「端午の節句」…かしわ
多くの木々たちが黄緑色の新芽を末端の枝までに芽吹き始めたとき
まだ、茶色のままの葉で身を包んだ大きな木が目につきました。
その名は「カシワ」
一瞬、木自体が枯れてしまったのかしら?と心配になりますが、
いえいえ、しばらくして葉が落ちると同時に、新芽がのぞき、花を咲かせます。
直に、グングンと成長して、他の葉よりもずっと大きな葉になります。
このように「カシワ」の木は次の葉が出るまで、古い葉を落とさないことから「血縁が途切れず続く」として、縁起の良い木とされています。端午の節句には「子孫繁栄」を願って「かしわもち」をいただくのです。
とはいえ、新芽の時期に枯葉を目にすると他との違いに一瞬戸惑うものです。
枯葉を取り除きたくなったり、枝は枯れていないのだろうか?と心配になり枝の先を折って確かめたりと
いらぬ世話や心配をし、本来の成長する力を奪うことにもなりかねません。
他との違いを受け入れ、信じ、見守ることが大成を助ける、と「カシワ」は教えてくれています。
「端午の節句」…ショウブ
端午の節句の植物といったら「ショウブ」
端午の節句はもともとは「ショウブ」の香りで邪気を祓う行事でしたが、
「ショウブ」が武道を尊ぶ意味をもった「尚武」と勝ち負けを争う「勝負」につながることから、時代とともに男の子の成長を祝う行事へと変化していきました。
端午の節句には「しょうぶ湯」に入ります。
ショウブの葉を数本束ねて、風呂に入れますが、小さな男の子にはその1本を鉢巻きにするとなんともたくましく感じるものです。
ショウブは鎮静、鎮痛に作用します。男の子に怪我はつきもの、ショウブは患部の痛みを和らげ、けがを癒す作用もあるわけです。また、さわやかな香りが心身ともにリフレッシュ効果をもたらしてくれます。
端午の節句だけと言わずに常用したい植物ですね。
5月5日は是非しょうぶ湯につかり、香りを楽しみながらゆっくりと入浴してみましょう。
昭和の日
「夏も近づく八十八夜」
童謡「茶摘み」この歌を歌いながら手遊びをした思い出のある方も多いのではないでしょうか?
向かい合いになって、相手の表情をみながら、互いの手を合わせ、リズムをとっていく
温もりを感じることができる遊び
お互いがお互いの鏡、自然と顔がほころんでいく
それがカウンセリングの原点
私たち日本人はそのように心を癒してきた
お互いの顔をみること、ふれあうこと
あなたはできていますか?
簡単でいつでもできることなのに、置き去りにしていませんか?
「茶摘み」を口ずさみながら、側にいる人と手遊びしてみましょう。
きっと、あなたの心が温かくなるはず。
それが私たちが本来持っているコミュニティーツール
あなたの表情、あなたの声、あなたの言葉、あなたの文字
機械を使いこなすのではなく、あなたを活かしてみましょう
それが、昭和からのメッセージ


