批判というものは、怖いものです。
 批判されて嬉しいという人より、不快に感じたり、苛立ったり、自分を責めたりする人の方が普通なのではないでしょうか?
 私自身も、批判を非常に恐れます。


 それは、「自己批判」という形も、あり得ます。

 私は、駄目な奴だ。
 私は、働くべきだった。
 私は、劣っている。

 というのも、立派な批判です。
 
 批判の対処法として、相手の主張には、実はわずかなりにでも、同意できることがある。
 という視点をもつことで、批判を和らげたり、自分に有益だったりすることがあります。

 徹底的に自分を批判してくる相手に対して、同意するなんて、ばかばかしいと思うかもしれません。


 しかし、実はばかばかしいとは限らないのです。

 たいてい批判する人というのは、その時点で、何かしらフラストレーションをすでに抱えています。
 
 いきなりけんか腰になるのではなく、すでに困った状態になっているのです。

 そのはけ口が、自己批判だったり、他者批判だったりという形を取ると思います。

 一つの根拠として、それは、私自身の心の中で起きる流れにみられる現象だからです。
 他の人にも言えるのではないかと思います。


 すでに困っている人が、「もう××の○○が▲▲で耐えきれないよー」と思ったときに、「偶然」あなたが目の前をとおると、不快な感情に乗せるように、口が動くという感じです。


 ですので、相手の批判を和らげるには、相手の主張の中に、「わずかな真実を自分が見つけて、相手に指摘してあげるというのも一方です」

 あなたの批判は、間違っている(お門違いということは多いのですが・・・)ことが多いのも事実です。

 さらに踏み込むと、実際、芥子粒ほどの真実が、相手の心の中にあるというのも、真実だと思うのです。

 そうすると、すでに困り果てている相手は、共感してもらえたことになるので、嬉しくなります。

 いろんなレベルの批判があるので、一概に言えませんが、自分が正しいと思っていることを行っていれば、相手の中真実を見つけてあげることは、自分を傷つけることになりません。

 自分も間違えうる人間で、相手も人間です。