窓に関してのお話②です。

 

前回は、ほぼ一条工務店さんについてのお話でした。

 

 

今回も、ほぼ受け売りのお話となります。

 

 

 

 窓の選び方


一級建築士・Youtuber(?)の松尾さんによると、窓は次のように設計すると冷暖房費が最も安くなるそうです。

 

 

冬は出来るだけ太陽光で温まろう、夏は出来るだけ太陽光を避けよう、という言われてみればとても直感的な内容ですね。

 

パッシブデザインとも呼ばれていて、一条工務店さんなんかはガン無視ですが、ダイワハウスさんはHPで紹介されていたりします。

 

 

ポイントは、あまり費用をかけない(もしくは0円)なのに、効果を発揮できるというところです。

 

私、こういったコスパの良いものは大好きです酔っ払い

 

上記の話を受けた上で、取り入れた点やその他の点をお話ししてみます。

 

 

 

 南窓は極力大きくする

 

冬、出来るだけ太陽光を取り込むための措置ですね。

 

一条工務店さんの場合、基本的には窓のサイズで価格が変わらないので、大きいサイズの窓を遠慮なく選びやすいのが魅力だと思っています爆  笑

 

 

一条工務店さんのブリアールは、1か所だけですが横に連続で3枚の窓を並べても追加費用は発生しないので、なんとかリビングに採用できないかなと四苦八苦したのですが、耐震の都合でこれ以上は無理でした(笑)

 

 

 

ちなみに、南隣のお家が近い場合は窓を大きくしても意味がありません。

 

日陰になるので、寒いだけですゲッソリ

 

12メートルあけないと1階に陽があたらないみたいなので、参考にしてみてください。

 

我が家はなんとか、庭6メートル+道路6メートルで12メートルを確保することができました。

 

 

 

 東西北面の窓は小さく

 

冬は主に南しか日が当たりませんが、夏は意識してみると意外と北からも日が当たる事に気が付きます。

 

 

 

方位係数を見ると分かりやすいのですが、冷房期(夏)の地域6(うどんの国)の場合、屋根が受ける光の量を1とすると、南面が0.434なのに対して東西面は約0.508、北面は0.341です。

 

意外と北面に日があたりますし、なんなら南面より東西面の方が深刻です。

 

夏の西日と言われるだけはありますガーン

 

 

一方で暖房期(冬)は、南面が0.936なのに対して東西面は約0.551、北面は0.261です。

 

数字で見比べてみても夏と冬で全く異なることがわかりますね。

 

※ 直達日射だけではなく天空日射もきちんと考慮されているため、冬でも北面に光があたります。

 

 

それなら小さい窓を選びたいところですが、2つの大きな壁があります。

 

一つは一条工務店さん特有の問題で、最低でも60cm×60cmの窓しかありません(笑)

 

もう一つは法律で、部屋の面積ごとに採光・通風のため最低限のサイズが決まっています。

 

 

打ち合わせの終盤で、主寝室の窓のサイズが法律を満たしていないとなった時に小さい窓を追加して頂いたのですが、1個では足りず2個でも足りず、3個でやっと基準を満たしたことがありました。

 

まさか3連窓をオシャレや性能ではなく、法律を満たすために採用するとは思っていませんでしたが、活かせるところがあって良かったなと思っています口笛

 

 

 

 「FIX窓」「開き窓」を使う

 

日本の住宅で頻出の「引き違い窓」や「掃出し窓」は気密性の観点でNGだそうです。

 

それは別に構わないのですが、一条工務店さん特有の問題があって、「FIX窓」「開き窓」は縦長しかありません。

 

横長の窓を採用したい場合は、引き違い窓しか選択肢がないんですよね悲しい

 

※ i-smartだと若干選択肢があります。

 

 

それならということで基本的にはFIX窓・開き窓を採用しましたが、1箇所リビングだけ引き違い窓にしました。

 

その理由ですが、

  1. せっかくなのでリビングは大きい窓を採用したい。
    とはいえ、大きい窓は引き違い窓しか選択肢がない。
  2. 大型家具の搬入用に、念のため、大きく開く窓を採用したい。
    その場合、やはり引き違い窓しか選択肢がない。

 

ちなみに家具の搬入を考えると、玄関ドアを親子ドアにして貰うという手もあります。

 

一条工務店さんの場合、親子ドアを採用しても追加費用は0です。

 

太っ腹ですグラサン

 

(逆に言うと、不採用の場合に損した気分になります)

 

 

ただし、① 玄関ドアは引き違い窓より断熱性が低く、親子ドアは更に低い ② 玄関とリビング間のドアも広くないと意味がない、という事でリビングに引き違い窓を採用した方がメリットが多いと思います。

 

もちろん、かっこよさという観点で玄関を親子ドアとするのはアリだと思います。

 

 

 

 

 南窓に庇をつける、もしくは外付日射遮蔽を

 

夏、出来るだけ太陽光を取り込まないための措置ですね。

 

理想を言えば、庇なしで冬の太陽光を最大限に取り込み、夏はすだれをかけて太陽光を完全にカットすることが最強だと思います。

 

 

我が家は1階も2階も庇があるのですが、1階は更にパッドアイ(固定金具)を付けて頂いたので、すだれをかけることも可能です。

 

パッドアイは公式オプションではないのですが、採用して頂けることになりました。

 

ありがたやありがたやニコニコ

 

 

一方で2階は、開き窓やFIX窓とすだれの相性が悪いので諦めました。

 

電動シャッターという手もなくはないですが・・・高額オプションですしね・・・。

 

まぁ軒もある事ですし、なんとかなるでしょうニヤニヤ

 

 

ちなみに、カーテンを使って室内で太陽光をカットしても、部屋が温まってしまうのは変わらないので意味が薄れます。

 

夏はすだれが最強です。

 

 

※ 下に、軒の話を詳しく書いてみました。

 

 

 

 

 東西北面に大きな窓をつける場合、外付けの日射遮蔽

 

夏は東西北面に陽の光があたりますが、太陽の角度の問題で庇ではとても防げないので、すだれで防ぎましょうという話ですね。

 

私は東西北面は小さい窓を採用したのでまぁいいかなと考えましたが、徹底される人は検討してみて良いと思います。

 

そんなに高額な話でもありませんし。

 

あるインテリアコーディネーターさんから家中の窓にすだれを付けた感想を聞いたことがあるのですが、エアコンの効きがとても良くなったそうですよ指差し

 

 

 

 若干東西に細長く、耐力壁が許す限り南窓を多く

 

若干窓から離れて、家の形状のお話です。

 

せっかくなので素直に従って、東西5.5間×南北3.5間(10m×6.4m)としました。

 

 

窓も増やせるだけ増やしましたが、可能でしたらリビングの窓を増やしたかったですね(笑)

 

 

 

 南面は断熱Low-E、東西北面は遮熱Low-E

 

窓の種類の話で、南面は太陽光を取得しやすい窓、東西北面は遮りやすい窓にしましょうという意味です。

 

冬は暖かく、夏は涼しくするための措置ですね。

 

 

これは一条工務店さん特有の問題で、不可です。

 

なぜかⅠ・Ⅱ地域(北国)では断熱窓しか選択できませんし、Ⅲ~Ⅳ地域(南国)では遮熱窓しか選択できません。

 

一応聞いてみましたが、やはり不可でした。

 

残念ですチーン

 

 

 

 一条は、抜かりなし

 

これまでの措置で省エネ化は可能なのですが、一条工務店さんはそういう考え方ではなく、圧倒的な発電量で賄おうという考え方をされていますね。

 

 

a-schiebeさんの記事の補足1に以下のように書かれていますが、

窓からの日射熱取得はほぼ無視しています。

その一方、屋根にソーラーパネルをモリモリ搭載することを推奨しています。

これは上記のとおり、窓と太陽光発電の効率差を考慮すると妥当に感じます。

(中略)
全く情緒がなくて寂しい限りですが、計算上は最適解だと言うほかないと思います。

私も同感です。

 

今までの話はなんだったんだ・・・というところですが(笑)

 

力技過ぎて面白くないというのもあって他社さんを検討した事があるのですが、諸般の事情で、最終的には一条工務店さんにお願いする事にしました。

 

Roy Buriさん@Pixabay

 

ブリアールの場合は特にそうなのですが、追加費用がなくても省エネ化が可能なため、パッシブデザインはやらない手がないと感じています。

 

こういった部分で頑張られている工務店さん(スーパー工務店と呼ばれていますね)はたくさんいらっしゃって、一条工務店さんとの差別化要因の一つになっていると思っています。

 

逆にいうと、一条工務店さんもパッシブデザインをやれば始めたら、いよいよ他社さんは(この分野では)勝ちようがなくなるのでは?と感じています。

 

大容量の太陽光発電+省エネのタッグは時代にもマッチしていて強力ですものね。

 

(後はインテリアコーディネーターさんもいらっしゃれば、鬼に金棒だと思います。)

 

 

ということで、今回のお話は以上となります。

 

窓の話③(ちょっとしたこだわり)へ続く。

 

 

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