さて、今日は前回に引き続き漫画のご紹介を。
今日紹介したいのは、これです。
前回紹介したマスターチルドレンは、今は亡き『月刊コミックドラゴン』という、マイナーな掲載誌での連載だったと説明しました。
それとは打って変わって、この『タイムウォーカー零』はジャンプに掲載されていた漫画です。もちろん、月刊ではなく週刊の方で、さらに言うとヤングではなく少年の方です。普通の人がジャンプと言われて真っ先に思い浮かべるあの週刊少年ジャンプです。
主人公は刹那零という青年なのですが、この人物はとある超能力を使えます。
それは俗にいうテレポートです。普通、テレポートといえば場所を移動するだけなのですが、この作品のテレポートは場所だけでなく時間も移動できるようになっています。簡単に言うと時空間移動ですね。
この能力を使い過去を変えるのが彼、刹那零の仕事なのです。そして私がこの作品に惹かれた一番の理由が恐らくここだと思います。
誰だって一つや二つや三つや四つぐらい変えたい過去の記憶はあると思います。今までの人生生きてきて、全く後悔のない人間ってどれほどいるんでしょうか?
過去に起こったあのことをああやって変えることができれば…そういう感情に駆られたことは誰しもあると思います。しかし、現実にはそんなことはできません。
だからこそ、漫画の中だけとはいえそういった行為を行える零という存在に憧れ、羨ましく思ったものです。またこの主人公の刹那零がいいキャラでしてね。
基本的にはお調子者で大飯ぐらい、拝金主義者の自由業という人物像なのですがそれだけではないんですよね。悪ぶっているけど義理人情に篤く、金のあるところからは法外な値段を分捕るけど、一文の徳にもならない依頼も何度か受けています。
あるエピソードの中で、零は一つの依頼を受けます。その依頼というのが、火事で逃げ遅れた男を救ってくれというものでした。
依頼主はその男の息子で、小学生ぐらいの子供です。もちろん、そんな子供が零が望むような報酬を用意できるはずがありません。一度は袖にされるのですが、行きがかり上その子供の依頼を受けることになります。
その時、大した額を用意できなかったその子供に言った言葉が、
“金の価値ってのは額で決まるもんじゃねえ。どんだけ大変な思いをして稼いだかってことさ…。つまりその金に込められた思いだな…。その思いをうけとっておくよ”
と、いうものでした。
本物の守銭奴ならこんなセリフは言わないでしょう。少年漫画の主人公という立場もあるのでしょうが、このセリフにはジンときたのを今でも覚えています。
ストーリー展開としては、一話完結の依頼話が何本かあったあと、ストーリー性をもたせた大きな話があってそれで完結という流れになります。奇しくも、前回紹介したマスターチルドレンと同じ四巻で完結となっています。
個人的な感想ですが、後半部分が失敗したように思えますね。詳しくは実際に読んでいただけばわかるのですが、展開や設定があまりに突飛すぎたような感じがします。私の勝手な推察ですが、だからこそ四巻で終わってしまったような気がするし、前半部分の展開のまま、基本的に一話完結のお話を続けていればもう少し連載は続いていたのではないかと思っています(今となってはどうとでも言えますし、私の望むような展開だったとして連載が続いていたかはわかりませんが)。
個人的には、そのへんを上手くやれて長期連載になったのがCity Hunterだと思っています。だからもしかしたらこの作品もそのへんを上手くやれていれば、City Hunterほどの長期連載にはなれなかったとしても、その半分ぐらいの巻数までは刊行できる連載になっていたんじゃないかなと思っています。
残念ながら現実として、この作品はそうにはなれなかった作品です。しかし、いくら短くても、いくら展開に首を傾げるようなものでも好きな作品であることには変わりありません。
個人的に、本当になんとなくですが、零やその能力や背景などの設定をそのまま使用して力のある作家さんにラノベとして書いてもらえれば今でも結構売れると思うんですけどね。『タイムウォーカー零 21』みたいな感じで書いてもらえれば。
そんな妄想をしつつ、今日はここまでにしとこうかと思います。
では。m(_ _ )m
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