なぜ勉強するんだろう、といってた子に、哲学者三木清の「人生論ノート」の一節
「利己主義者である要件は、想像力を持たぬということである」
という言葉を読んで、すごいと思ったという体験を話してあげました。彼の友達で、自分勝手な子がいて、人のことを考えずに行動するらしいのです。で、私は、彼に、「本当に利己的な子はそんな行動は取れないよ」という話をしてあげました。本当に利己的な子は、自分勝手な行動をして、みんなから嫌われることを恐れて、利己的な行動を取れないのだ、といって、先ほどの一節を話してあげたのです。とても逆説的な話ですね。もしその子が利己的に見えるとしたら、その子に想像力がなくて、自分の行動の先にあるものが見えなくて、おろかな行動をしてしまうのだ、と。彼は、すごい言葉だなあと感心していました。本を読むこと、ものを深く考えることの大事さを少しはわかってくれたかもしれません。