抑圧と罪、義務と開放 お題 ダイエット | feelsayo 2 

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ダイエットしたことある? ブログネタ:ダイエットしたことある? 参加中

私はある派!

本文はここから


ダイエット、多分、一生の課題、そんな気がします。
ある、病を持ってしまいましたので。

医者も認める異常な冷え性、冷血雪女といわれた
低体温が災いして発症したのだろう、ということです。
診ていただいている漢方医の話によると。

さて、お題に戻って、ダイエット。
多くの女性にとって、ダイエットと食事、
切り離せない関係になっているのではないかと思います。
すくなくとも、わたしにとっては、そうでした。
わたしの場合、それは
思春期の頃から・・・ですから随分長い時間、
この関係の中で生きてきたことになります(笑)

いえ、本当はもっと、長い時間なのかもしれません。

実は、子供の頃から、食べる、ということに
わだかまりのようなものを、抱えておりました。

と、申しますのは。

子供の頃、わたしはとても食が細かった、
そのため、食事のたびに、
きちんと残さず食べるように、きつく言われていたのです。

あまり、丈夫でなかったせいもあると思います。
食べきれず、母の機嫌が悪くなることが怖くて、
それが原因でさらに食べられない、という悪循環が
常に、ありました。

母としては、
食べないと大きくならない、という心配と、
食べ物を粗末にするなんて許せない、という怒りと、
せっかく作ってあげたのに、という悲しみが
綯い交ぜになった感情を、そのまま、
わたしにぶつけていたのだろうと思います。

この年になると、母の気持ちもわかるような気がして、
申し訳ない、気の毒なことをした、
そう思います。
でも
当時は兎に角怖くて(笑)。
食事の時間が近づいてくると憂鬱でした。

思春期の頃から普通に食べられるようになり、
そうなると、
体型も普通になって行きました。

すると、今度は、
食べ過ぎないように、太らないように
きつくいわれるようになって(笑)

母は、今は細いのですが
当時は、ふっくらしていて。
それを密かに気にしていたようなのです。
ですから
娘には同じ苦しみを味あわせたくない、
そんな配慮があったのでしょう。

そのせいか
近所の人や友達が
「sayoちゃんは細いから」、なんて言ってくれても
母はあとから、
「子供の頃のガリガリだったイメージが残ってて
先入観でいっているだけだから
本気にしないように」って言っていました(笑)
こうして女の子は言葉の裏と表、
「社交辞令」っていうのを
体で覚えていくものなのですね(笑)

さて、そんなこんなで、
食事、食べることに罪悪感を持ったまま
わたしはおとなになりました。

食べても、食べられなくても
節制しても、節制できなくても
罪悪感を感じる、ということなのです。

カミュの異邦人、じゃないですけど
「逃げ道はないのだ」という感じ。
そう、申し上げたら、言いすぎでしょうか(笑)

けれど、去年の5月、転機が訪れました。

治らない体調不良と、顔色の悪さ、
皮膚疾患・・・
マベパールみたいに大きくなる水泡や、
ステロイド剤を塗った跡に現れる
網目状のシミのようなもの。

そういったような症状が耐え難くなり、
漢方治療に切り替えることにしたのです。

(漢方治療に切り替えたきっかけは、そういえば、
普段、仲良くしていただいている、
猫ブログの友達でした。

この場を借りて、改めてお礼を申し上げます(笑)
・・・いつもありがとうございます。
これからも、どうぞよろしく。)

漢方治療を始めるにあたって、
申し渡されたのが、

・早寝早起き腹6~8分目、
・規則正しい生活と食事制限
・掃除励行
以上、これを守ること、

だったのです。

食事制限の内容は、
アトピー性皮膚炎の治療をなさる方と、
ほぼ、同じかな、と思います。

大雑把に申し上げますと、

・アレルギーの出る食物
・刺激物(コーヒー、香辛料、スパイス)
・白砂糖

などの禁止。

・菓子類
・マヨネーズ
・チョコレート

厳禁。

・肉類
なるべく避ける。


・乳製品
・酒

量を減らす。

というようなことでした。

意外にも、まじめにやっております。
実際、自分が、コーヒーとチョコレート、スパイスを絶ったことがが不思議です。
多分、お酒とチーズ、生魚を取り上げられなかったからだ、なのでしょう。
これを取り上げられたら、生きていけない気がしますから(笑)

さて。
そんな訳で始まった食事制限が、
思いがけず
わたしの、食事に対する気持ちを変える、転機になりました。

つまり、
肥満の原因になりそうなもの

・菓子類

の禁止

・肉類
・酒
・乳製品

の摂取制限、そして
絶対量の制限。

日常の食事に関して、
いわゆる美容目的の「ダイエット」的な節制が
治療を受ける上での義務に変わったわけです。

「美容上の努力」にはある種の罪悪感が付きまといます。
この罪悪感は、
男性にはご理解いただくことが難しいかもしれませんね(笑)

それがなぜか・・・を解明することは難しい。
多分、美容のための努力、ということが
「虚栄」と「エゴイズム」とに、
強い関連があるからなのでしょう。
それ以上のことはまだ、わたしにはわかりません。

恐らくそれは、人間としての価値と
♀としての価値の齟齬、に直面して感じる罪悪感なのでしょう。

ともあれ、わたしにとって
「食事制限」は虚栄やエゴイズムを満たすための方法から
治療上必要な節制に代わりました。

それとともに、わたしは、
「ダイエット」の罪悪感から自由になったのです。
それは、
「食事」に伴う罪悪感のようなものが払拭された、ということなのです。

そういえば、
大島弓子さんの短編に「ダイエット」と題されたものがありました。

もう、はっきりとは覚えていないのですが、
ラストシーンだけは心に残っています。

母親との確執が原因で摂食障害をわずらうようになった少女が
治療のため入院し、
病室のベットで、親友からの差し入れのクッキーを齧って涙する。
そして
「私は初めて食べ物をおいしい、と思った」と独白する
そんな場面なのです。

わたしは、今、
彼女の気持ちがある程度、理解できるような気がしております。
わたしは彼女ほど、深刻ではありませんから、
どの程度、理解できているかは怪しいものですが(笑)

食べ物を美味しいと思う、ということは多分
食べることの罪悪感から開放される、ということと
関係があるのだと思います。

わたしにとって、食事という行いは、
長い間、
食べなければいけないと言う抑圧、
あるいは
食べ過ぎてはいけないという抑圧、
その、どちらかを、常に感じずにはいられないものでした。

けれども、事実上、美容目的のダイエット的な食事が
病気の治療上の義務となった今、
わたしはそういった抑圧と罪の意識から開放されました。

健康な体と引き換えに食事に関する罪悪感を捨てることができた、
なんて、皮肉な話だとは思います。
結構高くついている。。。というのが実感です。

なぜならば
高原猫(敢えて誤字、当て字です。音読みしてください。)
は西洋医学でも東洋医学でも完治はしないそうですから。

そして「ダイエット」は
病気の進行を遅らせる、症状を悪化させないための
義務とほぼ同意語になり、その結果
どうやら、わたしにとって、
一生の課題、になったようです。

とはいえ、生魚とチーズとお酒があれば
食事制限もさほど辛くないような気もしております(笑)

いつまで生きるのか分からないけれど
三大好物が禁止されなかったことをこれ幸い、
今後とも、
罪悪感のないダイエットを続ける所存にございます(笑)

追記

piggさよに、差し入れありがとうございます。
これは、チーズケーキでしょうか。
チーズケーキ大好きです(笑)
そういえばモロゾフさんからも、
七夕のチーズケーキが発売されておりますね。
ありがとう。うれしいです。とても。




素敵な七夕をおすごしくださいね♡ 


追記[2014/07/07 05:58]
今朝、inしましたら
青いお酒の差し入れ。
記事に「生魚とチーズとお酒」、なんて書いたものですから
お気遣い・・・励ましてくださったのでしょうか。



曜日あわせでブルーマンデー?
おしゃれですね、とてもうれしいです。
ほんと、ありがとう。

追記[2014/07/08 05:58]



チェリータルト?
おしゃれなスイーツ、ありがとうございます。
うれしい♪

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