今日、安保法案が参院特別委員会で可決された。
議決までの委員会室や廊下での混乱振りは、テレビ映像でも流れたが、参院の「良識の府」との呼称はどこへやら、野党議員の暴力・威圧は過激デモと何ら変わりない様相であった。これまで、いくらでも対案を出す時間はあった筈なのに、最後の最後になって、政府・与党の押し切りとの印象を与えるためのみに紛糾させているとしか見えなかった。彼の山本太郎議員に至っては、「自民党が死んだ日」と書いたプラカードをテレビカメラの方に向かって掲げ、例によってパフォーマンスに執心していたのは、お笑いとしか言えない。こんな低レベルの議員に歳費を支出するのは税金の無駄遣いであろう。
自分のすべきことも全うせず、単に時間の引き延ばしのみに専心している野党議員は駄々っ子でしかない。無意味な問責決議案を連発し、更に抵抗をしているようであるが、成立阻止なんぞはできないことを十分に知っていて、このような抵抗をするという神経は理解に苦しむ。繰り返しになるが、審議に入る前に対案を出し真剣な議論をすべきであったと思う。それができずに泣きを入れても、同情するのは同じ感情論で動いているデモ参加者くらいであろう。色眼鏡で見れば、自分が次の選挙で当選できる最低限の票数を読んで、デモ参加者の票をできるだけ自分に取り込もうとしているとさえ見えてしまう。確かに自民党と同じ土俵で票を争っては負けが明らかなのであろうが、国会議員としての矜持は持ち合わせていないのであろうか? ま、議長席に詰め寄って怒号を発していた姿を見れば、そんなものを期待するのは無理であろうとあきらめざるを得ない。
メディアの報道も、バイアスがかかったものが多かった。あの会議場の大混乱を眼にしてさえ、暴力行為や怒号を諌めずに、政府側の対応に疑問符をつけるようなコメントをしていた元スポーツアナウンサー(自称ではジャーナリストと言っているらしい)もいた。彼の狡猾なところは、自らは明確に批判せずに、いつも「どうなんでしょうねぇ・・・」とあたかも視聴者に考えて下さいと言わんばかりで、その実方向性は見え見えなところである。
今日の混乱を見て、つくづく感じたのは、日本には二大政党制は絶対に成立しないであろうということである。同じ土俵で対等に議論する姿勢を持てず、いつも弱者の論理のみで与党と対峙し、国民の一部に必ず存在する反政府(反自民党ではなく、単に権力というものに常に反抗するという意味)の票を確保しようとする政治屋がはびこっていては、健全野党は生まれないであろう。何でも反対という情けない政治屋集団では、野党とも呼べない。
安保法案の成立で、少しは将来への不安は軽減されたが、肝心の日本の政治構造そのものが現状のままでは、国としての世界での存在感は低下してゆくのではと暗い気持ちになった次第である。
2015/9/17 23:30