を読みました。

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・「バカ騒ぎばかりで、どの局もつまらない」

 

・バラエティ型コマーシャルは早晩姿を消す

 

・オリエンが不明確ということはしばしばある。

 このとき、僕たちは「設問のないところで答えを要求される」

 という摩訶不思議な事態に直面する。

 この事態を活系するには、まず制作者が設問をつくる他ない。

 問題設定能力こそが、広告制作には不可欠ということになる。

 

 

・オリエンテーション、そして

 プレゼンテーション

 

・プロフェツショナルの言語から一般の言語に

 翻訳してもらわないと、実のある情報として

 頭に入ってこない

 

・理想的な仕事の在り方は、クライアントが明確な問題提起をし、

 つまり正しい設問が提示され、制作者がそれにストレートに

 回答することだが、そんな夢のようなケースはじつは滅多にない

 

・広告は、残念ながらコミュニケーションにおける課題しか

 解決できない。しかも広告で伝わるのはそのなかの、たった一つの

 ことだけである。僕たちはクライアントの「一つのこと」を

 見つけ出さないといけない

 

 

・いちばんやってはいけないのは、オリエンテーションで提示された

 内容を鵜呑みにして、「ここにそれが入っています」

 「あれはここに落とし込みました」と「全部入り」の企画を提案することである

 

 

・意識されていない真の意図を掬い取る努力を制作者が放棄している。

 そんな広告は、絶対に面白くならない。したがって、オンエアされたときに、

 「失敗だった」とクライアントも気がつく。

 ただ、皮肉なことに、このオリエンをなぞったようなプラン(オリエン返し)

 がつねに競合に勝つのである

 

 

・お客さんな迎合すれば一時的に商売になるのはほかのビジネスと同じである。

 しかし、それとビジネスのクオリティは別の話だし、迎合広告が

 クライアントにとって本当にためになるかと言えば、

 たぶんそうではない

 

 

・僕は30代に入ってようやく、ストーリーものが比較的得意だと

 いうことが自分でも少し分かるようになってきた

 

・商品と広告のあいだに「人生」という補助線を引いてみた。 

 すると、薄暗いけれど、誰も足を踏み入れていない

 道らしきものがぼんやり見えたような気がした

 

 

・僕たちはもちろん勝ちたくてアイデアを出すが、

 是が非でも勝とうとして自分のスタンスを変えるようなことはしない。

 その結果、二割しか勝てない

 

 

・創業間もない企業が初めての広告をつくる場合、

 大手代理店に依頼してもエースたちは出てこない

 

 

・たくさんのプロがそれぞれに自社のことを考えてくれて

 多くの企画を出してくれるのは、宣伝部にとって嬉しいことなのかもしれない。

 しかし、膝を突き合わせて、何度も話し合い、結果生まれた

 「共作」とも言える企画に勝るはずはない。

 なぜなら、信頼された制作者は、他と比べられている制作者より

 モチベーションが高く、何度も打ち合わせるうちに、言語化されなかった

 本質的なクライアントの悩みがクリアになるからだ。

 業界では、この状態を「握る」と呼ぶ

 

 

・タグボートは設立以来、四人だけだ

 

 

・プレゼンは上手くなる必要がない・・・

 僕自身、だいたい上手くしゃべらないようにしている

 

 

・流れるようなプレゼンは却ってマイナスだと思う。

 相手にこちらの考えが、深く浸透していかないことが多いからである。

 いい企画は一目瞭然。おもしろい企画をつまらなく説明すること

 などできない。いくらぽつぽつとした話し方でも、

 いい企画は伝わる。問題は、悪い企画を上手く話そう 

 とすることだ。もしそんなことをして、その仕事をゲットしたとしても、

 作品が完成したときにウソがバレる

 

 

・長期的に見れば、必要以上に上手いプレゼンは

 何一ついいことはないのである

 

 

・コミッションとは、メディアバイイングにおける

 仲介手数料として、媒体費の15パーセントを代理店の利益

 とする仕組み

 5パーセントの場合もあれば、25パーセントを得るケースも

 

 

・コピーライターは日本全体で5000人はいる

 TCC会員でも900人くらい

 CMプランナーはおそらく300人ぐらい

 

 

・世界の広告代理店の常識として、サパン法

 1990年代にフランスでうまれた法律

 コミッションの上限を定めている

 

 

 日本は青天井

 

 

 

・年間1万7千弱のCM(2013年11月~2014年10月のエオンエア件数)

 

 

・時代なんて読んでいない

 

 

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先輩社長のIさんに教えてもらい、読んだ

広告業界の著名クリエーターの仕事論。

 

岡さんが電通から独立した17年前。

僕は広告を束ねた情報メディアの編集長をしており、

近しい業界でもあり、ご活躍はまぶしく感じていました。

 

あらためて、岡さんは広告職人なんだなぁ、と

読みながらしみじみ感じました。

 

また、お客様に対する仕事姿勢は

とても共感し、まったくその通りだと思います。

 

僕は、人材育成という形のないサービスを

提供する小さな会社の経営者です。

 

仲間たちと、日ごろから話しているのは、

お客様企業の経営者や人事責任者ご自身も

気づいていない本当の人材育成課題、組織開発課題を

見つけ出し、そこに対して全力でお役立ちしていこう!

「あれもこれもできます」ではなく、「FeelWorksだからできること」

をしっかりご理解頂き、期待値を握りながら、

真摯にお役立ちしていこう!

ということ。

 

岡さんの仕事論にも同様の思考を感じました。

 

一点、岡さん考えが違ったのは、

岡さんは4人のタグボートで自分で手を動かす職人であり続け、

それ以上の仕事はしないというポリシー。

 

僕は、人材育成職人でありつつも、

「人を大切に育て活かす社会づくり」に貢献するために

FeelWorksを起業し、

この国に「人が育つ現場」を取り戻すことを

中期ビジョンにしているため、どうすれば影響力が大きくなるのかに

七転八倒しています。

 

とても刺激を受けた一冊でした。

 

 

 

 

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