●何でも連続するものって詰まらないんですよね、「●●2」っていうのが。マンネリという訳ではないのですが、観る側を意識しすぎて、逆に「あからさますぎて詰まらない」という感覚でしょうか(天邪鬼)。ディズニー作品も2が出ているので1作目を超える人気を呼んだ作品って無いと思います。単品が人気が出たからといって、「ファンの期待に応えて」作った2作目っていうものほどあんまり面白くなかったりする。やはり、そこには作り手側の「コレがやりたいから作る」っていう熱意からではなく、「受け手側のニーズに応えて作る」っていう他者を意識するところから始まるのがマズイんだと思うんです。『指輪物語』のレポートでも書いたことなので重複しますが、「面白いものを作ろう」とか「いいものを作ろう」とかそういうことを最初から考えるとアイディアって沸かないんですよね。初めに創作衝動ありき、ですよね。「意欲」ではなくて「衝動」。発作的に自然に出てくる勢いで沸いて出たものっていうのが一番余計な物が付随していないし、そのシンプルな状態で一旦出し切ってから表面を磨いて整えて商品として世に送り出す、というのが一番良い方法だと思います。単純に洋服を作っても着る人がいなければ無意味ですもんね。
というのは、まぁシティハンターのサウンドコレクションが出るっていうところから始まって、姉妹編の「エンジェル・ハート」について思ったことでもあるんですけれども。私の場合、香が死んでるあたりでもうダメなんですけどね。私香大好きだったからなぁ。あ、でも話のネタ的には好きなんですよ。心臓移植の話。心臓に限らず移植っていうと、どんな臓器でももとの持ち主の意識とかが篭ってて、宿主に作用するっていう。ホントにあるみたいですよね。よく「奇跡体験アンビリバボー」とかでやってますよね。移植したら嗜好とか性格が変ったとか。ちょっと路線が違いますけど「パラサイト・イヴ」もそうでしたよね。
あと最近のリメイクモノ、姉妹編・続編製作で一番違うのが絵柄。制作方法がセルからCGに切り替わっていることはもちろん、スタッフも全然違うので作画も違うし、タッチが全然違う。私は昔の作品のクオリティが好きだったので、続編は続編らしくそのままを維持していただきたいなと思うことが多いです。例外は「エースをねらえ!」ですが、それ以外は「ブラック・ジャック」も「鉄腕アトム」もリメイクではないけれどロングランだった「美少女戦士セーラームーン」シリーズも、初期のあの平面感が凄く好きなんですよ。作品が生まれた時代性を考えると、昔の作品は絵柄的にも絶対セル向きなものが多いと私は思っているんですが。そういう事考えながらジブリ作品を見ていると、ジブリ作品は背景のクオリティはCGによって更に向上していると思いますが、それに対して、人物など動かすものには不必要に光を与えていないんですね。結構「ペッタリ感」が一貫してあります。これは恐らく意図的なもので、CGという一つの効果ツールの捉え方の違いなんでしょうね。あと最近絵がぷにぷにしてるというか、もっといっちゃうと結構デフォルメ・単純化が激しくなってるのではないかなー・・・なんて思います(勘違い?)。たまには凄く書き込まれてる、リアル系の絵面でアニメが見たいかな・・・

ランキングに投票(とらっくばっくる)