ウクライナでマレーシア航空の旅客機が撃墜された。
ウクライナ軍と親ロシア派武装集団が、お互いの仕業と言い合っているが、客観的には親ロシア派の線が濃厚であろう。一般の民間旅客機とは思わずにミサイルを誤射したと思われるが、武器を扱うには周辺装備のレベル整合が必要であり、標的の識別ができなければミサイルは装備してはならないのである。分不相応な兵器を持ったために起きた悲劇である。ミサイルはウクライナ軍から奪ったとされるが、ウクライナ軍が管理していればこのような誤射は起こりえなかったと思う。
このように、先端兵器が稚拙な勢力に渡った場合の危険性は大きく、イラクでフセイン大統領軍が大量破壊兵器を持っているとして米国が空爆に踏み切ったのも、このためであったと思われる。
もう一つの悲劇は、先に中国行きの便が行方不明となったマレーシア航空に降りかかったことである。偶然とは言えないのは、先の事案で遺族補償金が大きな負担となることが見えているなかで、少しでも運行コストを減らすために危険を承知で最短路のウクライナ東部ルートを選んだと思われることである。マレーシア航空は、決してそれを認めないであろうが、他のエアラインが迂回ルートを採っている中でのミスチョイスは指弾されてもやむを得ない。ナショナルフラグキャリアとして、マレーシア政府にとっても大打撃となるであろう。
表面上平和に見える日本にいては、ウクライナの紛争や今回の撃墜は他人事のように思う人が多いと思うが、最近の中国軍の危険行動を見ると、その装備や人的な稚拙さにより、偶発事故が起きないとは言い切れない。起きてからパニックになるのではなく、抑止力を高める方策を講じる事が肝要であり、無手勝流の平和ボケからは一刻も早く抜け出すことである。