ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質/ダイヤモンド社
を読みました。
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・知識を「理論化」するより、
 地面に足をつけて一歩一歩進むのが大事だ


私たちは、私たちは学ばないということを
 私たちは学ばないということを自然に学ばない


黒い白鳥問題の四つの側面
(a)追認の誤り、つまり蔵書のまだ手を触れられていない
 一角を不当にも過小評価する私たちの傾向
 (自分の無知ではなくて知識を

追認してくれるものを探す傾向)


(b)講釈の誤り、つまりもっともらしい説明や逸話で
 私たちが自分をごまかす傾向


(c)私たちが推論を行うときに情緒が入り込むこと


(d)物言わぬ証拠の問題、つまり歴史が私たちの目から  
 黒い白鳥を隠すときの手口


・歴史に接すると人間には三つの症状が出る。
 私は不透明の三つ子と呼んでいる。

 a わかったという幻想
 b 振返ったときの歪み。私たちは、バックミラーを
  見るみたいにして、後づけでものごとを解釈する
 c 実際に起こったことに関する情報を過大評価する。
  権威と学識ある人は不自由になる


・a 最初から目に見える一部に焦点を当て、
  それを目に見えない部分に一般化する。つまり追認の誤り。
 b はっきりとしたパターンをほしがる自分のプラトン性を
  満足させる講釈で自分をごまかす。つまり講釈の誤り。
 c 黒い白鳥なんていないかのように行動する
 d 目に見えるものが全部だとは限らない。
  ・・・つまり物言わぬ証拠の歪み
 e 私たちは「トンネル」を掘る。つまり、私たちは素性の
  はっきりした不確実性の源のいくつかばかりに集中する

・私たちは一所懸命に集中しないと、
 気づかないうちに問題を単純化してしまいがちである


「テロリストはほとんど皆イスラム教徒だ」

という命題と、
 「イスラム起用とはほとんど皆テロリストだ」

という命題を取り違える人は多い


・「保守派の連中はだいたいバカたなどと言うつもりは
  決してない。言いたいのは、バカの連中はだいたい
  保守派だということだ」
  ジョン・スチュアート・ミルはかつてそう嘆いている


・私たちは現実の場面では論理的な誤りを犯すが、
 教室では犯さない


裏づけになる事実をいくら集めても
 証拠になるとは限らないということだ


・裏づけを積み重ねてもダメだ!
 観察された事実から一般的な法則を築くと間違いやすい


裏づけを求めて犯す誤りに弱い私たちの傾向を、
 追認バイアスと呼んでいる



記憶は、自分でダイナミックに
 更新を行う機械みたいなものだ。
 事象を思い出すときには、前回その事象を
 思い出したときの形で思い出す。
 そうして知らないうちに、思い出すたびに
 事象の内容は変わっていくのだ


私たちは、起承転結のある話に

沿って記憶を集め、
 無意識のうちにいやおうなしに

記憶を書き換えていく。
 その後起こったことに照らして、

論理的に意味が通る
 と思う筋に合わせて講釈をつくり直す


・自分で確率を判断する場合には、
 小さい確率を過小評価する


・スターリンは、
 「人が一人死ねば悲劇だが、

一〇〇万人死ねば統計にすぎない」
 と言ったといわれている


・経験的思考と演繹的思考


講釈の誤りという病を避けるには、
 物語よりも実験を、歴史よりも経験を、
 理論よりも臨床的知識を重んじることだ


・幸福はいい気分の強さより、
 いい気分になった回数のほうにずっと強い影響を受ける


・超心理学者のダニエル・カーネマンが示した証拠によると、
 私たちは強がりでリスクをとるのではなくて、
 何も知らないから、そして確率を見るのに不自由だから
 リスクをとるのだ!


私が見極めようとしているのは、
 人がどれだけものを知っているかではなく、
 人が本当に知っていることと、彼らが自分で知っている
 と思っていることの差であるのをわかってほしい


・予想外の出来事は計画に対して一方向にだけ影響を及ぼす

・自分の知っていることにばかり焦点を当ててしまうリスク


・人はモデルの内側から世界を眺める


「賢者とは、将来に起こることが見える人のこと」とよく言う。
 でもたぶん、賢者とは、遠い将来に起こることなんか
 見えるもんじゃないと知っている人のことだ


何が哀しいといって、それだけの知識を仕入れても、
 明日起こることを予測するにはこれっぽっちも
 役に立たない。実際、そんなことをしたら予測能力は
 下がるかもしれないのだ


・黒い白鳥には三つの性質があると書いた。
 予測できないこと、
 重大な影響を及ぼすこと、
 そして後から振り返ると説明がつけられることだ


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2009年発行と少し前の本ですが、

いまでも刺激的で気づきの多い内容でした。

私自身、人材育成や組織開発、

リーダーシップ、コミュニケーション、マネジメント、キャリア等

において、専門を探究し続けていますが、

知識や経験を増やすことで、

近視眼的思考に陥ってはいけない、

と強く認識できました。




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ドラマで学ぶ「働く人のルール」講座

 公開セミナー型研修




■対象

・新入社員
・若手社員
・働くリアルを学びたい大学生の方


■開催日時

【1日講座】
・2014年3月24日(月)10:00~17:30 <申し込み締切>
・2014年4月17日(木)10:00~17:30 <申し込み締切>
・2014年5月18日(日)10:00~17:30
・2014年5月20日(火)10:00~17:30
・2014年6月18日(水)10:00~17:30
・2014年6月19日(木)10:00~17:30

【2日講座】
・2014年4月17日(木)4月18日(金)10:00~17:30 <申し込み締切>
・2014年5月20日(火)5月21日(水)10:00~17:30
・2014年6月18日(水)6月19日(木)10:00~17:30


■教材

・書籍「あたりまえだけどなかなかわからない働く人のルール」
・研修テキスト


■講師

㈱FeelWorks 講師陣

若者のキャリア支援はもちろん、

上司へのマネジメントやコーチング研修を行う

経験豊富な講師が「若者」「先輩・上司」

双方の視点を解説しながら研修を実施いたします。


■受講料

【1日講座】 3万円
【2日講座】 5万5000円
※先着順:定員になり次第締め切り

※定員に達しなかった場合、
中止することもございます。ご了承ください。


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■詳細およびお申込みページ■


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