(三井寺 ②の続き)

 

 

【2024年2月25日】

 

滋賀県大津市にある三井寺を参拝。

 

「唐院」と呼ばれる区域は、三井寺の中でも最も神聖な場所といわれています。

 

 

平安時代、三井寺で天台宗を広めた宗祖とされる智証大師が、唐(中国)から持ち帰ってきた仏教経典を納めたことから「唐院」と呼ばれるようになりました。

 

智証大師を祀った大師堂を中心に、四脚門、唐門、潅頂堂、長日護摩堂などから構成されています。

 

 

三脚門を潜った先の右側に建っているのが「潅頂堂(重要文化財)」。

 

 

元々は、智証大師が唐から持ち帰ってきた仏教経典を納める場所でした。

 

 

現在の潅頂堂は、大師堂の拝殿として江戸時代に再建されたもので、密教の道場としても使用されてきました。

 

その左側に建っている小さめの建物が「長日護摩堂」。

 

 

不動明王が祀られ、所願成就を祈願する護摩行が行われる場所です。

 

そんな潅頂堂と護摩堂の奥に大師堂があるのですが、残念ながら正面からは見えず。

 

 

定期的に開催される見学ツアーなどに参加すると、大師堂も観られるらしいです。

 

 

雨の中、広い境内を歩いていくと、

 

 

三井寺の別所寺院である「微妙寺」がありました。

 

名前は微妙ですが、1030年もの歴史を誇る古寺。

 

 

ご本尊として祀られてきた十一面観世音菩薩は古くから大人気の仏像で、参拝客の被る笠が脱げてしまうほどの大混雑になったことから「笠脱げの観音さま」と呼ばれています。

 

 

ようやく雨も止み、ぬかるんだ道を歩いて先を急ぎます。

 

 

木々の中で、小さめのお堂ながらも目を惹くのが「毘沙門堂(重要文化財)」。

 

 

江戸時代に建立され、下部は朱塗り、上部が極彩色で彩られた彫刻や組物など桃山時代の特徴が見られる仏堂です。

 

平成元年に修復が行われ、往年の華麗な色彩が蘇りました。

 

 
内部には木造の毘沙門天像が安置されています。
 
毘沙門堂の近くにある石段を上っていき、琵琶湖も臨める高台にあるのが「西国三十三所観音霊場」の第14番霊所として多くの参拝客が訪れる観音堂。

 

 

ところが、この時点で猛烈にトイレに行きたくなってしまった私は、

 

 

観音堂に背を向け、逆方向の石段を下りていってしまいました。

 

後になってから、パンフレットを見返してみると、

 

 

観音堂の側にもトイレがあったんですね…(笑)。