啓蟄
(i-wave76.5FM「自然の宝箱」平日12:45~)
今日は啓蟄
虫たちが目を覚ましはじめました。
久しぶりにアリに出会ったり、小さな虫が目の前をゆっくりと飛んでいます。
まだまだ動作はゆっくりですが、小さな彼らが動き出すと、大地の目ざめを教えてくれているようです。
私たちは、地に足をつけ生活しています。
大地からのエネルギーは私たちの体に大きく影響します。
「人はいつも状態が一緒」と思い込むと、その大地からのエネルギーとの間に葛藤が生まれ、
心や体のバランスを崩しがちになります。
草木が芽を出す頃は、きっと私たちも外に向けて行動を起こしたくなるでしょう。
「自分はここにいるんだよ」目ざめたばかりの自分を認めてもらいたがっているかもしれません。
違う世界を見に行きたくなって旅に出たくなるかもしれません。
そんないつもと違う自分が生まれ出てくることに戸惑うかもしれません。
きっと、それもあなたでしょう。
「人も草木のように、常に変化する」と捉え、柔軟に受け入れてみましょう。
目ざめたばかりの虫たちのようにゆっくりといきましょう。
弥生…種たち
温かくなってきますと、植物たちのこころを呼び覚ましたくなります。
昨年、収穫した種や、買い求めた種たちをどのように育ててあげようかと、ワクワクしますね。
種にもいろいろな性質があります。
収穫されてすぐにまいてほしい子
次の年は芽を出さず、じっとしていたい子
ちょっと、刺激を与えられないと芽を出さない子
土のかけ方も色々です
どの子もいつかは芽を出すのでしょうが、どうしてもこちらを中心にして考えてしまい
芽を出す時期の早い、遅いを決めがちです。
誰もが自分の中に、自分が生き抜く術を持っています。
それを信じ、自分の転機を自分で掴み取っていくのが、生き物の本来の姿なのでしょう
自分のペースを乱さないだけでなく
他人のペースを乱す働きをかけをしない
ということもいきていく上で大切なことなのです。
そう心に刻みながら、植物とともに育ってみましょう。
「弥生」…花かんざし
花かんざしが店頭に並び始めました。
蕾は丸く赤みを帯びており、開花すると白く、中心の黄色が目立ちます。
愛嬌があり、無邪気な印象です。
そんなところからか、花言葉は「明るい性格」
花びらはカサカサと和紙で作られたお花のよう
風には柔軟に従い、
咲きたいときに花を咲かせる
ドライフラワーになっても、そのままの風合いを残し
決して自己主張が強いわけではなく、太陽のように明るいわけでもなく
その存在が、そこにひだまりを作りだし、自然と人を引き寄せる温もりがあります
花かんざし、このお花をかんざしにし似合う女性は、きっとこの花と同じ性格なのだろう
幼いころのように花を髪に飾ることは、めったにありませんが
もし、自分の髪に飾るとしたら、どのようなお花にしますか?
そう、その花が今のあなたであったり、目指しているあなたの像なのです。
お花屋さんの店頭や、道端の草花と対話しながら、あなたのお花を見つけましょう。
