後の夏が終わった僕は
泣き崩れた

なぜだか分からない涙がこぼれた

みんなが泣いたからもらい泣きでもしたのだろうか
でも何かそうではなく
後悔とか寂しさとか
終わったというむなしさとか
そんなのがいっぺんに溢れ出た感じだった

みんな泣いた
先生も泣いた

そのときにはじめて
それまで、もめたりいがみ合ったりした部員たちと
ひとつになった気がした

結果なんて時間がたてば笑い話にできる

そのとき生まれた友情は
いまだに誇りとして僕の中にある