ニュースの直感:中国戦勝記念行事と国連事務総長 | フェディのブログ

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93日に中国の戦勝記念行事が北京で行われた。



行事そのものの開催には異を唱えても詮無いことであり、勝手にどうぞといったところであるが、国連事務総長バン・ギムーン氏の参列と言動には義憤を感じた。氏は歴代最悪の事務総長と呼ばれているらしいが、今回の行動はそれを如実に表していると言って良いであろう。



2007年に就任し、現在二期目で来年末までが任期であるが、就任前からの履歴を見ると、当初は米国と極めて良好な関係であったようである。しかし昨今の言動を見ていると、今は米国とは距離を置き、中国に寄り添っているように見える。功利優先で、長いものに巻かれることも止む無しとする半島人のメンタリティがそうさせているのか、任期中の中国の台頭を受けて重心を移動したのであろう。また、2018年初にパク・クンヘ大統領の任期が終わり次の大統領が誕生するが、その座を狙っているのかも知れない。であれば、今中国に恩を売っておくことは、めでたく大統領になった後のための保険であろうと思う。


今回の記念行事にパク・クンヘ大統領が、米国の懸念表明を無視する形で軍事パレードに嬉々として参加したのを見ても、韓国が中国の傘下に入る意志を持つことが世界中に明らかになった訳で、この流れは今後更に加速するであろう。とすれば何が起こるかは明らかで、中国があらゆる威力を用いて北朝鮮を崩壊させ、半島統一を進めるのは明白である。米国もこれ以上韓国にコミットし続ければ中国と直接事を構えることとなるため、自制的な対応を取らざるを得ないし、あからさまに米国を敵対国とする北朝鮮が消滅することは願ってもないことであろう。日本の目の前で大きな地勢変動が起きるのである。北朝鮮の最後のあがきで大規模軍事衝突の可能性すらあるだろう。半島統一後はフェリーで数時間の距離にまで中国が近づく訳で、その脅威は尖閣諸島の事案の比ではなくなると言える。


日本はその事態を視野に入れて国防体制を強化しておく必要があり、時間的余裕はさほどないことも自覚が必要である。「泥棒を見て縄をなう」のは個人レベルでは笑い話とできるが、国家間の紛争でこれをしていては国が危うくなる。そのために今すべきことは火を見るより明らかであろう。国会前で安全保障法案反対デモでスローガンに酔ってうつつをぬかすようなことは、戦争に巻き込まれる危険性を増大しようとしていることに他ならないと思う。


ついつい話がそれてしまったので、バン・ギムーン氏に戻そう。氏は日本政府の参加抗議表明に対し、China Daily紙に反論を載せたと耳にしたので読んでみたが (URL / http://www.chinadaily.com.cn/world/2015victoryanniv/2015-09/05/content_21790110.htm )、そもそもChina Dailyそのものが中国政府の息のかかったメディアのようで、この記事への読者コメントも、バン・ギムーン氏を支持するもののみが多数掲載されている。試しに当方もIDを新規登録し、コメントを投稿して見たが、文中に"Tienanmen Square Incident"の言葉があったためか、投稿を受け付けたか否かも不明で、当然掲載はされていない。当方の投稿内容は「氏は歴史を正確に学ばずには正しい将来へ向かうことは難しい。これが私の参加の主旨であると言うが、今回のパレードは正に天安門事件の発生した正にその場所で行われており、それへの言及もしない事は歴史に正直とは言えず、誰も氏の言葉を真摯には受け止めないだろう」といった内容である。

また、氏は記事で、今回の行事は国連設立70周年の意味もあり出席したと語っていたが、国連の行事ならば国連本部で行うべきであろう。自分の出席理由にそんな事を持ち出すのは正に我田引水である。


国連の事務総長がどれだけの権威を持ち、影響力を持つのか、本当のところは良く判らないが、私の色眼鏡には国連そのものの存在意義も表面的なものと見えている。設立当初の意義はさておいて現状を見ると、国連は新興国・小国にも平等に国際社会で発言の機会を与えることで、単にガス抜きをしているだけではないかと見えてしまう。重大な事案については常任理事国の稟議で決めるため、一般参加国の主張が、たとえ多数となっても通るわけではない。結局は常任理事国間のパワーゲームで世界は回っていると言え、国連での決議には一応のリスペクトを与えるものの、常任理事国各々の自国の利害に大きく繋がる案件には決議は作用しないであろう。この現状を理解すれば、日本で国連決議を海外への自衛隊派遣の錦の御旗とするような主張は、単に自らの責任逃れのために国連を利用しているだけと言って良いだろう。


今回のバン・ギムーン氏の言動を見て、国連の存在意義を改めて考えさせられた。国連に、特に現事務総長に期待を抱くことは愚の骨頂と言っても過言ではないと思う。


2015/9/7 17:00