省エネを突き詰めるため、我が家は軒のサイズをこうしました、という話です。

 

まぁ今の気持ちを正直に答えますと、そこまで気にしなくて良かったかな?と思ったりしていますが、良かったら気にしてみてください。

 

 

 

一応、以前の話でチラッと触れた内容を、より詳しく書いてみました!という内容になっています。

 

 

 

 

最適な庇のサイズは?

 

最近の住宅では庇が殆ど見られなくなっている気がするので、そもそも庇って何?って思われるかもしれませんね。

 

我が家は庇があるので、写真を撮ってみました。

 

【庇の写真】

 

庇とは、窓やドアの上部に取り付けられる小型の屋根のことです。

 

雨除けや日除けのために使われます。

 

 

この庇ですが、一級建築士の松尾さんによると、窓の10分の3のサイズにしておくと、最も省エネとなるそうです。

南窓は耐力壁が許す限り極力大きくする。その代わり窓の高さ10に対して出幅3の庇をつける。もしくは外付日射遮蔽措置を必ずセットにする。この比率が年間トータルの冷暖房費が最も安くなる。

 

 
これで夏の暑い日差しは庇でカットできるし、冬の暖かい日差しは庇に遮られる事なく室内に取り込めるので、良いこと尽くめですラブ
 
夏の太陽と冬の太陽の高度が異なる事から可能になる芸当ですね。
 
 
 

一条工務店さんの場合

 

一条工務店さんの場合、庇を採用しようと思うとアーバンルーフというアルミ庇があります。
 
2021年頃は幅90cmで76,000円~幅225cmで104,000円(税抜)でした。
 
 
ただし、我が家のようにブリアール(南欧風スタイル)を選んだ場合は南欧風霧除けが選択可能です。
 
上の写真のやつですね。
 
幅90cmで19,000円(税抜)です。
 
価格は不明ですが、最大で幅273cmまであります。
 
 
 
とはいえ、全部の南窓に庇をつけるとなると、地味に費用が嵩みます昇天
 
あと庇の幅も十分に取っておかないと、斜めからの太陽光を防げません。
 
 
 

軒で代用しよう

 

そこで、庇の代わりに軒を使おうと考えました。

 

軒とは、屋根が外壁より出っ張っている部分の事ですね。

 

 

ただし一条工務店さんのi-smart系だと、軒を採用しづらいです。

 

コストの問題で、基本的に総二階建てになりがちなので、軒ゼロです。

 

 

その一方でブリアールは、軒を採用しても当時は追加費用がかかりませんでした。

 

※ 言い方に語弊あり。2024年現在は、追加費用がかかります。

 

それもあって、私はブリアールでお家を建てて頂くことにしました。

 

 

我が家の場合、1階は瓦屋根で、2階は太陽光パネルです。

 

瓦屋根の軒は65cmで、プラスで雨どいが21cmありますので、計86cmとなります。

 

これは窓のサイズとの比率が10:3に近かったので、正にうってつけでしたニコニコ

 

 

 

2階の屋根の話

 

問題は2階の太陽光パネルです。

 

太陽光パネルは1枚当たりの大きさが決まっていますので、屋根や軒のサイズは太陽光パネルのサイズに左右されることになります。

 

 

初期案では、我が家の太陽光パネルは横型で、横1324mm×縦926mmでした。

 

これを横8枚×縦6枚敷き詰めるので、横10.59m×縦5.56mの屋根となる計画でした。

 

ところが、これでは軒が1.18mと大きすぎることが判明泣き笑い

 

 

そこで横902mm×縦1348mmの、縦型の太陽光パネルに変更して頂きました。

 

これを横10枚×縦4枚敷き詰めて、横9.02m×縦5.39mの屋根となりました。

 
こちらだと軒が0.66mと、ちょうど10:3の比率となりました。
 
 
※ 参考:太陽光パネルの仕様の話はこちらです。

 

 

 

これで省エネ?

 

軒のサイズを調整したおかげで、確かに夏至には太陽光が入らなくなりました。

 

冬至には、部屋の奥まで太陽光が差し込みます。

 

確かに、理想的な陽の入り方をしています爆  笑

 

 

その一方で、気になっている事があります。

 

実は最初にご紹介した一級建築士の松尾さんは、南面は断熱窓・東西北面は遮熱窓を採用しましょうと述べられています。

 

ところが一条工務店さんでは、遮熱窓しか採用できません。

 

※ Ⅱ地域以北では、断熱窓しか採用できません。

 

遮熱窓は冬に陽の光を取り込みづらいので、その分寒くなります。

 

つまり暖房費用がかさむので、省エネではありません・・・ネガティブ

 

 

 

このようなケチがついているので、せっかく軒のサイズを調整したのに、本当に省エネになっているのか、よく分からなくなってしまいました。

 

断熱窓遮熱窓で消費電力の比較ができれば良いんですけどね。

 

残念ながら一条工務店さんには、そのようなシミュレーションはありません。

 

 

 

見た目が・・・

 

ところで、2階の軒は45cm+雨どい21cmで合計66cmです。

 

図面上は完璧です。

 

それが、実際に完成した軒の写真はこちらです。

 

image
【軒の写真】
 

軒、なんか小さくないですか?

 

・・・小さいですよね!!笑い泣き

 

実際に建ってみて、もっと軒が欲しいなって思うようになりました。
 
 
もし元の大きな太陽光パネル屋根を採用していたら、+26万円でした。
 
発電容量で言うと、+2kWです。
 
価格的には破格です。
 
 
今の方が省エネかもしれませんが、発電も加味した電気代でいうと、変更前の方が良かったかも?と気になっています。
 
それに軒があった方が、壁が雨で濡れないので、長持ちしそうですしね。
 
 
 

おわりに

 

という事で、軒のサイズにこだわってみたけど、結果はうーんどうだろ?という話でした。
 
良かったのかどうかは不明ですが、結果として室温や電気代などは公開していますので、一例として参考にしていただければと思います。
 
 
ところで本ブログの初期に書いた気がしますが、やはり餅は餅屋だと思います。
 
素人があれこれと考えるのも悪くはないですが、出来るだけその作業に慣れたプロにお願いすべきだと思います。
 
さもなければ、私のようにモヤモヤした結果が残るかもです笑い泣き
 
もし色々と相談に乗ってくれて、提案も行って頂ける設計さんに出会えたならば、間違いなく当たりです!
 
そのご縁を大事になさってください。

 

 

おわり。
 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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