■『イオンを創った女』齢103歳!常に時代の先を読み

 経営人事を確立させた生きる伝説

https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-12439602449.html

 

『評伝-小嶋千鶴子』を読んで感銘を受けた

小嶋千鶴子さん唯一の自著『あしあと』を

10年来のご縁であり心友であるMさんから送って頂きました。

 

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・蒲生氏郷

 近江の国 日野郷

 独占的な"座""を廃して商工業者の

 自由な営業を認めた

 

 伊勢の国・松阪へ転封になるが、

 彼を慕って多くの日野商人が松阪へやってきた。

 現在の三重県松阪市日野町の起源

 

 諸国産物回し

 のこぎり商い

 行きも戻りも空荷がない

 

 大商社になられた丸紅さんや伊藤忠さんも

 近江商人の出

 

 

・越後屋呉服店、後の三越の始祖・三井高利

 井原西鶴が"商人の鏡"とたたえたほどアイデア商人

 

 当時、一反ずつ売られていた晒を、

 初めて六尺ずつ短く切って売り出した

 

 「現金、正札、掛け値なし」

 一物一価

 

 「恒産なきものは恒心なし」

 

 利益の30%は事業用の資産として、別途積み立て

 

 日本の小売業に零細な店が多いのは、

 遺産相続のときに営業資産を分けてしまうから

 

・昭和34年、岡田屋がスーパーマーケットを始める前、

 魚の勉強をさせていただいたのが長野県にあった仁科商店

 

 内陸で魚がとれない長野県にありながら、

 仁科さんは当時、魚の販売量が日本一

 

 魚を一切れずつ切って売る

 

・「滅私奉公」

 儒教の教えから出て、それが仏教思想と結びつき、

 報恩・義務思想となった。そして、近代社会になって、

 権利、義務、責任という欧米的な価値観と融合

 

・国際的な組織・MRA(道徳再武装運動)

 「絶対正直、絶対無私」

 

・戦後ドイツを襲った天文学的なインフレーション

 マルクの価値が全くなくなり、最後には電車の切符一枚を

 買うのに、トランク一杯の紙幣が必要に

 

 昭和21年の新円・旧円切り替えのときには、

 あるだけの現金を集めて商品に替えた。

 また預金封鎖の後も、その封鎖預金を担保にして

 銀行から融資を受け、それでまた商品を仕入れることができた

 

・第一に正しい情報、第二に果敢な実行

 

 

・チェーンストア急成長の一つの武器はセルフサービス方式

 

・かつて小売業に従事するものは、

 賃金も低く、労働条件も悪く、社会的にはいつも低いところに

 位置づけられた

 

 商業労働者が、論理的で、専門技術をもった

 知識集約的な組織体にならなくてはならない

 

・店で働く人には、お客さまの変化を察知し、

 それに対して素早い対応をするといった、人間らしい、

 人間なればこその仕事をしてほしい

 

・成功する人は必ず自分のビジョンをもっている。

 そしてそれに向けて自分の中にある能力を

 上手に引き出している。

 

・同族経営に終止符を打とうとするなら、

 法人化するしかない。資本と経営の分離である

 

・ペンローズ

 「企業の可能性は経営者の抱くイメージによって決定される」

 

 

・社員の給与、福利厚生など待遇面の水準は、

 合併する会社の中で一番高いレベルの会社に

 合わせることが大原則

 

 

・ジャスコ大学

 

 

・企業資産の中には、お金や建物など目に見えて

 計算できる資産のほかに、知識、技術、人脈など、

 バランスシートには現れてこない、見えざる資産がある

 

 経営者が会社を自分の描く組織に適合させていこうとするとき、

 何より早く手をつけなければならないのが、

 実は見えざる資産の蓄積

 

 目に見える資産の蓄積よりも、はるかに時間と労力を要する

 

 

・経営者の能力条件

 一、客観的判断力

   どこまでが確定的で、どこまでが不確定かという

   確定・不確定要素を冷静に分析できるということ

 

 二、主観的判断力

  不確定性の部分に対してリスクを負えるという勇気

 

 三、リーダーシップ

 

 チェック能力

 

・経営とは本来、矛盾する条件の中でどのように

 バランスを取っていくかということ

 

 緊張の連続であり、同時に意思決定の連続である

 

 

・着眼大局、着手小局

 

 

・人事政策の基本の第一は、会社の中に良き風土を創造し、

 それを維持・浸透させることである。

 「自分たちの会社は間違いなく社会に貢献している。

 だから誇りをもって仕事ができる」

 

 良き風土のために必要な人材は、

 きたるべき社会の変化を予見できる人材である

 

・『貞観政要』

 中国は唐の第二代皇帝・太宗が群臣と問答した内容 

 あるいは事績を分類・収録したもの

 

・安岡正篤先生

 

 物事には、長期的に考えるのと短期的に考えるのでは、

 その結論が違うときがある。その場合は、長期的に考えて

 よしとするところに従うがよい。

 

 物事には、根元的に考えるのと表面的に考えるのでは、

 その結論が違うときがある。その場合は、根元的に考えて

 よしとするところに従うがよい。

 

 物事には、多面的に考えるのと一面的に考えるのでは、

 その結論が違うときがある。その場合は、多面的に考えて

 よしとするところに従うがよい。

 

・松下幸之助さん

 「自分は体が弱いから強い人に来てもらった。

 自分は小学校もろくに出ていないから大学出に来てもらった。

 自分は英語をよく知らないから英語の分かる人に来てもらった」

 

・徳川家康は征夷大将軍に就任した慶長8(1603)年、百姓に訴願の

 権利を認めることで民心をつかんだ

 

 17世紀の後半にはすでに、農民の数が80%に

 

 全人口の80パーセントに達し、幕府の対抗勢力にまで成長した

 農民の権利を為政者が無視したことが政情不安を招いたとすれば、

 国民の90パーセントがサラリーマンとなった現在の

 日本の政治を解くカギもこにあるのではないか

 

 

・企業の盛衰は、要するに、その時々のトップの意思決定の結果

 

・人事の基本は愛情

 

・最初は小さく、その小さいものから出発する

 

 二宮尊徳

 「百万石といえども粒の大にはあらざる也」

 

・生業としての小売業

  家長の独裁

 

 家業から企業への転換

  

 

・働いている人の自尊心や、自己実現欲求を認めない限り、

 その人たちに十分な働きを期待するのは無理というものである。

 経営者は、お客さまの変化はもちろんのこと、働く人の変化をも

 読み取っていかなければならない

 

・創業者は、統制の危機が訪れる前に、自分の片腕、

 あるいは両腕になる人物を、長期的な視野に立って

 育てなくてはならない

 

・部下と競ってはだめで、彼らを大きく包み込まなくてはならない。

 不平や不満は、成長の証であるという認識、

 不平や不満の本質を見分ける知性、

 不平や不満を押さえつけないだけの寛容さ、

 これらは人の上に立つものにとって欠くべからさせる資質である。

 

 一方、部下のほうでも、上司に不平不満を

 もつようになったとき、自分は上司によって育てられたのだ

 ということに気づかなければならない。

 そのことに気がつけば上司を超えることができる

 

・利益の内容には、現状を維持していくための費用と、

 未来の革新のために使うべき費用の二種類がある

 

 

・「上三年にして下を知り、下三日にして上を知る」

 

・創業が宝暦8(1758)年

 二百五十年近い歴史

 

・出産という事実がある以上、

 区別しないわけにはいかないのです

 

・政治にしても男性だけに任せていたら

 権力闘争にあけくれて何をしているのか

 さっぱりわかりません

 

・現在起こっている出来事も、時経ればいずれ歴史になる

 

・人間は、すぐ安住してしまうという弱さをもっている

 

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小嶋千鶴子さんが創った

パラミタミュージアムでしか手に入らないという貴重な一冊。

 

「イオンを創った女』でも感銘しましたが、

この貴重な『あしあと』では、さらに

小嶋千鶴子さんの肉声が響いてくるようで

心にメッセージが響き、沁み渡りました。

 

特に学んだは、いつの時代にも

高い志を掲げること、そして

変化に敏感であり、未来への予兆を感じれば勇気を出して

行動を起こすこと。

それも中途半端ではなくフルスイングすることが大切である

という教えです。

 

志をを実現するために

変化に敏感であるということ、未来志向であるということは、

実は過去の歴史にも学んでいなければいけないことも

強く学びました。

歴史は繰り返されるからです。

 

小嶋千鶴子さんが経営者・リーダーに求める3つの資質は、

「高い志、変化に敏感、果敢な行動」です。

 

肝に銘じたいと思います。

 

Mさん、貴重な

一冊を有難うございました。

 

 

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