ニュースの直感:中国新幹線「和諧号」の名前変更 | フェディのブログ

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中国の新幹線(中国高速鉄道)の列車の名前が、和諧号から命名権を買った企業名に変更になった。

表向きは、命名権を販売することで少しでも国営鉄道の収支に寄与するということであろうが、金額からみれば恐らく、巨大国有鉄道会社の規模に対しては微々たるものであろう。鉄道会社内の汚職で失っている利益の方が遥かに大きいと思う。

この改名の中国政府の真の目的は、前政権、フー・ジンタオ時代への明確な決別を国内に示すことと見える。昨今のウィグル族への弾圧振りを見れば、「和諧」のスローガンは今のシー・チンピン政権にとって邪魔でしかない。前政権の少数民族への過剰な配慮によって、昨今連続しているウィグル族の反乱事件が起きたのだと、責任を転嫁したいのである。

シンジャン・ウィグル自治区では、ウィグル族の生活習慣を制限する政令が相次いで発令されているが、「漢」化を強引に進めれば進めるほど、ウィグル族の反発は高まり、一部に過激集団が生まれ、国外のイスラム原理主義集団が支援・介入してくる恐れは高い。

東と南の海洋で周辺国との摩擦を起こしている中国にとって、西方でも紛争を抱えることは、国全体が対外緊張状態となることである。革命軍の発言力が増し、北京政府が軍を抑えきれなくなる危惧も出てくるであろう。中国の場合はシビリアンと言えるかは疑問であるが、政府のコントロールが効かなくなれば、軍主導で尖閣諸島への侵略や、防空識別圏の実質的領空化を図ってくるのは間違いない。

国際社会、とりわけ周辺国にとって中国は本当にやっかいな存在である。自ら紛争を起こしたとしても国連では、拒否権を持つ常任理事国であるから何の有効な制限もかけられないし、豊富な資金でアフリカ諸国の票を押さえており、手続き上はフリーハンドを得ている。

このような隣国に、これから日本がどう対峙していくかは国民個々人が真剣に考えるべき問題であろう。「和階」を捨てた中国に、「和をもって尊しとなす」の日本流が通じると思うのは大きな誤解である。