「小さな命」…れんげ
緑や黄色が多い今の時期に、華やかな彩りを添えてくれるのは「れんげ」
れんげ畑は最近はあまり見ることができませんが、休田のあぜ道にれんげ畑の名残を見ることができます。
きっと女性の方はこの花をみると「花の首飾り作り」を思い出すのではないでしょうか?
れんげ畑の中に座り込み、首飾りを編む姿は女の子のあこがれの遊びのひとつです。
時間を忘れ、失敗しながらもいくつも作った記憶がよみがえります。
「れんげ」の色、この色は自分を愛し、自分を信じることのできる色
人は多くの出会いとともに、落ち込んだり、傷ついたりします。
そして、さらに、それにもがいて余計に苦しんだり…
そんな時、れんげ色が話しかけてくれます
「ゆっくり自分を見てごらんよ、あなたは素敵なあなただよ、
れんげ摘みをしている時のように、時を忘れて、自分の世界に浸ってごらん。
あなたにしか作れない世界があるんだよ」
もし、あなたが今、自分らしさを失っていると感じるなら、
れんげに会いにでかけましょう!れんげがあなたに力をくれます。
「ちいさな命」…木の芽
「木の芽」はサンショウの若い芽のこと
木の芽の香りは春の深まりを感じさせてくれます。
小さな、黄緑色の木の芽が料理に添えられているだけで、彩が豊かになり、料理全体が春のヴェールに包まれた感じです。この木の芽の香りは、脳を刺激し内臓の働きを活発にするといわれています。
その中でもこの時期の楽しみは「木の芽田楽」
採ってきた木の芽を味噌に擦り入れ「木の芽味噌」を作り、串刺しにした豆腐をあぶりながら加減をみては味噌を塗り、またあぶる。香ばしい味噌の香りが辺り一面に漂い食欲がわいてきます。焼きあがった田楽を口に含むと、「木の芽」の香りが広がると同時に料理の中に深みを感じさせてくれます。
「木の芽」の香りは、「頑張ろうと!」と活力をわかせてくれる香りです。
サンショウはほんの少量で香りも辛みも感じますそんな力強さが、私たち活力をわかせてくれるのでしょう。
また、「木の芽田楽」に欠かせないものに、塩味が少しきいた「菜めし」
どちらもシンプルながらも、この先伸びていく力強さを私たちにプレゼントしてくれます。
小さく力強い春をいただきましょう!
「小さな命」…よもぎ
空き地、道端、どこに目をやっても簡単に見つけることができる「ヨモギ」
見慣れているせいか、その存在をそれほど意識したこともないくらい、自然に私たちの生活に溶け込んでいます。この時期は柔らかい若芽をたくさんのぞかせていますので、ヨモギの姿に注目してみましょう。
この「ヨモギ」草餅や天ぷらにして気軽に体に取り入れることができますね。食べる以外にも、飲む、香りを嗅ぐ、もぐさにするなど様々な方法で生活に取り入れられており、私たち日本人にとって「万能薬」として有効利用されています。
「ヨモギ」は邪気を祓うといわれており、ひなまつりの菱餅に用いられています。
香りが豊かで、カルシウム、ビタミンC、K、ミネラル、カロチノイド色素、クロロフィル、食物繊維などの栄養素を豊富に含むことから、そのようないわれがあるのかもしれません。
特に女性に嬉しいのが生理痛、冷え性などの婦人科疾患の改善や産後の子宮の引き締めに有効的です。
また、湿疹やあせもなどの皮膚疾患には「ヨモギ風呂」を。摘みたてのヨモギでも、乾燥させたヨモギでも利用できます。
簡単に手に入れることができますので、気軽に利用してみましょう!


