『DIE WITH ZERO』を読みました。
帯のコピーは
「ゼロで死ね」
一冊読み込むまでもなく、
ひたすら書いてあるのは、このコピーのメッセージ。
将来不安に駆られて貯蓄するより、
その年代ごとでしかできない
経験にお金を使え、
というシンプルな主張。
その通りですね。
特に「タイムバケット」という
整理のフレームは納得。
2007年の映画『最高の人生の見つけ方』でも出てきた
「死ぬまでにやりたいことリスト」
=バケットリストはメジャーになってきました。
さらに、それを人生の時間軸に
落とし込んでいくというフレームは
具体的な行動につなげやすいですね。
将来のために貯めるより
今の経験に使おうという提案は
いかにもアメリカ的な考えですが、日本人の僕も
最近とみに頷けるようになってきました。
40歳で起業を決断し
仲間たちと奔り続けてきましたが、
コロナ禍で強制的に立ち止まらせられました。
そこで
もともと瀬戸内の海の近くで育ったため、
慣れ親しんできた釣りを再開。
Facebookコミュニティ
「大人の釣り入門クラブ」を作って、
オフショアフィッシングを楽しんでいます。
東京湾、外房、相模湾、玄界灘、明石など
時間をやりくりして、ルアー釣りを中心に
船釣りの世界にハマっています。
3年楽しんできて感じるのは50代の今が始めるのは
ギリギリだったハードな釣りが多いこと。
例えば小さな釣り船で
片道6時間太平洋へ走るキハダマグロ釣りなどは
やはり堪えます。
釣りで知り合った30代の友人とはやはり体力が違いますね💦。
日本は高齢者が個人貯蓄の大半を貯め込んでいますが、
いかに人生100年とはいえ、90代からアクティブな趣味を
楽しむことは容易ではありません。
そもそも、これだけ日本人の多くが将来不安に駆られて
貯めこもうとするのは、日本人気質よりも
政治の失敗の所以だとは思います。
ただ、人生いつどうなるかわからないからこそ、
世間に迷惑をかけない限り、やりたいことを我慢しないこと。
僕は40代で独立・起業しましたが、
いま思えばちょうどいいタイミングだったと思います。
当時は、子どもの教育費や住宅ローンなどを考えると
事業の失敗をしてしまうと大変で、
サラリーマンの方がリスクがないと感じていました。
しかし、今は60代、70代からとなると、
失敗から学習する時間が短すぎると感じます。
誰にとっても
今日が人生で一番若い日。
"今しかできない経験"にチャレンジしたいものです。
すべては、日本の上司を元気にするために。