ニュースの直感:JRリニアが時速603kmの世界新記録達成 | フェディのブログ

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JR東海が開発を進めているリニア新幹線が世界最高速となる603km/hを記録した。



リニア新幹線については、このブログで昨年10月に国土交通省が工事認可を出した際に疑問点を記したが、改めて取り上げたい。10月には安全性、経済合理性、技術と実用化のリンクについて記したので今回は触れないが、ここで記したいのはメディアの取り上げ方への疑問である。



先週のブログで取り上げた原発再稼動問題と比べ、報道の差は余りに大きいと思う。原発の安全性については、識者の出した結論を全く無視するように危険を煽った報道が余りにも多い一方、今回のリニア速度記録達成については安全性に関する危惧など、どこのメディアも報道はしていない。これはダブルスタンダードと言って良いのではないか。


リニア新幹線の敷設ルートの途中に隠れた活断層はないのであろうか? 原発については数百年にわたる歴史を遡り、地質調査も行って地震・津波・断層破断の痕跡まで探ったのではないか。この火山列島である日本で、この原発立地場所の検証のような方法を持って精査すれば、リニア新幹線のルートは決して安全とは言えないことになるであろう。



原発の場合は、例え福島原発と同様の損壊がおきたとしても、直接的に命を落とす人は僅かかゼロであろう。一方、リニア新幹線は数百人の乗客の命に直接関わる事故になることは明らかである。原発は放射能漏れを起こすと、生活を営む多くの人々の基盤を喪失させかねないから、より重大であるのだろうか? 私には1万人の疎開よりは数百人の命の方が、よほど大きいと感じられるし、それが普通の感覚であろうと思う。


とすれば、メディアの報道の差は何によるのであろうか? 私にはメディアで巨額のコマーシャルを打つスポンサーへの配慮・おもねりとしか見えない。スポンサーへの批判に類した報道を自粛しているとすれば、メディアは偏向とのそしりを免れないであろう。政府の秘密保護法に対し報道の自由を損なうと猛攻撃したり、先にNHKとテレビ朝日を自民党が呼び出したことを報道への圧力であると声高に言うことなど、できる資格はない。



FCV(水素自動車)についての報道にも同様の疑念を持っている。識者の中には、FCVの問題点を論理的に実証的に語る人は少なからずいるが、メディアでそれを取り上げ、政府のFCV優遇政策に真っ向から論戦を挑むところは全く無い。これも私にはトヨタへのおもねりとしか映らない。



憲法改正(改悪では無い!)や、政府批判で勇ましい論戦を張っているメディアは少なくないと思うが、その意気込みをリニア新幹線やFCVにも見せない限り、彼らが良く用いる「矜持」というものは自らは持ち合わせていないことを証明しているようなものであると私は思う。今603km/hに拍手をしているメディアが、20年後にもし事故を報道することになったらどういうスタンスで報道するか見ものである。

                         2015/4/22