頑張り屋の担当編集サンから

「前川さんならご興味持っていただけると思います」と

献本いただいた

人に必要とされる会社をつくる/日本能率協会マネジメントセンター
を読みました。

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・「あなたの会社がなくては困る」と言われる仕事の仕組みをつくるためには、

 「利益」「リスク分散」「専門性の追及」の三つを常に考えていなければならない



・仕事欲しさに近視眼的に、顧客からの要求を飲み続けていたら、

 要求されっぱなしの社員は言われたことだけをこなすだけの

 「奴隷」になってしまう



・リッツ・カールトンのクレドに

 「私達のホテルにいらっしゃるのは、紳士・淑女の皆様。

  そしてそのお客様をもてなす私達もまた紳士・淑女である」



・経営品質賞

 ①経営幹部のリーダーシップ

 ②経営における社会的責任

 ③顧客、市場の理解と対応

 ④戦略の策定と展開

 ⑤個人と組織の能力向上

 ⑥顧客価値創造のプロセス

 ⑦情報マネジメント

 ⑧三年間の活動結果の改善数値


 アメリカ版

 マルコム・ボルドリッチ賞(MB賞)



・「あなたが正しいと思う金額で見積もりをつくってください。

 そのままお支払いしますから」



顧客に対する商品説明やプレゼンテーションは、

 開発部門が直接行うようにしている



・営業部門を持たずに十年余りで七十社もの取引先

 ①潜在顧客へのアプローチ。展示会にはできるだけ参加

 ②マスメディアで取り上げられる

 ③ホームページやフェイスブックなどのデジタルコンテンツや雑誌広告

 ④既存顧客のうち、売り上げベスト10の貨車については、

  重要顧客として特別な対応

  ・経営幹部と各部の部門長が一段となり年三回訪問

  ・特別な新製品の提案

  ・サービスについての不満点を聞き出し、徹底的に改善

 ⑤口コミ

  少しだけ良いものは、人に隠そうとする。

  しかし、本当に良いものは、人に紹介したくなる



・一人一万円という料金をいただいているにも関わらず、

 毎年1000人を超す人が、紀伊半島の田舎の山の中腹にある

 当社の災害対策の取り組みを見学に来る



私にとって一番大事なのは社員。

 その社員のクビを切ってまで事業を続けるつもりはない


・スーパースターよりスーパーチーム



・やる気×元気×本気×人気=成果



・IQより愛嬌


・PDCAより喜怒哀楽



・過ぎたまじめさは、他人を不幸にするばかりか、

 自身をも萎縮させて不幸にしてしまう



正しいより楽しい



組織の「最上流」にいる社長である自分を「最下流」にあると

 認識することから「二十一世紀の経営者」が生まれる



・日本の小学生の「将来なりたい職業の第一位を

 「経営者」にする責任は、我々現役社長にある



・リスクの語源は「今日の糧」というアラビア語



・「経営の問題点は考えすぎて行動しないことなんだ。

 経営は『決断』ではなく『選択』なんだ。

 長い時間かけても行動しなければ変わらない」



会社

 「社」という字は「杜」という字から来ている。

 「杜」とは「実りをもたらす場所」という意味だ。

 ・・・

 「会社」は人が集まって実りをもたらす場所である




・当社の社員は大手企業に比べれば二流かもしれないが、

 その二流の人材で好業績を上げ続ける当社のシステムは、

 間違いなく一流だと言っていい



・最初から完成された勇者うな社員は求めないが、

 社員を育てるのは会社の役目だと私は思っている



なぜ日本の会社は新卒ばかり採用したがるのか私には理解できない。

 私は無色透明な若者より経験ある色濃い人間のほうが好きだ。

 それに、一生懸命えり好みして採用しておきながら、

 入社後の社員のケアをきちんとしていない会社のなんと多いことか



・私が一番言いたくないのは「君がいないと困るから辞めないで」という言葉だ。

 これは経営者の敗北を意味する言葉だ



正しいことを論理的に伝えればそれでいいなら、

 何も会議などやらなくてもメールで十分である



・会議は論理より熱意



会議は、社員を成長させる研修の場でもある



・特定の場所にずっといると、

 どんなに気をつけていても、だんだんとその位置からしか

 会社を見られなくなる



・会社の主役は社員だ



一番大切なのは、自分がいて居心地がいい。

 自分がいることで、会社に、仲間に貢献しているという

 実感が得られる仕組みだ



批評家が歴史に残ることはない。

 歴史に残るのは、歴史に残ることをした人間だけだ



・社員が悪戦苦闘しながら学び、

 成長していく様を身近に見られるのは、

 中小企業の社長の醍醐味だ



・PDCAのの順番は、本来DCAPであるべきだ


・プチコミファミリー制度



・良く生きる

 well being


・人徳の最も大なるところは「素直さ」である



・中国の古典

 「弟子に準備ができたとき、師は自然に現れる」



・時はすべてを洗い流してくれる。

 誰かを恨む人生ほどつまらない人生はない

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確かに、担当編集サンの言うとおり。

松浦信男さんは、私のツボにハマる意思を強く持ち実践され、

結果を出されている経営者。


注目されるリーダーの主張をお聴きするなかで、

いつも感じるのは、

自分の言葉を持っていらっしゃるということ。


もちろん、ものすごい勉強家であり、努力家であることは大前提。

世に出回る経営論などはすべて学習済み、かつ常に学習中。


でも、それら学んだことを鵜呑みにするのではなく、

経営の実践のなかで試しながら、我流を究めてこられている。

なので、それらが、すべて自分の言葉を創っていくのだと思います。


ただ、こういってしまうと

とてもシンプルな法則な感じを持たれるかもしれませんが、

我流を究めていくということは、常にアウェイの中に身を置くということ。

確信の持てない革新に孤独に挑む恐怖に耐え続けるということ。


それを可能にするのは、

強烈なコンプレックスであったり、挫折、屈辱といった経験。

それらマイナスのエネルギーをバネに

プラスに反動させ爆発させる胆力です。


松浦信男社長にも、

そのストーリーを感じました。


こういった、自分の言葉で勝たれるリーダーがたくさん生まれることが

未来が見えない変革期の今、とても必要なのだと再認識しました。









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次なるはたらくパラダイムをオープンに議論する

はたらくLabo

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