ニュースの直感:北朝鮮国境で砲撃応酬 | フェディのブログ

フェディのブログ

ブログの説明を入力します。

南北朝鮮国境での緊張が再燃した。


北朝鮮は韓国に対し48時間内に国境での宣伝放送を停止しないと軍事行動に出ると通告した。これはいつもの如くブラフに過ぎないであろうが、韓国の現在の政治状況を考えると、今起きたことに何かきな臭さを感じざるを得ない。


それは中国との関係である。先月来、中国は韓国に対し93日の対日戦勝記念行事にパク・クンヘ大統領の参加を要請(というより強制)しており、これに対しパク・クンヘ大統領は態度を保留し続けたが、昨日になり、ようやく出席の意向を表明した。国境緊張のきっかけが10日の地雷爆発であり、その後両国間で砲撃の応酬に至っている中でパク・クンヘ大統領が出席を決めたのである。


このタイミングでの紛争勃発には、中国の影があるのではなかろうか。一般的には中朝関係は冷え込んでいるとされているが、両国ともに傍目には見えない部分が多く本当のところは判らない。北朝鮮は中国の様々な援助がなければ存続が危うくなるのは明らかであろうし、中国にとっても、危険国家である北朝鮮に対し唯一影響力を持つ国であることが国際政治上の切り札となっている。この両国が水面下で連動しているとしても何の不思議もないと思う。


対日戦勝記念行事については、米国からも韓国に対し出席を見合わせるよう要請があったようだが、結局のところ韓国は中国の恫喝に屈したということであろう。韓国にとって一番の脅威である北朝鮮の突出を抑えるためには、米韓関係を強化し米国の軍事力を頼りに北朝鮮を抑えこむか、中国に媚を売って北朝鮮を懐柔してもらうかの二つしかない。米国の世界的なプレゼンスが低下している今、中国がその隙間を狙うのは当然であり、韓国を米日から引き剥がすには今が絶好の機会であろう。水面下で、朝鮮半島の統一を中国が仲介して韓国に有利な条件で実現するとの飴を見せているのではないか。中国にとっては半島統一などは、南北どちらが主導権を持とうが構わない。長いスパンでは中国の自治区として併合するのが目標であろうから、いま韓国に甘い顔を見せることに何のためらいもないであろう。


という訳で、今回の朝鮮半島の緊張の裏には中国の長期的な戦略があるように感じた次第である。


ついでに韓国の行方について言えば、一連の動静を見ていると、もう引き返せないところまで来ているように思う。遥か昔の、中国に朝貢する従属国家に本家帰りしてしまうのであろう。それこそ、今のシー・チンピン主席の標榜する、「強い中国への回帰」の一部なのである。米国も中国と事を構えてまで、中国政府に従属しようとする韓国を死守する意志はないであろう。悪影響を抑えながら徐々に半島から身を引いていくと思う。我が国も、今後の半島への関与は長期戦略に立ち、慎重な対応が必要であろう。

                                2015/8/21 16:00