省エネを突き詰めるため、我が家は軒のサイズをこうしました、という話です。
まぁ今の気持ちを正直に答えますと、そこまで気にしなくて良かったかな?と思ったりしていますが、良かったら気にしてみてください。
一応、以前の話でチラッと触れた内容を、より詳しく書いてみました!という内容になっています。
最適な庇のサイズは?
最近の住宅では庇が殆ど見られなくなっている気がするので、そもそも庇って何?って思われるかもしれませんね。
我が家は庇があるので、写真を撮ってみました。
【庇の写真】
庇とは、窓やドアの上部に取り付けられる小型の屋根のことです。
雨除けや日除けのために使われます。
この庇ですが、一級建築士の松尾さんによると、窓の10分の3のサイズにしておくと、最も省エネとなるそうです。
南窓は耐力壁が許す限り極力大きくする。その代わり窓の高さ10に対して出幅3の庇をつける。もしくは外付日射遮蔽措置を必ずセットにする。この比率が年間トータルの冷暖房費が最も安くなる。
一条工務店さんの場合
軒で代用しよう
そこで、庇の代わりに軒を使おうと考えました。
軒とは、屋根が外壁より出っ張っている部分の事ですね。
ただし一条工務店さんのi-smart系だと、軒を採用しづらいです。
コストの問題で、基本的に総二階建てになりがちなので、軒ゼロです。
その一方でブリアールは、軒を採用しても当時は追加費用がかかりませんでした。
※ 言い方に語弊あり。2024年現在は、追加費用がかかります。
それもあって、私はブリアールでお家を建てて頂くことにしました。
我が家の場合、1階は瓦屋根で、2階は太陽光パネルです。
瓦屋根の軒は65cmで、プラスで雨どいが21cmありますので、計86cmとなります。
これは窓のサイズとの比率が10:3に近かったので、正にうってつけでした
2階の屋根の話
問題は2階の太陽光パネルです。
太陽光パネルは1枚当たりの大きさが決まっていますので、屋根や軒のサイズは太陽光パネルのサイズに左右されることになります。
初期案では、我が家の太陽光パネルは横型で、横1324mm×縦926mmでした。
これを横8枚×縦6枚敷き詰めるので、横10.59m×縦5.56mの屋根となる計画でした。
ところが、これでは軒が1.18mと大きすぎることが判明
そこで横902mm×縦1348mmの、縦型の太陽光パネルに変更して頂きました。
これを横10枚×縦4枚敷き詰めて、横9.02m×縦5.39mの屋根となりました。
これで省エネ?
軒のサイズを調整したおかげで、確かに夏至には太陽光が入らなくなりました。
冬至には、部屋の奥まで太陽光が差し込みます。
確かに、理想的な陽の入り方をしています
その一方で、気になっている事があります。
実は最初にご紹介した一級建築士の松尾さんは、南面は断熱窓・東西北面は遮熱窓を採用しましょうと述べられています。
ところが一条工務店さんでは、遮熱窓しか採用できません。
※ Ⅱ地域以北では、断熱窓しか採用できません。
遮熱窓は冬に陽の光を取り込みづらいので、その分寒くなります。
つまり暖房費用がかさむので、省エネではありません・・・
このようなケチがついているので、せっかく軒のサイズを調整したのに、本当に省エネになっているのか、よく分からなくなってしまいました。
断熱窓と遮熱窓で消費電力の比較ができれば良いんですけどね。
残念ながら一条工務店さんには、そのようなシミュレーションはありません。
見た目が・・・
ところで、2階の軒は45cm+雨どい21cmで合計66cmです。
図面上は完璧です。
それが、実際に完成した軒の写真はこちらです。
軒、なんか小さくないですか?
・・・小さいですよね!!
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました!